15日マスコミを通して現代ユニコーンズの買収を進めていたことが明らかになった農協は、18日労働組合の激しい反対デモを受け買収作業を中断したが、19日結局今回の買収を断念すると発表した。これにより今回の買収騒動はわずか5日で幕を閉じたことになる。
だが依然として現代ユニコーンズの行方は決まっていない。球団の筆頭株主である現代グループの半導体事業体「ハイニクス」が経営難となり、球団を経営することが困難となったため、農協への身売りが打診された。ハ・イルソンＫＢＯ(韓国野球委員会)事務総長は、現代グループに総力を挙げて現代ユニコーンズが空中分解しないよう支援を要請すると明らかにした。無論その間に買収先が出てくれば、現代グループは交渉に応じるものと思われる。
特に現代ユニコーンズは1996年の発足以来4度の韓国シリーズ優勝を果たした名門チームであり、現代グループの創始者チョン・ジュヨン氏(故人)が自らの手で愛着を持って作り上げた。そのため、現代グループの所有するプロスポーツチーム（サッカーＫリーグ、バスケットボールＫＢＬなどを含む）で最も高い実績を残してきたチームを消滅させてしまうと企業イメージの低下につながるため、グループの全面支援を取りつけることが球団存続への最善策であると思われる。
