DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

 9日より開幕、サムソンは初優勝を狙い7日来日

 日本、韓国、台湾、中国の各国代表チームが出場し、アジアのプロ野球の頂点を決めるアジアシリーズ2006(日本・東京ドーム)が、9日に開幕する。第1回大会となったアジアシリーズ2005は日本代表の千葉ロッテが決勝で韓国代表のサムソンを下し優勝した。今回も韓国シリーズを連覇したサムソンが韓国代表として出場することとなり、7日に韓国を出発し東京入りした。また7日には東京で出場4チームの監督による合同記者会見が行われ、4チーム中唯一2年連続出場となったサムソンのソン・ドンヨル監督(43)は、今回こそ優勝したいと強く抱負を語った。
(試合日程)
9日 12時:LA NEW(台湾代表)−チャイナスターズ中国プロ野球選抜)
  18時:サムソン−日本ハム(日本代表)
10日12時半:サムソン−チャイナスターズ
  18時半:日本ハム−LA NEW
11日13時:日本ハムチャイナスターズ
  19時:サムソン−LA NEW
12日18時:決勝戦(予選リーグ1位−2位)
 出場4チームで総当たり戦のリーグ戦を行い、上位2チームが12日に決勝戦を行い、勝ったチームが優勝となる。サムソンは緒戦となる9日の日本ハム戦は、今季先発ローテーションに定着した右腕イム・ドンギュ(今季8勝7敗)が先発する予定だ。昨年決勝戦で先発したエースのペ・ヨンスは、13日ひじの手術を受けるため米国に出発する予定で、今大会には参加しない。また左の中継ぎオ・サンミンも不参加で、守護神オ・スンファンも韓国シリーズの疲労が抜けず全体として負傷者が多く、決してサムソンのチーム状態は良くない。だがソン監督は必死の継投で相手を最少得点に抑え、試合を接戦に持ち込み得意の「守りの野球」で勝機を見出すと思われる。対する日本ハムの先発は、今季12勝をあげパリーグの新人王最有力候補の八木智哉が予定されている。
 10日のチャイナスターズ戦の先発は左腕チョン・ビョンホ(今季10勝8敗)、11日の決勝行きの切符をかけた戦いになると予想されるLA NEW戦の先発はブラウン(元阪神、今季11勝9敗)、もし12日の決勝に進出した場合の先発はハリッカラ(今季12勝7敗)が予想される。シリーズ全体の展開としては、44年ぶりに日本一となった優勝候補最有力の日本ハムに敗戦してしまうことは仕方がないとしても、4チーム中最も戦力が劣るとされるチャイナスターズには確実に勝ち、台湾プロ野球を圧倒的な力で制した難敵LA NEW戦を必ずものにし、決勝へ進みたい。なお開幕前日となる8日は、会場の東京ドームで公式練習が予定されている(一般には非公開)。‘

(文責:ふるりん