DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

2019年保留選手名簿発表  

イム・チャンヨン、チョン・ソンフン(キア)、ニッパート(KT)などが外れる

 KBO(韓国野球委員会)は30日、各球団から25日までに提出された2019年保留選手名簿を発表した。兵役のため軍へ入隊した選手などを除き、これに記載された選手は再契約の対象となる。2018年シーズン終了時点で選手登録されていたが、この名簿から除外された選手は自由契約となった。

 

【2019年保留選手名簿から除外された主な選手】

 

注:◎は外国人選手

SK - イ・デス(内野手

トゥサン - チャン・ミニク(投手)、ヤン・ジョンミン(内野手

ハンファ - カン・スンヒョン(投手)、キム・ヒョンミン(投手)、パク・チョンジン(投手)、ペ・ヨンス(投手)、◎サンプソン(投手)、◎ヘイル(投手)

ネクセン - ◎ハッカー(投手)、キム・テワン(内野手)、ホン・ソンガプ(外野手)

キア - クァク・チョンチョル(投手)イム・チャンヨン(投手)、◎パット・ディーン(投手)、チョン・ソンフン(内野手)、イ・ヨンウク(外野手)、◎バーナディーナ(外野手)

サムソン - キム・ギテ(投手)、チャン・ウォンサム(投手)、アン・ギュヒョン(投手)、パク・クンホン(投手)、◎エーデルマン(投手)、◎ボニーヤ(投手)、チョ・ドンチャン(内野手)、ペク・サンウォン(内野手)、チョン・ビョンゴン(内野手)、ペ・ヨンソプ(外野手)

ロッテ - イ・ミョンウ(投手)、チョ・ジョンフン(投手)、◎バーンズ(内野手)、パク・ホンド(外野手)

LG - ユン・ジウン(投手)、ペ・ミングァン(投手)、◎ソーサ(投手)、◎ガルシア(内野手)、イム・フン(外野手)

KT - コ・チャンソン(投手)、キム・サユル(投手)、ホン・ソンヨン(投手)、◎ニッパート(投手)、◎フィアベンド(投手)、パク・キヒョク(内野手

NC - ◎ベレット(投手)、◎王維中(投手)、チェ・ジュンソク(内野手)、◎スクラッグス(内野手

 

 主な選手では、42歳ながら先発で起用されたイム・チャンヨン(元東京ヤクルト)、同じ42歳だが2018年は一軍登板のなかったパク・チョンジン(プロ20年間で通算691試合に登板)が自由契約となった。またプロ野球史上最多の個人通算2223試合に出場しているチョン・ソンフンは自由契約となるも、このまま現役を引退し指導者へ転身するとみられる。2018年は88試合に出場、打率.295、4本塁打、28打点、0盗塁。プロ20年間の通算成績は2223試合に出場、打率.293、2159安打、174本塁打、997打点、130盗塁。また2009 WBCワールドベースボールクラシック)に韓国代表として出場したパク・キヒョクは現役を引退し、そのままKTのコーチへ転身する。2018年の成績は94試合に出場、打率.214、1本塁打、15打点、1盗塁。プロ19年間の通算成績は1444試合に出場、打率.244、891安打、22本塁打、337打点、79盗塁。SK、トゥサン、ハンファで主力の内野手として活躍したが2018年は4試合の出場にとどまったイ・デスも現役を引退し、そのままSKのコーチへ転身する。プロ17年間の通算成績は1190試合に出場、打率.257、736安打、35本塁打、299打点、43盗塁。

 また2010年アジア競技大会に韓国代表として出場したコ・チャンソンは2018年、42試合に登板、2勝5ホールド、防御率6.69の成績だったが退団となった。トゥサンやロッテで主力打者として活躍し、2018年よりNCに移籍したチェ・ジュンソクも退団となったが、すでに11月よりオーストラリアベースボールリーグ・ジーロングコリアで試合に出場している。2018年の成績は93試合に出場、打率.255、4本塁打、24打点、0盗塁。プロ18年間で通算201本塁打を記録した。

 またサムソンから自由契約になったペ・ヨンソプはSK、チャン・ウォンサムはLG、ハンファから自由契約となったペ・ヨンスはトゥサンと、2019年シーズンからの移籍先が発表されている。

 

 外国人選手では、すでに退団が確定していたハンファのサンプソンとヘイル、ネクセンのハッカー、LGのソーサとガルシア以外にも複数の選手が保留選手名簿から除外された。キアはパット・ディーン(※ 36試合・6勝7敗2ホールド・防御率6.26)、バーナディーナ(※ 131試合・打率.310・20本塁打・72打点・32盗塁)、ロッテはバーンズ(※ 133試合・打率.268・23本塁打・64打点・5盗塁)、NCはスクラッグス(※ 142試合・打率.257・26本塁打・97打点・3盗塁)など韓国2年目の外国人選手たちと再契約しなかった。サムソンのエーデルマン(※ 31試合・8勝12敗・防御率5.05)とボニーヤ(※ 29試合・7勝10敗・防御率5.30)、NCのベレット(※ 29試合・6勝10敗・防御率5.29)と王維中(※ 25試合・7勝10敗・防御率4.26)といった韓国1年間の外国人選手たちも再契約を見送られた。

 KTは韓国4年目のフィアベンド(※ 27試合・8勝8敗・防御率4.30)との再契約を見送った。韓国での通算成績は114試合に登板、36勝42敗、防御率4.14。2017年には最優秀防御率の個人タイトルを受賞した。またトゥサン在籍時から通算して韓国8年目、外国人選手の個人通算最多勝利(102勝)を記録しているニッパート(※ 29試合・8勝8敗・防御率4.25)も再契約を見送られた。トゥサン在籍時の2016年には22勝で最多勝、また最優秀防御率、シーズンMVP(最優秀選手)などを受賞した。韓国での通算成績は214試合に登板、102勝51敗1ホールド、防御率3.59。

 

※ 2018年シーズンの成績。