DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

杭州アジア競技大会野球決勝:韓国代表、台湾代表に完封勝利で4連覇達成

韓国 2−0 台湾  (中国・紹興第1)

(勝)ムン・ドンジュ  (セーブ)コ・ウソク  (敗)林昱珉

 

 大会4連覇がかかった杭州アジア競技大会野球韓国代表は10月7日、決勝で台湾代表と対戦した。10月2日のグループA第2戦で韓国代表は台湾代表に0-4で敗れていた。

 韓国代表は1回表に台湾代表の先発林昱珉から2番チェ・ジフン(SSG)への四球、3番ユン・ドンヒィ(ロッテ)のヒットでチャンスを作るも、4番ノ・シファン(ハンファ)が併殺打に倒れ無得点に終わった。韓国代表の先発ムン・ドンジュ(ハンファ)は1回裏に先頭の1番鄭宗哲に二塁打を浴び送りバントで三塁へ進められたが、無失点に抑えた。韓国代表は2回表に5番ムン・ボギョン(LG)が二塁打でチャンスを作り、相手の暴投で三塁まで進むと7番キム・ジュウォン(NC)の犠牲フライで1点を先制した。さらにこの回9番キム・ソンユン(サムソン)の二塁打で再びチャンスを作り、相手の2度の暴投で韓国代表が1点を追加した。

 

 ムン・ドンジュは3回裏にも鄭宗哲にヒットを打たれるも無失点に抑えた。韓国代表は4回表に先頭のムン・ボギョンが四球で出塁するが無得点、また5回表にチェ・ジフンが内野安打で出塁するも無得点だった。韓国代表は6回表に台湾代表の2番手劉致栄からノ・シファンへの四球、6番カン・ベッコ(KT)のヒットで1,3塁のチャンスを作るも無得点だった。6回裏、ムン・ドンジュは鄭宗哲にこの試合3本目の被安打となる二塁打を打たれるも、連続奪三振で無失点に抑えた。韓国代表の2番手チェ・ジミン(キア)は7回裏を三者凡退に抑えた。韓国代表の3番手パク・ヨンヒョン(KT)は8回裏に7番李亦崴へ四球を与えるも後続を断った。



 韓国代表の4番手コ・ウソク(LG)は9回裏に1死から3番林立と4番林安可の連打でピンチを招くが、5番呉念庭を内野の併殺打に抑え完封リレーで勝利、2010年広州、2014年仁川、2018年ジャカルタパレンバンに続く6度目の優勝、大会4連覇を達成した。2014年、2018年など過去の大会と異なりプロ野球のレギュラーシーズンを中断せず25歳以下、あるいはプロ入りから4年以内の選手が中心になって構成された韓国代表チームだったが、質の高い投手陣と守備陣を中心に6試合で5失点と守りの野球で4連覇の偉業を勝ち取った。そして韓国代表24名のうちすでに兵役を終えたか、身体上の理由で免除となった5名を除く19名の選手が兵役免除の恩典を受けた。

 

 1年延期された2022年アジア競技大会は10月8日に閉幕する。野球韓国代表は次の2026年愛知・名古屋アジア競技大会(同年9~10月)で5連覇を狙う。

 

(文責 : ふるりん