DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

FA選手キム・ミンソン、キウムと再契約後にLGへトレード

 2019年のFA(フリーエージェント)選手となっていたキム・ミンソン内野手(30)は3月5日、前所属球団のキウム(2018年までネクセン)と契約期間3年、契約金3億ウォン、年俸4億ウォン、オプション毎年1億ウォンの総額最大18億ウォンで再契約し、KBO(韓国野球委員会)の承認を得て同日LGへ5億ウォンの金銭トレード(サインアンドトレード)で移籍した。

 右打者のキム・ミンソンは高校卒業後の2007年にロッテへ入団し、2009年、114試合に出場して一軍に定着した。2010年シーズン途中にファン・ジェギュンとのトレードでネクセンへ移籍し、2013年から2018年まで6年連続2ケタ本塁打を記録するなど、主力の三塁手として活躍した。2014年アジア競技大会野球に韓国代表として出場し、優勝により兵役免除の恩典を受けた。2018年は128試合に出場、打率.283、10本塁打、45打点、1盗塁の成績だったが、ポストシーズンでソン・ソンムンなどの若手に出番を奪われ、オフシーズンに初めてFAとなったものの、前所属球団の評価は高くなく交渉が長期化していた。

 FA選手が移籍する場合、前所属球団に多額の補償金や有望な選手を1名補償選手として譲渡する必要があるため、キム・ミンソンは他球団への移籍もままならなかった。そこで2018年にもFAとなっていたチェ・テインがネクセンからロッテへ、チェ・ジュンソクがロッテからNCへ移籍した際と同じように、いったん前所属球団と契約を結んでから直後にトレードするサインアンドトレードの方式でLGへ移籍することになった。LGは2018年シーズン終了後に主力の三塁手だったヤン・ソックァンが兵役のため軍へ入隊し2019年は試合に出場できないため、代役となる選手を探していた。キム・ミンソンのプロ12年間の通算成績は1177試合に出場、打率.278、1056安打、99本塁打、528打点、43盗塁。

 

(3月5日時点の為替レート:1億ウォンは992万5100円。)

 

(文責:ふるりん