キム・ハソン(キウム)の本塁打で先制も逆転負け
2019 WBSCプレミア12 決勝
韓国 3−5 日本 (東京ドーム)
(勝)高橋礼 (セーブ)山崎康晃 (敗)ヤン・ヒョンジョン
(本塁打)韓国 : キム・ハソン、キム・ヒョンス 日本 : 山田哲人
2大会連続で決勝に進出し、2連覇を目指した2019 WBSCプレミア12韓国代表は11月17日、日本代表と対戦した。16日のスーパーラウンド最終戦でも日本代表と対戦しており、8-10で敗れていた。
韓国代表は1回表に日本代表の先発山口俊から1番イ・ジョンフ(キウム)が四球で出塁すると、2番キム・ハソン(キウム)の本塁打で2点を先制した。さらにこの回5番キム・ヒョンス(LG)の本塁打で1点を追加した。韓国代表の先発ヤン・ヒョンジョン(キア)は1回裏に3番坂本勇人へ四球を与えると、4番鈴木誠也のタイムリーで1点を返された。韓国代表は2回表に日本代表の2番手高橋礼から9番キム・サンス(サムソン)が四球で出塁するが無得点に終わった。そして日本代表は2回裏に8番会澤翼への四球、9番菊池涼介の安打でチャンスを作り、1番山田哲人の本塁打で4-3と逆転した。
韓国代表は3回表にキム・ハソンが安打で出塁するも、3番キム・ジェファン(トゥサン)の外野フライで2塁を狙った際にタッチアウトとなった。ヤン・ヒョンジョンは3回裏にも5番浅村栄斗の二塁打、6番外崎修汰への四球でピンチを招くも無失点に抑えた。韓国代表は4回表に日本代表の3番手田口麗斗から先頭のキム・ヒョンスが安打で出塁するも後続が断たれた。韓国代表の2番手イ・ヨンハ(トゥサン)は4回裏に会澤翼の安打や山田哲人の四球でピンチを招いたが、追加点を与えなかった。韓国代表は5回表に9番キム・サンスが安打で出塁するも、盗塁失敗でチャンスにはならなかった。
韓国代表は6回表に日本代表の4番手中川皓太からキム・ヒョンスがエラーで出塁するも無得点に終わった。日本代表は6回裏にキム・サンスの送球エラーやイ・ヨンハの暴投などでチャンスを作るも、代わった韓国代表の3番手チョ・サンウ(キウム)はこのピンチをしのいだ。韓国代表は7回表に日本代表の5番手甲斐野央により三者凡退に抑えられた。チョ・サンウは7回裏に坂本勇人の二塁打でピンチを招くと、浅村栄斗のタイムリーで1点を追加された。
韓国代表は8回表に日本代表の6番手山本由伸により三者凡退に抑えられた。チョ・サンウは8回裏途中で4番手ハ・ジェフン(SK)に交代し追加点を与えなかった。韓国代表は9回表も日本代表の7番手山崎康晃により無得点に抑えられ、結局逆転負けで大会2連覇はならず、準優勝となった。
野球韓国代表は2連覇こそ逃したが、開催国・日本を除くアジア・オセアニア地区の1位ということで2020年東京オリンピック野球への出場権を獲得し、最低限の成果はあげた。なお、2017年より国際大会への動機付与の目的で設置されたFA(フリーエージェント)取得への日数を緩和するようになり、この2019 WBSCプレミア12で準優勝、2020年東京オリンピック出場権獲得に貢献した韓国代表選手たちには60日分の日数が付与された。
2020年東京オリンピック野球は7月29日から8月8日まで、横浜スタジアムを中心に開催される。出場は全6チームで、開催国日本以外にも2019 WBSCプレミア12出場国から韓国代表とメキシコ代表の2チーム、そして2019年9月のヨーロッパ野球選手権で優勝したイスラエル代表の4チームの出場が決まっている。残りの2チームは2020年春の南北アメリカ大陸予選。その他の地域の世界予選の勝者となる。
(文責:ふるりん)
(文責 : ふるりん)