DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

レギュラーシーズン開幕戦(3.23) 結果

NC、開幕戦で新球場初勝利

 

 3月23日、2019年レギュラーシーズンが開幕した。各チーム144試合ずつを戦い、10チーム中上位5位がポストシーズンへ進出する。開幕戦5試合のうちKT-SKを除く5試合が満員となり、合計で11万4028名の観客数を記録した。

 

KT 4-7 SK  (仁川)

(勝)ハ・ジェフン 1勝  (セーブ)キム・テフン 1S  (敗)チョン・ソンゴン 1敗

 (本塁打)KT : チャン・ソンウ 1号  SK : ハン・ドンミン 1号、ロマック 1号

 KTは1回表にSKの先発キム・グァンヒョンから5番ユ・ハンジュンのタイムリーで2点を先制した。SKは1回裏にKTの先発の新外国人クエバスから2番ハン・ドンミンの本塁打、6番チョン・ウィユンのタイムリーで3-2と逆転した。KTは4回表に8番チャン・ソンウの本塁打で4-3と逆転したが、SKは4回裏に1番ノ・スグァンのタイムリーで4-4の同点に追いついた。SKは7回表から2番手ハ・ジェフン(元東京ヤクルト)を登板させ、7回裏にKTの2番手チョン・ソンゴンからチャンスを作ると、代わった3番手オム・サンベクから4番ロマック(元横浜DeNA)の本塁打で2点を勝ち越した。

 3番手キム・テッキョンは8回表を無失点に抑え、SKは8回裏にKTの4番手チェ・ゴンから9番キム・ソンヒョンの併殺打の間に1点を追加した。4番手キム・テフンは9回表に相手の反撃を断ち、SKが本拠地・仁川での開幕戦で勝利し、ヨム・ギョンヨプ新監督にとってはSK初勝利となった。ハ・ジェフンにとっては韓国でのプロ初勝利。KTはSKと対照的にリリーフが相手を抑えきれなかった。

 

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韓国初勝利をあげたSKのハ・ジェフン。(http://www.spotvnews.co.kr/?mod=news&act=articleView&idxno=274867 より。)

 

 

ハンファ 4-5 トゥサン  (ソウル・蚕室)

 (勝)パク・チグク 1勝  (セーブ)ハム・トクチュ 1S  (敗)キム・ボムス 1敗

本塁打) トゥサン : パク・コヌ 1号

 ハンファは3回表にトゥサンの先発リンドブロムから2番ソン・グァンミンのタイムリーで1点を先制した。トゥサンは4回裏にハンファの先発の新外国人サーポルドから3番パク・コヌの本塁打で2-1と逆転した。ハンファは5回表に4番キム・テギュン(元千葉ロッテ)のタイムリーで2-2の同点に追いついた。トゥサンは6回表途中から2番手キム・スンフェを登板させ、6回裏に6番の新外国人フェルナンデスの韓国初打点となるタイムリーで1点を勝ち越した。

 2番手パク・サンウォンは7回裏まで無失点に抑え、ハンファは8回表にトゥサンの3番手ユン・ミョンジュンからチャンスを作ると、代わった4番手パク・チグクから8番チェ・ジェフンのタイムリーで3-3の同点に追いついた。ハンファの3番手ソン・ウンボムは無失点も、トゥサンは8回裏に4番手キム・ボムスからチャンスを作り、代わった5番手イ・テヤンからフェルナンデスのタイムリーで2点を勝ち越した。ハンファは9回表にトゥサンの6番手ハム・トクチュから5番イ・ソンヨルの犠牲フライで1点を返したが、反撃もここまででトゥサンが本拠地・蚕室での開幕戦に勝利した。トゥサン打線ではフェルナンデスが3打点、ハンファ打線では1番チョン・グヌと3番ホイングが3安打と活躍。

 

 

 キウム 7-4 ロッテ  (釜山・社稷

(勝)ブリガム 1勝  (セーブ)チョ・サンウ 1S  (敗)ラリー 1敗

本塁打) キウム : キム・ハソン 1号、パク・ピョンホ 1号

 キウムは3回表にロッテの先発ラリーから3番パク・ピョンホと6番イム・ビョンウクのタイムリーで3点を先制した。ロッテは3回裏にキウムの先発ブリガム(元東北楽天)から2番ソン・アソプの内野ゴロの間に1点を返した。キウムは5回表に2番キム・ハソンとパク・ピョンホの2者連続本塁打で2点を追加し、ラリーをノックアウトした。2番手チョン・ソンジョンは追加点を与えず、ロッテは5回裏に5番チェ・テインの走者一掃となるタイムリーで3点を返した。

 6回裏から2番手キム・サンスを登板させ、キウムは7回表にロッテの3番手チン・ミョンホからチャンスを作ると、代わった4番手コ・ヒョジュンから途中出場の7番イ・ジョンフのタイムリーで1点を追加した。3番手ハン・ヒョンヒィは7回裏を無失点に抑え、キウムは8回表にロッテの5番手イ・インボクからパク・ピョンホのタイムリーで1点を追加した。キウムの4番手イ・ボグンは8回裏、ロッテの6番手チャ・ジェヨンは9回表をそれぞれ無失点に抑えた。5番手チョ・サンウは9回表に相手の反撃を断ち、キウムはネクセンからの改称後初勝利をあげた。

 5回を4失点に抑えたが打線の援護に恵まれたブリガムが開幕戦の勝利投手。キウム打線ではパク・ピョンホが3安打1本塁打4打点と活躍。一方、ロッテは先発ラリーが5回途中5失点と打たれ、本拠地・社稷での開幕戦を勝利で飾れなかった。

 

 

LG 2-0 キア  (光州)

(勝)ウィルソン 1勝  (セーブ)チョン・チャンホン 1S  (敗)ヤン・ヒョンジョン 1敗

 LGは5回表にキアの先発ヤン・ヒョンジョンから8番ユ・ガンナムのタイムリーで1点を先制し、先発ウィルソンは無失点を続けた。キアは7回表から2番手コ・ヨンチャン、3番手イ・ジュニョンと継投策を取った。LGは8回表にキアの4番手ムン・ギョンチャンから1番イ・ヒョンジョンのタイムリーで1点を追加し、8回裏から2番手シン・ジョンナクを登板させた。

 キアの5番手ハ・ジュニョン、6番手キム・ユンドンは追加点を与えなかった。3番手チョン・チャンホンが9回裏に相手の反撃を断ち、LGが完封リレーで勝利した。7回を無失点に抑えたウィルソンは開幕戦で勝利投手となった。先発ヤン・ヒョンジョンが6回を1失点に抑えるも打線が沈黙し、キアは本拠地・光州での開幕戦を勝利で飾れなかった。

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開幕戦で勝利投手となったLGのウィルソン。2019年よりLGの遠征先でのユニフォームは2011年以来8年ぶりの黒色に。(https://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=241&aid=0002894414 より。)

 

 

 

サムソン 0-7 NC  (昌原)

 (勝)バトラー 1勝  (敗)マクガイヤ 1敗

本塁打) NC : ベタンコート 1号、ヤン・ウィジ 1号、ノ・ジンヒョク 1号

 NCの新本拠地・昌原NCパーク馬山球場によって、この試合は初のプロ野球レギュラーシーズン開催となり、入場券は当日券販売なしだった。NCは1回裏にサムソンの先発の新外国人デック・マクガイヤから4番ベタンコートの韓国初本塁打・初打点で3点を先制し、昌原NCパークでのレギュラーシーズン初本塁打ともなった。さらに2者連続となる5番ヤン・ウィジのトゥサンからの移籍後初本塁打でこの回1点を先制した。さらにNCは2回裏に2番ノ・ジンヒョクの本塁打で2点、4回裏にヤン・ウィジへの押し出しの四球で1点を追加しマクガイヤをノックアウトした。

 サムソンの2番手チェ・ジグァン、3番手ホン・ジョンウ、4番手イ・スンヒョンは追加点を与えなかった。NCの先発の新外国人バトラーは8回途中まで無失点に抑え、2番手キム・ジンソンに交代した。サムソンの5番手チャン・ピルジュンと6番手イム・ヒョンジュンは追加点を与えなかった。3番手ユン・ジウン、4番手ペ・ジェファンも無失点に抑え、NCは完封リレーで勝利し、新本拠地球場での初勝利となった。またイ・ドンウク新監督にとっても初勝利となった。バトラーが開幕戦の勝利投手となり、韓国初勝利を記録した。NC打線では新球場初の安打・得点を記録した1番イ・サンホが3安打と活躍。先発マクガイヤが4回途中7失点で降板し、打線も沈黙してしまいサムソンは完敗を喫した。

 

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満員の昌原NCパーク馬山球場(https://sports.news.naver.com/kbaseball/news/read.nhn?oid=025&aid=0002893728 より)

 

(文責 : ふるりん