DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  現代ユニコーンズ、空中分解の危機は免れる  

 2007年になって球団売却問題に揺れ続けている現代ユニコーンズだが、KBO(韓国野球委員会)のハ・イルソン事務総長は28日、現代グループのとある系列会社が2007年シーズンの1年間に限り資金を提供すると約束し、例年通りの経営規模で球団を運営することができるようになった、と述べた。これで当初懸念されていた球団の空中分解の危機を免れることができ、予定通り2007年のプロ野球公式戦・示範競技(オープン戦に相当)は、8球団で行われることとなった。
 また支援することにしたその系列会社の名は明らかにされていない。なお、2月分の選手への給与は球団の大株主である半導体事業体「ハイニクス」が資金を調達し支給されているが、3月以降の給与が調達できないため、系列会社の支援が必要とされている。
 なお、現代ユニコーンズの買収先にはいくつかの企業が名乗りを上げており、現在水面下でKBOと交渉中である。2月中に3つの企業が候補に上がり、1社は交渉が決裂したが、残り2社は3月初めに結論を出すと伝えられている。KBOは、公式戦開始後も前半戦までなら他企業が球団を買収することは可能である、としている。過去には2001年シーズン途中の7月にヘテがキアに球団を売却し、その年の8月からキアタイガースとして出発した例などがある。
 現代ユニコーンズの選手、監督やコーチ陣は米国・フロリダ州での春季1次キャンプを終え、28日に2次キャンプ先の日本・鹿児島県南さつま市へ移動し、4月のシーズン開幕に向け調整中である。同じ鹿児島県でキャンプ中のロッテとの練習試合も予定されている