DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  7月19日 清州運動場野球場(NCダイノス−ハンファイーグルス)

 韓国プロ野球では2017年シーズン、準本拠地としてサムソンの浦項(ポハン)、ロッテの蔚山(ウルサン)、ハンファの清州(チョンジュ)と3都市でレギュラーシーズンの公式戦が開催されました。今回は韓国中部の地方都市・清州での観戦記です。
 なお、2012年までキアの準本拠地として一軍の公式戦が開催されていた南西部の地方都市・群山(クンサン)では、2016年以降、時折ではありますが二軍・フューチャースリーグの公式戦が開催されています。

 
 7月の半ば、猛暑が続く韓国の地方都市・清州で日が傾き始めたころ、街中の野球場には観客たちが集まりだしました。





 この野球場は両翼98m、センター115mとプロ野球が開催される球場としてはかなりグラウンドが狭く、観客席も1万人程度しか収容できないため、こじんまりとした印象を受けます。
 なお、管理人が2011年8月に訪問した際は観客席が7000人程度しかなく、2013年に改装され現在の規模になりました(2016年にも一部の施設が改装されています)。
 2017年シーズンはハンファの主催試合が合計6試合開催されました。
 管理人が訪問した数日前、清州付近は集中豪雨で土砂災害があったそうですが、天候に恵まれプロ野球は予定通り7月18日から20日までの3試合がすべて行われました。




 


 清州での試合開催数は少なく、野球場自体も小さいですから、特にハンファの応援席の1塁側内野指定席は平日にもかかわらず前売りで相当なくなっていたそうです。
 グラウンドにせり出したいわゆるエキサイティングゾーンが規模の割に広いのも特徴です。


 夜のとばりが清州の街に降りてくるころ、満員となった1塁側内野席では本拠地・ハンファ生命イーグルスパーク(太田広域市)と同様の熱い応援が繰り広げられていました。





 そして8回裏のハンファの攻撃では、おなじみの後ろに手を組んで「チェ!ガン!ハン!ファ!(最強ハンファ)」と大声で叫ぶ応援も見られました。




 しかし試合はNCが序盤からリードを奪い、ハンファも終盤に一発攻勢で反撃しましたが、18時半の試合開始から4時間余りたった22時半過ぎにNCの勝利で終了しました。



 2017年シーズンは、今後の清州でのプロ野球一軍戦の開催はありませんが、月曜日などに時折二軍の試合が開催されています。
 機会があればぜひご覧ください。
 なお、一軍戦は前述したように平日でも入場券の確保が難しいため、試合開始よりずいぶん余裕をもって来られることをお勧めいたします。


 清州は市街地に近い地域に鉄道の駅がなく、高速鉄道KTXで最も近い五松(オソン)駅もかなり遠いため、ソウル市内からですとセントラルシティの高速ターミナル(ソウルメトロ3・7・9号線の駅があります)から高速バスでアクセスするのが便利であると思われます(所要時間は1時間半、運賃は9000ウォン程度)。清州高速バスターミナルから野球場へはタクシーで10〜15分程度です。なお、清州と似た発音の地方都市として南西部の全州(チョンジュ)がありますので、バスの行き先などは十分にご確認ください。
 また韓国有数の大都市・大田(テジョン)はソウルよりもずっと近いため、そちらに宿泊先を確保して観戦されるのもよいかと思われます。
 

(文責:ふるりん