今回は、ハンファイーグルスの本拠地・大田(テジョン)のハンファ生命イーグルスパークの観戦レポートをお届けします。
3月最後の日曜日だった3月31日、ソウルなど首都圏より150kmほど南に位置する地方都市・大田では桜がすでに咲き晴れていました。まだ冬のような肌寒さが残っていましたが、2019年シーズン初の日曜日の試合開催ということで、ハンファ生命イーグルスパークには大勢のプロ野球ファンが駆けつけていました。
大田の玄関口、高速列車KTXなどが到着する大田駅の有名なパン屋・聖心堂(ソンシムダン)には韓国各地から訪れるプロ野球ファン向けにこのような横断幕が出ていました。
大田はソウル以外にも光州(クァンジュ)、大邱(テグ)、釜山(プサン)、馬山(マサン)など各地からの列車が集まる鉄道交通の要衝のため、プロ野球ファンの遠征も少なくないのでしょう。皆様ももし鉄道で大田を訪れた際にはこちらの聖心堂(성심당)にお立ち寄りください。甘い揚げそぼろパン(튀김소보로)が有名です。
内野の一番大きな入口から中に入ってすぐの通路には、1985年に創設された前身のピングレイーグルス時代からの球団の歴史が展示されています。唯一の韓国シリーズ優勝は1999年と、もう20年が過ぎようとしています。現在のハン・ヨンドク監督はその時の優勝メンバーの投手です。
試合は予定通り14時に開始され、1塁側内野席下段では普段通りの応援活動が開始されました。6人と普段より多めのチアリーダーの中に、一人目を引く女性がいました。
この女性はフランス出身のドリス・ローランさんといい、ハンファでは初の外国人のチアリーダーです。以前トゥサンにはドイツ出身のチアリーダーがいたことがあり、プロ野球全体では2人目の外国人チアリーダーとなります。まだ練習が足りないのか、イニングの合間に披露する流行の歌謡曲などに合わせて踊るパフォーマンスでは姿を見せなかったものの、ハンファの攻撃中などには舞台で応援に参加していました。
こちらは内野席上段からの眺めです。応援の熱気からは距離があるものの、全体がよく見渡せてこれはこれで快適な観戦ができます。
この野球場は外野席の観戦も快適ですね。広々としたフィールドの芝生を見ながらピクニック気分で野球を楽しむことが出来ます。後ろには売店もあり便利です。
試合はハンファがNCにリードされる苦しい展開でしたが、ファンの熱気はホン・チャンファ応援団長の巧みな煽動のもと、どんどん高潮してきます。
8回裏には、名物のファンの歓声だけで「최!강!한!화!(チェ!ガン!ハン!ファ!)」と叫ぶ通称:肉声応援も見られました。
9回裏までの懸命な応援にもかかわらず、ハンファは1回表に2連続本塁打で3点を先制されたのが響き、NCに3-6で敗れてしまいました。
敗れたとはいえ、家路に着く多くハンファのファンたちは楽しい日曜日のひと時を満喫していたようでした。シーズンはまだまだ始まったばかりですから。
さて、4月もあと1週間あまりとなり、いよいよプロ野球観戦に適した時期となりました。今後皆様の中でも韓国へ現地観戦へ行かれる方もいらっしゃるかもしれません。皆様の投稿やご意見もお待ちしています。承認制ではありますが、コメント欄にお気軽に投稿ください。
(文責:ふるりん)