DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ファン・ジェギュンと4年88億ウォンで契約  

 KTは13日、ファン・ジェギュン内野手(30)と2018年シーズンより契約期間4年、契約金44億ウォン、年俸11億ウォンの総額88億ウォンで契約した。
 ファン・ジェギュンは高校卒業後の2006年に現代へ入団し、2007年に初めて一軍に出場した。現代の解散後は2008年よりヒーローズ(2010年よりネクセンヒーローズ)へ移籍し、三塁のレギュラーに定着した。2010年シーズン途中の7月にトレードでロッテへ移籍し、2012年から2015年までレギュラーシーズン全試合に出場し続けるなど活躍を続けた。2014年の仁川アジア大会で韓国代表の優勝に貢献し、兵役免除の恩典を得た。2015年のWBSC プレミア12にも韓国代表として出場し、大会ベストナイン三塁手部門にも選出される活躍で優勝に貢献した。同年にはポスティングシステムでのメジャーリーグベースボール(MLB)移籍を図ったが、入札先はなく失敗した。

 2016年シーズン終了後に初のFA(フリーエージェント)を行使し、2017年にはMLBサンフランシスコジャイアンツと契約した。結局シーズン開幕時はジャイアンツ傘下のAAA級マイナーリーグに所属し、6月23日に初めてメジャーリーグへ昇格した。結局8月2日までメジャーリーグで18試合に出場、打率.154、1本塁打、5打点、0盗塁の成績で、その後再昇格はなく9月1日にはサンフランシスコジャイアンツの40人ロースター枠から外れ、11月2日に自由契約となった。2016年までの韓国でのプロ通算成績(11年間)は1184試合に出場、打率.286、1191安打、115本塁打、594打点、173盗塁。
 2017年シーズンまで3年連続最下位と低迷が続く現在プロ野球で最も新しい球団であるKTにとって、ファン・ジェギュンのような実績ある打者の補強は急務であった。なお、一度サンフランシスコジャイアンツと契約しているものの、FAによって国内の他球団へ移籍した場合と同じく、KTは全所属球団であるロッテにファン・ジェギュンの2016年の年俸の3倍に相当する額の金銭か、2016年の年俸の2倍に相当する額の金銭と補償選手1名(保護対象選手20名以外)のどちらかを譲渡しなければならない。

(11月13日現在の為替レート:10億ウォンが1億114万5000円。)

(文責:ふるりん