皆様、2019年も「DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2」をご覧いただきありがとうございました。
前身の「DAILY KOREAN PRO BASEBALL」が15年目を迎えた1月で更新を停止しすでに閉鎖されていますが、こちらでも以前と変わることなく皆様に韓国プロ野球(KBOリーグ)の試合結果や各種の情報をお届けできたと思います。
ブログを開始した2004年当時、まだ8球団しかなかった韓国プロ野球は「冬の時代」で、年間観客動員数(レギュラーシーズンのみ)は約233万人と過去30年間では最少でした。 しかし北京オリンピックで野球韓国代表が優勝を果たした2008年は12年ぶりに500万人台を回復し、2009年、2010年は当時の新記録となる約592万人とプロ野球人気の上昇が続きました。これを受け、2011年にNCダイノス、2013年にKTウィズと新球団が2つ創設され、2015年より本格的な10球団制に入りました。またリュ・ヒョンジン(2020年よりトロントブルージェイズ)のように、韓国プロ野球で活躍した選手がMLB(メジャーリーグベースボール)へ直接移籍するようにもなりました。
また2010年代になると新球場の建設も進み、MLBなどを手本としたボールパークが目の肥えたプロ野球ファンたちに受け入れられ、2017年の年間観客動員数は史上最多の約840万人まで伸びました。ところが、2018年は約807万人、2019年は約728万人とここ2年間は減少傾向にあります。選手の不祥事や、国際大会での活躍で兵役免除を狙い軍への入隊を延期した選手の影響もあるなど言われましたが、個人的な見解を述べますと、右肩上がりだった韓国プロ野球自体が新鮮な輝きを失ってきたのがあるかと思われます。
2019年の韓国プロ野球界の最大の目標は、11月のWBSCプレミア12で2020年東京オリンピックの出場権を得ることでした。惜しくも2連覇を逃し準優勝でしたが、オリンピック出場権を争っていた台湾、オーストラリアより上位になったことで一流プロ選手から構成される韓国代表チームはその目標を達成しました。12年ぶりに野球競技が実施される2020年東京オリンピックでは、韓国代表の2連覇が期待されます。2017年ごろから韓国代表に定着したイ・ジョンフ、キム・ハソン(以上キウム)などの若い力が躍動し、さらに新たな力が2020年東京オリンピックで活躍し、韓国プロ野球に活気がよみがえることを願わずにはいられません。
それでは皆様、これからもよろしくお願いいたします。
(文責:ふるりん)