DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

2020年 新年のごあいさつ

 皆様、あけましておめでとうございます。

 2020年も「DAILY KOREAN PRO BASEBALL2」をよろしくお願いいたします。

 

 2020年の韓国プロ野球KBOリーグ)のレギュラーシーズンは3月28日に開幕し、各球団144試合を実施します。なおレギュラーシーズン終了後に韓国シリーズなど年間総合優勝を決定するポストシーズンが開幕します。2020年シーズンは何といっても、韓国代表チームが優勝した2008年北京オリンピック以来、12年ぶりにオリンピック野球が実施され一流プロ選手主体の代表チームが派遣されるため、7月24日から8月10日までレギュラーシーズンが中断され、大きな注目を集めることでしょう。

 2008年8月、野球韓国代表にはリュ・ヒョンジン、キム・グァンヒョン、キム・ヒョンスといった若き才能たちがあふれ、その後のプロ野球界の中心的な存在となりメジャーリーグベースボールへと活躍の場を移した選手も現れました。またイ・スンヨプのような経験豊富な勝負強いベテラン選手もいました。それから11年あまりが過ぎてプロ野球全体の世代交代が進む中、2020年東京オリンピックを新たな飛躍の場としたいところです。2008年の8チームと比べ追加競技のため6チームだけで優勝が争われる2020年東京オリンピック野球ですが、かつてとは比べ物にならないほど国際大会における各国の代表チームの実力は向上しています。

 2020年1月1日時点で、東京オリンピック野球に出場するのは開催国日本と、2019 WBSCプレミア12で出場権を獲得した韓国とメキシコ、そしてヨーロッパ・アフリカ予選を勝ち抜いたイスラエルの4チームで、残り2チーム(南北アメリカ予選とインターコンチネンタル予選の勝者)は4月上旬までに決定します。野球新興国の一つイスラエルは、予選を勝ち抜き本大会初出場となった2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)1次ラウンドで韓国と対戦して勝利し、2次ラウンドまで進み世界の野球界に衝撃を与えたのはまだ記憶に残っている方もいらっしゃるかと思います。おそらく2020年東京オリンピックでも経験豊富なユダヤ系の選手たちを多数そろえ、優勝争いに絡んでくる可能性は高いと思われます。

 選び抜かれた6チームだけによりし烈な優勝争いとなるであろう2020年東京オリンピック野球。優勝のみならず、メダルを授与される軍へ入隊していない選手たちが兵役免除の恩典を受ける3位以内に入るのも容易ではありません。2010年代後半の国際大会に出場した経験豊富な選手たちと、今後のプロ野球界の未来を担う新鮮味あふれる若手選手が融合し、最高の結果をもたらしオリンピック2連覇という金字塔を打ち立てることを信じています。

 

 このブログでは2020年オリンピック野球に関する情報はもちろんですが、各球団の選手の動向や2019年シーズンの回顧と2020年シーズンへの展望、海外キャンプでの練習試合やレギュラーシーズン開幕前の示範競技(3月14~24日)など様々な情報や記事などを掲載いたします。ご期待ください。

 

(文責:ふるりん