DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

レギュラーシーズン(10.1) 結果

トゥサン、最終戦サヨナラ勝ちでレギュラーシーズン優勝

 

 10月1日でレギュラーシーズン全日程が終了した。ポストシーズンは10月3日よりワイルドカード決定戦:NC-LG(ソウル・蚕室)より開幕となる。

 

NC 5-6 トゥサン  (ソウル・蚕室)

(勝)イ・ヨンハ 17勝4敗  (敗)ウォン・ジョンヒョン 3勝3敗31S

 NCは3回表にトゥサンの先発フランコフから3番パク・ミヌのタイムリーで1点を先制し、先発チェ・ソンヨンは3回裏途中まで無失点に抑えた。4回表に9番キム・ソンウクのタイムリーで1点を追加しフランコフをノックアウトした。NCの2番手カン・ユング、3番手キム・ジンソンも無失点に抑えた。2番手イ・ヒョンスンは追加点を与えず、トゥサンは5回裏にNCの4番手パク・チヌから3番パク・コヌのタイムリーで1点を返し、3番手イ・ヒョンスン、4番手クォン・ヒョクは6回表まで追加点を与えなかった。NCの5番手イム・チャンミンは6回裏を無失点に抑えた。

 トゥサンは7回裏にNCの6番手キム・ゴンテから相手のエラーで2-2の同点に追いついた。NCは8回表にトゥサンの5番手ハム・トクチュからチャンスを作ると、代わった6番手ユ・ヒィグァンから相手の暴投、代打クォン・ヒィドンのタイムリーで2点を勝ち越し、7番手イ・ヒョンボムから4番ヤン・ウィジのタイムリーで5-2と3点差に広げた。NCの7番手イム・ジョンホは8回裏途中まで無失点に抑えた。トゥサンは8回裏にNCの8番手チャン・ヒョンシクから代打チェ・ジュファン、1番ホ・ギョンミンのタイムリーで5-5の同点に追いついた。8番手イ・ヨンハは9回表を無失点に抑え、トゥサンは9回裏にNCの9番手ウォン・ジョンヒョンから6番パク・セヒョクのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちしレギュラーシーズンを5連勝で終えた。トゥサン打線では2番フェルナンデスが3安打と活躍。

 そして9月30日に全日程を終了したSKと同じ勝率で並び、直接対決で勝ち越していたためトゥサンが2年連続でレギュラーシーズン優勝となり、5年連続での韓国シリーズ出場を決め、2016年以来3年ぶりの優勝を狙う。なお、2位扱いとなる2018年の韓国シリーズ優勝チームのSKは、トゥサンに最大9ゲーム差をつけていたが9月以降の不調で追いつかれてしまい、2010年以来9年ぶりとなるレギュラーシーズン優勝は果たせなかった。3年連続出場のポストシーズンではプレーオフから出場し、準プレーオフ(キウム-ワイルドカード決定戦勝者)勝者と韓国シリーズ出場権をかけて対戦する。2018年の最下位からの建て直しに成功し、2年ぶりにポストシーズンへ出場する5位NCは10月3日よりワイルドカード決定戦で4位LGと対戦する。NC打線ではパク・ミヌが3安打1打点と活躍。

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SKとの熾烈なレギュラーシーズン優勝争いを制したトゥサンベアース(https://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=421&aid=0004226509 より)。

 

 

キウム 3-1 ロッテ  (釜山・社稷

(勝)アン・ウジン 7勝5敗  (セーブ)チョ・サンウ 2勝4敗20S  (敗)キム・ヒョンス 1敗

 キウムは1回表にロッテの先発チャン・シファンから3番キム・ウンビンの併殺打の間に1点を先制した。ロッテは1回裏にキウムの先発ヨキシュから5番ミン・ビョンホンのタイムリーで1-1の同点に追いついた。キウムは3回表にロッテの2番手の高卒新人キム・ヒョンスからキム・ウンビンのタイムリーで1点を勝ち越し、2番手アン・ウジンは3回裏、3番手キム・ソンミンは4回裏を無失点に抑えた。ロッテの3番手ソン・スンジュンは5回表に追加点を与えなかった。キウムの4番手ハン・ヒョンヒィは5回裏を無失点に抑えた。

 ロッテの4番手オ・ヒョンテクは6回表に追加点を与えなかった。キウムの5番手キム・サンスは6回裏を無失点に抑えた。ロッテの5番手コ・ヒョジュンは7回表に追加点を与えなかった。キウムの6番手ヤン・ヒョンは7回裏を無失点に抑えた。ロッテの6番手キム・ゴングクは8回表に追加点を与えなかった。キウムの7番手キム・ドンジュンは8回裏を無失点に抑えた。キウムは9回表にロッテの7番手ソン・スンナクから9番ペ・ジヌォンのプロ2年目での初打点となるタイムリーで1点を追加した。

 8番手チョ・サンウは9回裏に相手の反撃を断ち、3位キウムが勝利しレギュラーシーズンを終えた。キム・サンスはこの試合でホールドを記録し、プロ野球史上初めてシーズン40ホールドを達成した選手となった。2年連続でポストシーズンに出場するキウムは、準プレーオフ(10月6日以降開幕予定)でワイルドカード決定戦(LG-NC)の勝者と対戦する。ヤン・サンムン監督が7月に辞任し、その後コン・ピルソン監督代行が指揮を執ったロッテは8連敗で2019年シーズンを終え、15年ぶりの最下位と屈辱を味わった。最後の韓国シリーズ優勝は1992年、そして最後の韓国シリーズ出場は1999年と、大舞台から遠ざかって20年が過ぎようとしているロッテの再建計画に注目が集まる。

 

【レギュラーシーズン 順位表】
(全日程終了)
         試合  勝   敗   分  勝率

1.トゥサン  144   88  55  1  .615

2.SK    144  88  55  1  .615

3.キウム   144  86  57  1  .601

4.LG    144  79  64  1  .552

5.NC    144  73  69  2  .514

6.KT       144    71     71     2    .500

7.キア    144  62  80  2  .437

8.サムソン  144  60  83  1  .420   

.ハンファ  144  58  86  0     .403

10.ロッテ   144  48  93  3  .340

 

(文責 : ふるりん