サムソン ０−３ Lamigo （釜山・社稷）
（勝）ローリー １勝 （敗）ペ・ヨンス １敗
（本塁打） Lamigo ： 林泓育 １号
韓国シリーズ優勝チームのサムソンと、台湾シリーズ優勝チームのLamigoの対決となった一戦は、両先発の投手戦となった。
Lamigoは1回裏、サムソンの先発ペ・ヨンスから3番陳冠任がチーム初ヒットを打ったが得点できなかった。サムソンは2回表、Lamigoの先発ローリーから6番パク・ソンミンがチーム初ヒットを打ったが、チャンスにはならなかった。Lamigoは3回裏四死球と相手のエラーで満塁のチャンスを作ったが、ここはペ・ヨンスが何とかしのいだ。サムソンは4回表4番チェ・ヒョンウの2塁打でチャンスを作ったが、無得点に終わった。するとLamigoは4回裏、先頭の6番林泓育の本塁打で1点を先制した。
Lamigoは5回裏1番袪智堯のヒットや送りバントで走者を3塁に進めたが、追加点はならなかった。サムソンはローリーの前に完全に抑え込まれると、Lamigoは6回裏先頭の5番郭厳文がヒットで出塁したら、ペ・ヨンスは2番手シム・チャンミンに交代し、見事併殺打で勢いをそいだ。しかしLamigoは7回裏8番石志偉がヒットで出塁すると、送りバントの処理をサムソンの内野が誤り2，3塁のチャンスを迎えた。ここでサムソンは3番手クォン・ヒョクを出したが、袪智堯のタイムリーで2点を追加された。サムソンはこの後4番手チョン・ヒョヌクを登板させ追加点を与えなかったが、打線がローリーを全くとらえられない。
サムソンは8回表代打攻勢をかけたがチャンスを作れず、9回表力なく2アウトを取られ、3番イ・スンヨプ(元オリックス)が三振で最後の打者となり、Lamigoが完封勝ちで予選リーグ2試合ともに勝利して、11日の決勝進出を決めた。サムソンは緒戦で敗れ、2大会連続の決勝進出を逃し、アジアシリーズ初の連覇も夢と消えた。
サムソンはLamigoの先発ローリーの前にたったの3安打に抑えられ、攻守ともにさえず最低の内容だった。Lamigoは10月18日に台湾シリーズ優勝を決め、早めにアジアシリーズに向けて調整し、大会開幕前の5日にＮＣとの練習試合を行った。そして8日の緒戦のチャイナスターズ戦で大勝し、最高の状態で決勝進出をかけた試合に臨むことができた。それに対しサムソンは1日の韓国シリーズ優勝決定後、アジアシリーズに向けての調整ができなかったようで、コンディションの差は明白だった。
なお、9日の第1試合では日本シリーズ優勝チーム・読売がパース相手に7−1で勝利し、10日の第1試合(12時)にロッテジャイアンツ(開催地枠)と決勝進出をかけて対戦する。なお、パースで特別出場したク・デソンは読売戦で9回表に登板し、3失点とさえない姿を見せた。
