DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

2019WBSCプレミア12 オープニングラウンドC:韓国代表、緒戦でオーストラリア代表に完封勝利

ヤン・ヒョンジョン(キア)の好投などで1安打完封

 

2019 WBSCプレミア12 オープニングラウンドC

 

オーストラリア 0−5 韓国  (ソウル・高尺)

(勝)ヤン・ヒョンジョン (敗)ティム・アサートン

 

 大会2連覇、そして2020年東京オリンピック野球出場権獲得をかけて戦う2019 WBSCプレミア12・野球韓国代表は11月6日、オープニングラウンドC・初戦でオーストラリア代表と対戦した。

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試合開始前の高尺スカイドームhttps://sports.news.naver.com/news.nhn?oid=008&aid=0004305658 より)。

 

 韓国代表の先発ヤン・ヒョンジョン(キア)は1回表を三者凡退に抑えると、1回裏にオーストラリア代表の先発ティム・アサートンから3番イ・ジョンフ(キウム)が二塁打でチャンスを作るも無得点に終わった。ヤン・ヒョンジョンは2回表も三者凡退に抑えると、韓国代表は2回裏に5番キム・ジェファン(トゥサン)が四球で出塁し、6番ヤン・ウィジ(NC)の内野ゴロの間に二塁まで進み、7番キム・ヒョンス(LG)のタイムリーで1点を先制した。さらに8番ミン・ビョンホン(ロッテ)のタイムリーでもう1点を追加した。ヤン・ヒョンジョンは3回表も三者凡退に抑えた。

 韓国代表は3回裏にオーストラリア代表の2番手スティーブン・ケントから2番キム・ハソン(キウム)が四球で出塁すると、イ・ジョンフのタイムリーでもう1点を追加した。ヤン・ヒョンジョンは4回表に2番ロバート・グレンニディングに内野安打を許したが、後続を断った。韓国代表は4回裏にオーストラリア代表の3番手サミュエル・ホランドからキム・ヒョンスへの四球、9番ホ・ギョンミン(トゥサン)の安打でチャンスを作るも追加点は奪えなかった。ヤン・ヒョンジョンは5回表2死まで4者連続三振を記録し、6回表も三者凡退に抑えた。

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6回無失点、10奪三振と圧巻の投球を見せたヤン・ヒョンジョン(https://sports.news.naver.com/news.nhn?oid=241&aid=0002977303 より)。

 

 韓国代表は6回裏にオーストラリア代表の4番手トッド・ヴァンスティーンセルからキム・ジェファンへの四球、キム・ヒョンスの安打でチャンスを作ると、ホ・ギョンミンのタイムリーで1点を返し、2番手イ・ヨンハ(トゥサン)は7回表まで三者凡退に抑えた。韓国代表は7回裏にキム・ハソンと代打カン・ベッコ(KT)が四球で出塁するも追加点は奪えなかった。韓国代表の3番手イ・ヨンチャン(トゥサン)も8回表を三者凡退に抑えた。

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6回裏、ホ・ギョンミンのタイムリーで韓国代表は4点目を奪った(https://sports.news.naver.com/news.nhn?oid=108&aid=0002822031 より)。

 韓国代表は8回裏にオーストラリア代表の5番手ダニエル・シュミットに2死を奪われたが、代わった6番手サム・ストリートからホ・ギョンミン、1番パク・ミヌ(NC)への連続死球、キム・ハソンへの四球で満塁のチャンスを作ると、イ・ジョンフへの押し出しの四球で1点を追加した。だがオーストラリア代表の7番手ルーク・ウィルキンスからは追加点を奪えなかった。4番手ウォン・ジョンヒョン(NC)は9回表をこれまた三者凡退に抑え、韓国代表は大事な初戦をわずか1安打の完封勝利で幸先良いスタートを切った。

 特に先発ヤン・ヒョンジョンは初戦という重圧をはねのけ、10奪三振と圧巻の投球を見せた。打線は4番パク・ピョンホが無安打など不安な面もあったが、代表経験豊富な選手たちが下位打線に並び自身の役割を果たした。また2020年オリンピック出場権を直接争うオーストラリアに完勝したことも明るい材料となった。

 

 野球韓国代表は11月7日19時より、オープニングラウンドCの2試合目としてカナダ代表と対戦する。カナダ代表は6日、キューバ代表に3-0で勝利しており、互いに11月11日からのスーパーラウンド(日本・東京ドームなど)進出をかけた大一番となる。予告先発は韓国代表がキム・グァンヒョン(SK)、カナダ代表がロバート・ザストリズニーと発表され、左腕対決となる。


(文責 : ふるりん