DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(10.3) 

LG、準プレーオフ進出

 

2019年 ワイルドカード決定戦 第1戦


NC 1-3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ケリー  (セーブ)コ・ウソク  (敗)フリードリック
本塁打) NC : ノ・ジンヒョク 1号

 

 2019年ポストシーズンの幕開けとなるワイルドカード決定戦第1戦は、LGの本拠地・蚕室野球場に満員の観衆を集め、2018年までLGで活躍し現役を引退した左腕ポン・ジュングン(野球解説者)の始球式で始まった。

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ポン・ジュングンによる始球式。

 

 LGは1回裏にNCの先発フリードリックから1番イ・チョヌンがヒットで出て犠打で2塁へ進むと、3番イ・ヒョンジョンのタイムリーで1点を先制した。LGは2回裏にも8番ユ・ガンナムとイ・チョヌンのタイムリーでチャンスを作るも得点できなかった。NCは3回表にLGの先発ケリーから9番キム・ソンウクがようやくチーム初安打を記録するも、後続を断たれた。LGは3回裏に4番キム・ヒョンス、5番チェ・ウンソンの安打、7番キム・ミンソンへの四球で満塁とするも、ここも追加点を挙げられなかった。

 NCは4回表に3番パク・ミヌへの四球や相手のエラーでチャンスを作るが、同点に追いつけなかった。LGは4回裏に9番の大卒新人ク・ボンヒョクとイ・チョヌンのタイムリーでチャンスを作ると、ここで代わったNCの2番手パク・チヌから代打パク・ヨンテクの犠牲フライ、イ・ヒョンジョンのタイムリーで2点を追加した。NCは5回表に8番ノ・ジンヒョクの本塁打で1点を返した。LGは5回裏にNCの3番手イム・ジョンホから相手のエラー、ク・ボンヒョクへの死球でチャンスを作るも生かせなかった。

 NCは6回表に1番イ・ミョンギの安打と盗塁でチャンスを作るも無得点に終わった。ケリーは7回表途中で2番手チャ・ウチャンに交代した。LGは7回裏にNCの4番手キム・ジンソンからチェ・ウンソンが安打で出塁するも、代わった5番手カン・ユングは追加点を与えなかった。チャ・ウチャンは8回表まで無失点に抑えた。NCは9回表にLGの3番手コ・ウソクから4番ヤン・ウィジの安打、5番スモリンスキーへの四球、途中出場の6番キム・テジンの安打で満塁とするが、得点を奪えずLGが勝利し、レギュラーシーズン4位のため、ワイルドカード決定戦は1勝のみで勝ち抜けられ、キウム(レギュラーシーズン3位)との準プレーオフに進出した。

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先発で7回途中まで1失点と好投したLGのケリー。

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先制タイムリーなど2打点を記録したLGのイ・ヒョンジョン。

 LGのケリーは韓国でのポストシーズン初勝利、コ・ウソクはポストシーズン初セーブを記録。LG打線ではイ・チョヌンが3安打と活躍。序盤のチャンスを生かし、レギュラーシーズンとは違い先発のチャ・ウチャンがリリーフに回って好投し勝利をつかんだ。なお、敗れたNCは2019年を新球場の昌原NCパーク馬山球場で迎え、2018年の最下位からレギュラーシーズン5位にまで浮上することに成功したが、2年ぶりのポストシーズンワイルドカード決定戦で敗退となった。だが今後の韓国シリーズ初優勝の夢に向け、新たなスタートに成功したとも評価できる。

 

 LGとキウムが対戦する準プレーオフ(3戦先勝制)は、10月6日(日)14時よりキウムの本拠地・高尺スカイドームで第1戦が開始される。

 

(文責:ふるりん

2019年ポストシーズン・ワイルドカード決定戦:LG-NC 10月3日開幕

 年間総合優勝を決める2019年プロ野球ポストシーズンが、10月3日(木)に開幕する。

 ポストシーズンは10チーム中、レギュラーシーズン上位5チームが出場する。最初に4位のLGが5位のNCと対戦するワイルドカード決定戦(最大2試合)が10月3日14時(木曜ではあるが開天節の休日)より、LGの本拠地・蚕室野球場(ソウル特別市)で開始される。なお、LGは3日の第1戦に勝利した時点で、10月6日(日)に第1戦が予定されるレギュラーシーズン3位・キウムとの準プレーオフへ進出する。なお、NCは第1戦に勝っても10月5日(土)14時からの第2戦(蚕室)にも勝たないと、準プレーオフへ進出することはできない(10月4日は蚕室野球場に隣接する蚕室主競技場で全国体育大会の開幕式が行われるため、警備などの都合によりプロ野球は開催しないことになった)。延長15回を終えて引き分けの場合はレギュラーシーズン上位であるLGの勝利とみなされ、15回表にNCが得点できなかった場合は15回裏のLGの攻撃はなしで試合終了となる。なお、第2戦まで行われた場合、準プレーオフ第1戦は10月7日(月)となる。


 レギュラーシーズン3位・キウムワイルドカード決定戦勝者とのプレーオフ、同2位・SKと準プレーオフ勝者とのプレーオフ10月14日以降に第1戦を予定)は、ともに5試合で先に3勝したほうが勝ち抜けとなる。レギュラーシーズン1位・トゥサンプレーオフ勝者との韓国シリーズ10月22日以降に第1戦を予定)は、7試合で先に4勝したほうが年間総合優勝となる。なお、雨天などにより試合が順延された場合は、その後の日程も1日ずつ順延となる。


 ワイルドカード決定戦・第1戦の予告先発はLGがケリー(※29試合・14勝12敗・防御率2.55)、NCがフリードリック(※12試合・7勝4敗・防御率2.75)と発表された。両チームのポストシーズンでの対戦は2014年準プレーオフ、2016年プレーオフと2回あり、1勝1敗となっている。2015年より10球団制となったことで開始されたワイルドカード決定戦は、過去4回はいずれもレギュラーシーズン4位チームが勝利し準プレーオフへ進出している。

2019年レギュラーシーズンの成績

 

 2018年の8位から巻き返し、2016年以来3年ぶりにポストシーズンへ進出したLGでは、第1戦の先発ケリーともう一人の外国人投手ウィルソン、左腕チャ・ウチャンが先発の軸である。イ・チョヌン、オ・ジファンなどのチャンスメイカーが出塁し、イ・ヒョンジョン、キム・ヒョンス、ペゲーロ(元東北楽天)、チェ・ウンソンなどの中軸で確実に得点できれば、左腕チン・ヘス、22歳の中継ぎ右腕キム・デヒョン、抑えとして35セーブを記録した21歳のコ・ウソクのリリーフ陣が相手の反撃を断つと思われる。また、サムソンを韓国シリーズ4連覇(2011~2014年)に導いたリュ・ジュンイル監督は、ポストシーズンでの采配の経験が豊富である。

 2018年の最下位から建て直しに成功し、2017年以来2年ぶりにポストシーズンへ進出したNCでは、第1戦の先発フリードリックともう1人の外国人投手ルチンスキー、韓国人エースのイ・ジェハクが先発の軸である。2019年シーズン、22歳で初の10勝を記録した左腕ク・チャンモが故障で出場できないのが痛い。攻撃の軸は捕手でありながら2019年シーズンの首位打者となったヤン・ウィジであり、イ・ミョンギ、パク・ミヌ、パク・ソンミン、スモリンスキー、キム・ソンウクなど上位から下位まで切れ目のない打線となっている。抑えのウォン・ジョンヒョン、パク・チヌなどリリーフの頭数はそろっているが、やや安定感に欠けている。またイ・ドンウク監督は就任1年目でポストシーズンでの采配は初めてである。

 

 戦力や直近の状態からするとLGが有利ではあるが、NCの健闘にも期待したい。

 

 

 (文責:ふるりん

2019 WBSCプレミア12韓国代表 最終エントリー28名発表

 

 KBO(韓国野球委員会)は10月2日、2019 WBSCプレミア12韓国代表の最終エントリー28名を発表した。9月3日には予備エントリー60名が発表されていた。

 大会の主催者であるWBSC(世界野球ソフトボール連盟)には10月3日に最終エントリー28名を提出する。28名のうち投手が13名、全員が国内のプロ野球で活躍する選手たちで構成されている。

 2019 WBSCプレミア12は2015年の1回目に続く2回目の開催で、12チームが出場し野球代表チームの世界一を争う。なお、2020年東京オリンピック野球の予選も兼ねている。野球韓国代表は2015年大会で優勝し、2連覇を狙う。オープニングラウンドではグループC(11月6~8日)の開催国として出場し、高尺スカイドームにてオーストラリア、カナダ、キューバと対戦し、日本で開催されるスーパーラウンド(11月11~17日、オープニングラウンドの各グループ上位2チームずつが出場)進出を狙う。なお、野球韓国代表はこの大会でアジア・オセアニア地区の1位(ほかには台湾とオーストラリア)となれば、2020年オリンピック野球への出場権を得る。

 

 

【2019 WBSCプレミア12韓国代表 最終エントリー】

[投手]

パク・チョンフンハ・ジェフンキム・グァンヒョン(以上SK)、イ・ヨンハハム・トクチュ(以上トゥサン)、ハン・ヒョンヒィチョ・サンウ(以上キウム)、ムン・ギョンチャンヤン・ヒョンジョン(以上キア)、コ・ウソクチャ・ウチャン(以上LG)、ウォン・ジョンヒョンク・チャンモ(以上NC)

[捕手]

パク・セヒョク(トゥサン)、ヤン・ウィジ(NC)

一塁手

パク・ピョンホ(キウム)

二塁手

キム・サンス(サムソン)、パク・ミヌ(NC)

三塁手

チェ・ジョン(SK)、ホ・ギョンミン(トゥサン)、ファン・ジェギュン(KT)

[遊撃手]

キム・ハソン(キウム)

[外野手]

パク・コヌキム・ジェファン(以上トゥサン)、イ・ジョンフ(キウム)、ミン・ビョンホン(ロッテ)、キム・ヒョンス(LG)、カン・ベッコ(KT)

 

 投手陣では2019年シーズン最優秀防御率のヤン・ヒョンジョン、2015年大会にも出場し韓国代表での経験が豊富な左腕キム・グァンヒョンなど実績ある選手以外にも、韓国1年目で最多セーブ(36)を記録したハ・ジェフン(元東京ヤクルト)、21歳ながら35セーブを記録したコ・ウソク、17勝を記録し21歳でトゥサンのレギュラーシーズン優勝に貢献したイ・ヨンハなど、プロ入り後に韓国代表を初めて経験する選手もいる。野手陣はヤン・ウィジ、パク・ピョンホ、キム・ヒョンスなど国際大会の経験が豊富な選手が中心だが、2018年ジャカルタパレンバンアジア競技大会の優勝に貢献したキム・ハソン、イ・ジョンフ、20歳ながらKTの主軸打者に成長したカン・ベッコなど若手も起用されている。

 

(文責:ふるりん

2019年レギュラーシーズン 個人成績上位者(全日程終了)

【打率】
※ 規定打席到達者(試合数×3.1)
1.ヤン・ウィジ(NC)      354
2.フェルナンデス(トゥサン)     .344
3.パク・ミヌ(NC)         .344
4.イ・ジョンフ(キウム)     .336
5.カン・ベッコ(KT)      .336 


【打点】
1.サンズ(キウム)          113
2.キム・ハソン(キウム)       104
2.ロハス(KT)           104
4.オ・ジェイル(トゥサン)      102
5.ラフ(サムソン)          101


本塁打
1.パク・ピョンホ(キウム)      33
2.ロマック(SK)          29
2.チェ・ジョン(SK)        29
4.サンズ(キウム)          28
5.ロハス(KT)           24


【安打】
1.フェルナンデス(トゥサン)     197
2.イ・ジョンフ(キウム)       193
3.イ・チョヌン(LG)        168
3.ロハス(KT)            168
5.キム・ハソン(キウム)        166


【盗塁】
1.パク・チャンホ(キア)        39
2.キム・ハソン(キウム)        33
3.コ・ジョンウク(キウム)       31
4.ノ・スグァン(SK)            27
4.オ・ジファン(LG)         27

     

防御率】 
規定投球回数達成者(試合数と同イニング)
1.ヤン・ヒョンジョン(キア)     2.29
2.リンドブロム(トゥサン)        2.50
3.キム・グァンヒョン(SK)     2.51
4.ケリー(LG)           2.55
5.サンチェス(SK)         2.62

 

【勝利数】
1.リンドブロム(トゥサン)         20
2.キム・グァンヒョン(SK)        17

2.サンチェス(SK)            17
2.イ・ヨンハ(トゥサン)          17
5.ヤン・ヒョンジョン(キア)        16

 

奪三振
1.リンドブロム(トゥサン)         189
2.キム・グァンヒョン(SK)        180
3.ヤン・ヒョンジョン(キア)        163
4.サンチェス(SK)             148
5.ヨキシュ(キウム)             141

 

【セーブ】
1.ハ・ジェフン(SK)      40
2.コ・ウソク(LG)       35
3.ウォン・ジョンヒョン(NC)   31
4.チョン・ウラム(ハンファ)    26
5.ムン・ギョンチャン(キア)    24


【ホールド】
1.キム・サンス(キウム)          40
2.ソ・ジニョン(SK)        33
3.キム・テフン(SK)      27
4.チュ・グォン(KT)      25
5.ハン・ヒョンヒィ(キウム)   24

レギュラーシーズン(10.1) 結果

トゥサン、最終戦サヨナラ勝ちでレギュラーシーズン優勝

 

 10月1日でレギュラーシーズン全日程が終了した。ポストシーズンは10月3日よりワイルドカード決定戦:NC-LG(ソウル・蚕室)より開幕となる。

 

NC 5-6 トゥサン  (ソウル・蚕室)

(勝)イ・ヨンハ 17勝4敗  (敗)ウォン・ジョンヒョン 3勝3敗31S

 NCは3回表にトゥサンの先発フランコフから3番パク・ミヌのタイムリーで1点を先制し、先発チェ・ソンヨンは3回裏途中まで無失点に抑えた。4回表に9番キム・ソンウクのタイムリーで1点を追加しフランコフをノックアウトした。NCの2番手カン・ユング、3番手キム・ジンソンも無失点に抑えた。2番手イ・ヒョンスンは追加点を与えず、トゥサンは5回裏にNCの4番手パク・チヌから3番パク・コヌのタイムリーで1点を返し、3番手イ・ヒョンスン、4番手クォン・ヒョクは6回表まで追加点を与えなかった。NCの5番手イム・チャンミンは6回裏を無失点に抑えた。

 トゥサンは7回裏にNCの6番手キム・ゴンテから相手のエラーで2-2の同点に追いついた。NCは8回表にトゥサンの5番手ハム・トクチュからチャンスを作ると、代わった6番手ユ・ヒィグァンから相手の暴投、代打クォン・ヒィドンのタイムリーで2点を勝ち越し、7番手イ・ヒョンボムから4番ヤン・ウィジのタイムリーで5-2と3点差に広げた。NCの7番手イム・ジョンホは8回裏途中まで無失点に抑えた。トゥサンは8回裏にNCの8番手チャン・ヒョンシクから代打チェ・ジュファン、1番ホ・ギョンミンのタイムリーで5-5の同点に追いついた。8番手イ・ヨンハは9回表を無失点に抑え、トゥサンは9回裏にNCの9番手ウォン・ジョンヒョンから6番パク・セヒョクのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちしレギュラーシーズンを5連勝で終えた。トゥサン打線では2番フェルナンデスが3安打と活躍。

 そして9月30日に全日程を終了したSKと同じ勝率で並び、直接対決で勝ち越していたためトゥサンが2年連続でレギュラーシーズン優勝となり、5年連続での韓国シリーズ出場を決め、2016年以来3年ぶりの優勝を狙う。なお、2位扱いとなる2018年の韓国シリーズ優勝チームのSKは、トゥサンに最大9ゲーム差をつけていたが9月以降の不調で追いつかれてしまい、2010年以来9年ぶりとなるレギュラーシーズン優勝は果たせなかった。3年連続出場のポストシーズンではプレーオフから出場し、準プレーオフ(キウム-ワイルドカード決定戦勝者)勝者と韓国シリーズ出場権をかけて対戦する。2018年の最下位からの建て直しに成功し、2年ぶりにポストシーズンへ出場する5位NCは10月3日よりワイルドカード決定戦で4位LGと対戦する。NC打線ではパク・ミヌが3安打1打点と活躍。

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SKとの熾烈なレギュラーシーズン優勝争いを制したトゥサンベアース(https://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=421&aid=0004226509 より)。

 

 

キウム 3-1 ロッテ  (釜山・社稷

(勝)アン・ウジン 7勝5敗  (セーブ)チョ・サンウ 2勝4敗20S  (敗)キム・ヒョンス 1敗

 キウムは1回表にロッテの先発チャン・シファンから3番キム・ウンビンの併殺打の間に1点を先制した。ロッテは1回裏にキウムの先発ヨキシュから5番ミン・ビョンホンのタイムリーで1-1の同点に追いついた。キウムは3回表にロッテの2番手の高卒新人キム・ヒョンスからキム・ウンビンのタイムリーで1点を勝ち越し、2番手アン・ウジンは3回裏、3番手キム・ソンミンは4回裏を無失点に抑えた。ロッテの3番手ソン・スンジュンは5回表に追加点を与えなかった。キウムの4番手ハン・ヒョンヒィは5回裏を無失点に抑えた。

 ロッテの4番手オ・ヒョンテクは6回表に追加点を与えなかった。キウムの5番手キム・サンスは6回裏を無失点に抑えた。ロッテの5番手コ・ヒョジュンは7回表に追加点を与えなかった。キウムの6番手ヤン・ヒョンは7回裏を無失点に抑えた。ロッテの6番手キム・ゴングクは8回表に追加点を与えなかった。キウムの7番手キム・ドンジュンは8回裏を無失点に抑えた。キウムは9回表にロッテの7番手ソン・スンナクから9番ペ・ジヌォンのプロ2年目での初打点となるタイムリーで1点を追加した。

 8番手チョ・サンウは9回裏に相手の反撃を断ち、3位キウムが勝利しレギュラーシーズンを終えた。キム・サンスはこの試合でホールドを記録し、プロ野球史上初めてシーズン40ホールドを達成した選手となった。2年連続でポストシーズンに出場するキウムは、準プレーオフ(10月6日以降開幕予定)でワイルドカード決定戦(LG-NC)の勝者と対戦する。ヤン・サンムン監督が7月に辞任し、その後コン・ピルソン監督代行が指揮を執ったロッテは8連敗で2019年シーズンを終え、15年ぶりの最下位と屈辱を味わった。最後の韓国シリーズ優勝は1992年、そして最後の韓国シリーズ出場は1999年と、大舞台から遠ざかって20年が過ぎようとしているロッテの再建計画に注目が集まる。

 

【レギュラーシーズン 順位表】
(全日程終了)
         試合  勝   敗   分  勝率

1.トゥサン  144   88  55  1  .615

2.SK    144  88  55  1  .615

3.キウム   144  86  57  1  .601

4.LG    144  79  64  1  .552

5.NC    144  73  69  2  .514

6.KT       144    71     71     2    .500

7.キア    144  62  80  2  .437

8.サムソン  144  60  83  1  .420   

.ハンファ  144  58  86  0     .403

10.ロッテ   144  48  93  3  .340

 

(文責 : ふるりん

レギュラーシーズン(9.30) 結果

SK単独首位で全日程終了

 

SK 6-2 ハンファ  (大田)

(勝)キム・グァンヒョン 17勝6敗  (敗)チャド・ベル 11勝10敗

本塁打)SK : キム・ガンミン 8号  ハンファ : チェ・ジンヘン 6号

 SKは2回表にハンファの先発チャド・ベルから6番キム・ガンミンの本塁打、1番ペ・ヨンソプのタイムリーで4点を先制した。ハンファは3回裏にSKの先発キム・グァンヒョンから2番オ・ソンジンの犠牲フライで1点、7回裏に6番チェ・ジンヘンの本塁打で1点を返した。ハンファの2番手イ・テヤンは8回表まで追加点を与えなかった。SKの2番手ソ・ジニョンは8回裏を無失点に抑えた。

 SKは9回表にハンファの3番手イム・ジュンソプと4番手キム・ボムスからチャンスを作ると、代わった5番手チャン・ミンジェから3番チェ・ジョンと代打コ・ジョンウクのタイムリーで2点を追加した。3番手ハ・ジェフン(元東京ヤクルト)は9回裏に相手の反撃を断ち、SKがレギュラーシーズン最終戦で勝利し単独首位に立った。7回を2失点に抑えたキム・グァンヒョンは17勝目。なお、10月1日にトゥサンがレギュラーシーズン最終戦でNCに引き分けるか負けるかでSKが2010年以来9年ぶりのレギュラーシーズン優勝で2年連続韓国シリーズに出場し、トゥサンが勝つとSKと同率となるも直接対決で勝ち越しているためトゥサンが優勝扱いとなり、SKはポストシーズンプレーオフからの出場となる。

 先発チャド・ベルが6回4失点で降板した9位ハンファは3連敗で2019年シーズンを終えた。11年ぶりにポストシーズンへ出場した2018年の3位から大きく順位を下げ、2014年以来5年ぶりの9位だった(当時は9球団制で最下位)。攻撃陣を中心に世代交代の遅れが顕著で、2020年シーズン以降の大きな課題となった。

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レギュラーシーズン最終戦で勝利し単独首位に立ったSKの選手たち(https://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=214&aid=0000983065 より)。

 

 

ロッテ 0-2 LG  (ソウル・蚕室)

(勝)ペ・ジェジュン 3勝4敗  (セーブ)コ・ウソク 8勝2敗35S  (敗)パク・セウン 3勝6敗

  LGは2回裏にロッテの先発パク・セウンから7番キム・ミンソンの犠牲フライで1点を先制し、先発ペ・ジェジュンは6回表まで無失点に抑えた。LGの2番手の高卒新人チョン・ウヨンは7回表を無失点に抑えた。ロッテの2番手キム・ウォンジュンは7回裏に追加点を与えなかった。LGの3番手キム・デヒョンは8回表を無失点に抑えた。

 4位LGは8回裏にロッテの3番手ソン・スンナクから途中出場の4番パク・チギュへの押し出しの四球で1点を追加し、4番手コ・ウソクは9回表に相手の反撃を断ち完封リレーでレギュラーシーズン最終戦で勝利した。ペ・ジェジュンは3勝目。2016年以来3年ぶりに出場するポストシーズンで、LGは10月3日からのワイルドカード決定戦でNCと対戦する。先発パク・セウンは6回を1失点に抑えるも打線が沈黙した最下位ロッテは7連敗。

 

【レギュラーシーズン 順位表】
(9月30日時点)
         試合  勝   敗   分  勝率

1.SK    144  88  55  1  .615

2.トゥサン  143  87  55  1  .613

3.キウム   143  85  57  1  .599

4.LG    144  79  64  1  .552

5.NC    143  73  68  2  .518

6.KT       144    71     71     2    .500

7.キア    144  62  80  2  .437

8.サムソン  144  60  83  1  .420   

.ハンファ  144  58  86  0     .403

10.ロッテ   143  48  92  3  .343

 

(文責 : ふるりん

ホ・サミョン新監督就任  キム・ハンス監督退任へ

 サムソンは9月30日、2020年シーズンからホ・サミョン新監督(47)と契約期間3年、契約金3億ウォン、年俸2億ウォンの総額9億ウォンで契約したと発表した。サムソンは9月29日で2019年シーズンの試合日程をすべて終了していた。

 ホ・サミョン新監督は高校卒業後の1991年に投手としてサムソンへ入団し、1995年までの5年間で一軍通算4試合のみの登板にとどまり、未勝利で現役を引退した。引退後はサムソンの練習支援要員となり、1998年より戦力分析担当として業務にあたった。昨今は戦力分析や球団運営の責任者を任され、コーチなどの現場での指導経験はないが、本拠地の大邱サムソンライオンズパークに打球の弾道を測定するトラックマンを導入するなど、データ分析の強化に貢献してきた。サムソンは2014年までの韓国シリーズ4連覇の後、2015年に韓国シリーズで敗退すると2016年から2019年まで4年連続ポストシーズン進出に失敗し低迷しているため、過去の名声にとらわれずホ・サミョン新監督の抜擢に至ったと思われる。

 なお、2017年より3年契約を結んでいたキム・ハンス監督(47)は2019年で契約期間が切れるが、退任することとなった。キム・ハンス監督は現役時代サムソンの主力選手(内野手)として活躍し、現役引退後の2008年から主にサムソンのコーチとして指導者の経験を積み、2016年シーズン終了後、リュ・ジュンイル監督(現LG監督)の後任として監督に就任した。だが2017年は9位、2018年は6位、2019年は8位と3年連続で下位に低迷した。

 

(9月30日現在の為替レート:1億ウォンが約900万3000円。)

 

(文責:ふるりん