DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   韓国代表サムソン、日本代表北海道日本ハムに完敗

北海道日本ハム 7−1 サムソン  (東京ドーム)
(勝)押本 1勝  (敗)イム・ドンギュ 1敗
本塁打) 北海道日本ハム : 稲葉 1号
 2年連続出場となった韓国代表サムソンの緒戦は、44年ぶりに日本一となった日本代表北海道日本ハムと対戦した。サムソンの先発はイム・ドンギュ(今季8勝7敗)、日本ハムの先発は八木で始まった。日本ハムは1回表3番小笠原が2死からフェンス直撃の2塁打で出塁するが、ここはイム・ドンギュが4番稲葉を打ち取りピンチを防ぐ。その後もイム・ドンギュは好投し日本ハムに得点を許さないが、サムソンも3回まで八木の前にヒットを1本も打てなかった。
 日本ハムは4回表4番稲葉の本塁打で1点を先制する。サムソンは4回裏先頭の2番チョ・ドンチャンがショートゴロに倒れたかに見えたが、ショート金子の悪送球でチョ・ドンチャンは2塁まで進塁する。その後3番ヤン・ジュンヒョクの内野ゴロの間にチョ・ドンチャンは3塁まで進塁すると、4番シム・ジョンスの犠牲フライで生還し、サムソンが1−1の同点に追いつく。この回さらに5番パク・チンマンの四球と6番チン・ガビョンのヒットで2死1,2塁のチャンスを作るが、勝ち越し点を奪えなかった。
 サムソンは5回裏8番パク・チョンホが四球を選んで出塁すると、ここで肩に違和感を覚えた八木が降板する。この回代わった日本ハムの2番手押本から2死2,3塁と勝ち越しのチャンスをつくるが、3番ヤン・ジュンヒョクが凡退しこのチャンスを逃してしまった。日本ハムは6回表先頭の1番森本が2塁打を放つと、ここでイム・ドンギュは2番手カン・ヨンシクに交代する。2番田中賢介送りバントで1死3塁とすると、カン・ヨンシクは3番小笠原には四球を与え続く4番稲葉に勝ち越しのタイムリーを許してしまう。5番木元もヒットで続き満塁となったところでサムソンは3番手としてクォン・オジュンを送るが、6番の代打田中幸雄に押し出しの四球、7番鶴岡にタイムリーを許すなど、5−1とリードを広げられてしまう。
 サムソンは押本だけでなく日本ハムの3番手建山、4番手武田久に抑えられてしまい反撃できない。サムソンの4番手クォン・ヒョクは7回と8回を無失点に抑えたものの、日本ハムは9回表サムソンの5番手の新人チョン・ホンジュンから3番小笠原のタイムリーで2点を追加する。サムソンは9回裏日本ハムの守護神マイケルから無死1,2塁とチャンスをつくるが、最後は三者連続三振に切って取られ、日本ハム相手に完敗した。特に打線の不振は深刻で、サムソンはわずか3安打しか打てなかった。特に4回、5回のチャンスであと1本が出なかったのが痛かった。先発イム・ドンギュは6回途中まで1失点と、期待にこたえ好投したがリリーフ陣が打たれてしまった。
 サムソン−日本ハム戦に先立って行われた台湾代表LA NEW−チャイナスターズ中国プロ野球選抜)は、12−2でLA NEWが8回コールド勝ちした。サムソンは10日12時半からチャイナスターズと対戦し、今大会初勝利を目指す。先発は左腕チョン・ビョンホ(今季10勝8敗)が予定されている。

(文責:ふるりん