DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(10.3) 

LG、準プレーオフ進出

 

2019年 ワイルドカード決定戦 第1戦


NC 1-3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ケリー  (セーブ)コ・ウソク  (敗)フリードリック
本塁打) NC : ノ・ジンヒョク 1号

 

 2019年ポストシーズンの幕開けとなるワイルドカード決定戦第1戦は、LGの本拠地・蚕室野球場に満員の観衆を集め、2018年までLGで活躍し現役を引退した左腕ポン・ジュングン(野球解説者)の始球式で始まった。

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ポン・ジュングンによる始球式。

 

 LGは1回裏にNCの先発フリードリックから1番イ・チョヌンがヒットで出て犠打で2塁へ進むと、3番イ・ヒョンジョンのタイムリーで1点を先制した。LGは2回裏にも8番ユ・ガンナムとイ・チョヌンのタイムリーでチャンスを作るも得点できなかった。NCは3回表にLGの先発ケリーから9番キム・ソンウクがようやくチーム初安打を記録するも、後続を断たれた。LGは3回裏に4番キム・ヒョンス、5番チェ・ウンソンの安打、7番キム・ミンソンへの四球で満塁とするも、ここも追加点を挙げられなかった。

 NCは4回表に3番パク・ミヌへの四球や相手のエラーでチャンスを作るが、同点に追いつけなかった。LGは4回裏に9番の大卒新人ク・ボンヒョクとイ・チョヌンのタイムリーでチャンスを作ると、ここで代わったNCの2番手パク・チヌから代打パク・ヨンテクの犠牲フライ、イ・ヒョンジョンのタイムリーで2点を追加した。NCは5回表に8番ノ・ジンヒョクの本塁打で1点を返した。LGは5回裏にNCの3番手イム・ジョンホから相手のエラー、ク・ボンヒョクへの死球でチャンスを作るも生かせなかった。

 NCは6回表に1番イ・ミョンギの安打と盗塁でチャンスを作るも無得点に終わった。ケリーは7回表途中で2番手チャ・ウチャンに交代した。LGは7回裏にNCの4番手キム・ジンソンからチェ・ウンソンが安打で出塁するも、代わった5番手カン・ユングは追加点を与えなかった。チャ・ウチャンは8回表まで無失点に抑えた。NCは9回表にLGの3番手コ・ウソクから4番ヤン・ウィジの安打、5番スモリンスキーへの四球、途中出場の6番キム・テジンの安打で満塁とするが、得点を奪えずLGが勝利し、レギュラーシーズン4位のため、ワイルドカード決定戦は1勝のみで勝ち抜けられ、キウム(レギュラーシーズン3位)との準プレーオフに進出した。

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先発で7回途中まで1失点と好投したLGのケリー。

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先制タイムリーなど2打点を記録したLGのイ・ヒョンジョン。

 LGのケリーは韓国でのポストシーズン初勝利、コ・ウソクはポストシーズン初セーブを記録。LG打線ではイ・チョヌンが3安打と活躍。序盤のチャンスを生かし、レギュラーシーズンとは違い先発のチャ・ウチャンがリリーフに回って好投し勝利をつかんだ。なお、敗れたNCは2019年を新球場の昌原NCパーク馬山球場で迎え、2018年の最下位からレギュラーシーズン5位にまで浮上することに成功したが、2年ぶりのポストシーズンワイルドカード決定戦で敗退となった。だが今後の韓国シリーズ初優勝の夢に向け、新たなスタートに成功したとも評価できる。

 

 LGとキウムが対戦する準プレーオフ(3戦先勝制)は、10月6日(日)14時よりキウムの本拠地・高尺スカイドームで第1戦が開始される。

 

(文責:ふるりん