KBO(韓国野球委員会)は25日、各球団から提出された名簿を元に来季契約できる保留選手名簿を発表した。その中に今季プレーした7名の外国人選手の名前が漏れており、彼らは今季限りでの退団が明らかになった。選手名は以下の通り(右の数字は今季の成績)。
サムソン : バルガス(元中日) 26試合、10勝8敗、防御率5.06
ハンファ : ブリトー 78試合、打率.286、17本塁打、43打点
SK : チアバッチ 7試合、0勝0敗0S、防御率1.00
ロッテ : ライアン 125試合、打率.268、11本塁打、73打点
ペロー 109試合、打率.284、23本塁打、69打点
LG : コリアー 110試合、打率.303、15本塁打、61打点
ウォルロンド 19試合、4勝10敗1S、防御率5.04
バルガスは先発で10勝をあげ優勝に貢献したが内容は決して良くはなく、アジアシリーズでも緒戦の千葉ロッテ戦でノックアウトされ、今季限りでの退団は確実と見られていた。ブリトーは2000年から韓国で3球団を渡り歩き、デービス(ハンファ)と並び外国人選手史上最長の韓国6年目の内野手だった。昨季限りでSKを退団し、今季途中からハンファに入団しショートのレギュラーとして優勝争いに貢献したが守備がつたなく首脳陣の信頼は低く、名手キム・ミンジェのSKからのFA移籍で退団が決定した。だが打撃面は期待できるため、他球団が獲得に乗り出す可能性はある。
韓国2年目のライアン、今季開幕直後に入団したペローの2人はロッテの主軸を打ち4年連続最下位からの脱出に貢献したが、来季の一層の飛躍のためさらなる優良外国人選手を獲得することとなり退団となった。コリアーは故障がちで欠場が多く、打率3割を記録したものの長打力が低く迫力不足だったため退団となった。シーズン途中入団したウォルロンドは先発要員として下位に低迷するチームの起爆剤として期待されたが、大きく負け越した。チアバッチもシーズン途中入団し優勝戦線に残るための貴重な戦力として期待されたが、故障により登板機会が少なかった。
打点、本塁打の二冠王となったサットン(現代)などその他の外国人選手は保留選手となり来季の契約が可能だが、今後の交渉次第では退団の可能性も充分にある。なおトゥサンの優勝争いに貢献したランデル(元読売)はすでに来季の契約を結んだ(11月17日付記事参照)。
なお、韓国人選手では今季限りで引退したチャン・ジョンフン(ハンファ、史上最多の通算339本塁打)、キム・ギテ(SK、通算249本塁打)、鉄腕イ・ガンチョル(キア、史上2位の通算152勝、2204投球回達成)など37名の退団が明らかになった。
(文責:ふるりん)