DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ドリームチーム、3者連続本塁打などで勝利 MVPはミン・ビョンホン(トゥサン)

ナヌム 4−8 ドリーム  (ソウル・高尺)
(勝)シム・チャンミン(サムソン)  (敗)シン・スンヒョン(LG)
本塁打) ドリーム : ミン・ビョンホン 2(トゥサン)、パク・キョンス(KT)、ヤン・ウィジ(トゥサン)  ナヌム : ロサリオ(ハンファ)


 プロ野球の年に一度の祭典、2016年プロ野球オールスター戦は16日、初めて高尺スカイドームで開催された。試合開始前に韓国人で初めてメジャーリーグベースボール(MLB)に出場したパク・チャンホ(元オリックス)がKBO国際広報大使に任じられ、表彰を受けた。また始球式は、1982年のプロ野球創設当時、MBC青龍(LGの前身)で選手兼監督として活躍し、首位打者にも輝いたペク・インチョン氏(元近鉄)が務めた。なお捕球役は、新人だった1995年当時にサムソンの監督としてペク・インチョン氏から指導を受けていたイ・スンヨプ(元オリックス)だった。


 ドリームオールスター(以下ドリーム)は1回裏、ナヌムオールスター(以下ナヌム)の先発シン・ジェヨン(ネクセン)から3番ミン・ビョンホン(トゥサン)の本塁打で1点を先制した。ナヌムは2回表、ドリームの先発ニッパート(トゥサン)から5番ロサリオ(ハンファ)の本塁打で1-1の同点に追いついた。さらに3回表、ドリームの2番手ケリー(SK)から2番イ・ヨンギュ(ハンファ)のタイムリー、3番ナ・ソンボム(NC)の犠牲フライで3-1と勝ち越した。ナヌムの2番手ヘクター(キア)は3回裏を無失点に抑えた。
 ドリームの3番手パク・セウン(ロッテ)は4回表を無失点に抑え、4回裏、ナヌムの3番手ソン・チャンシク(ハンファ)から4番チェ・ヒョンウ、6番チョン・ウィユン(SK)の犠牲フライで3-3の同点に追いついた。ドリームの4番手シム・チャンミン(サムソン)は5回表を無失点に抑え、5回裏、ナヌムの4番手シン・スンヒョン(LG)から代打パク・キョンス(KT)、チェ・ヒョンウのタイムリーで5−3と逆転した。
 ドリームの5番手パク・ヒィス(SK)、6番手チョン・ジェフン(トゥサン)の継投で6回表を無失点に抑えた。ナヌムの5番手ホン・ゴンヒィ(キア)も6回裏を無失点に抑えた。ドリームの7番手キム・ジェユン(KT)も7回表を無失点に抑えると、7回裏、ナヌムの6番手イ・ジェハク(NC)からパク・キョンス、途中出場の2番チョン・ウィユン(SK)、ミン・ビョンホンのオールスター戦史上2度目の3者連続本塁打で3点を追加した。
 ドリームの8番手ソン・スンナク(ロッテ)は3者連続三振で8回表を無失点に抑えた。ナヌムの7番手キム・セヒョン(ネクセン)、8番手イム・チャンミン(NC)、9番手チョン・ウラム(ハンファ)は8回裏を無失点に抑えた。ナヌムは9回表、ドリームの9番手イ・ヒョンスン(トゥサン)から途中出場の6番ヒメネス(LG)のタイムリーで1点を返したが、反撃もここまででドリームオールスターが勝利した。

 注目されたオールスターMVP(最優秀選手)には、3安打2本塁打2打点と活躍したミン・ビョンホンが選ばれ、2006年のホン・ソンフン以来10年ぶりとなるチーム史上4人目の受賞となった。そのほかには優秀打者賞はパク・キョンス、優秀投手賞はソン・スンナク、優秀守備賞はキム・ジュチャン(キア)がそれぞれ選ばれた。なお4打数無安打2三振だったイ・スンヨプは、オールスター戦での個人通算三振記録を12に伸ばした。


 まだ梅雨明けを迎えていない中で、16日の高尺スカイドームのあるソウル特別市九老区は雨模様だったが、韓国初のドーム型野球場で開催された2016年プロ野球オールスター戦は、超満員のファンたちが天候に左右されることなくプロ野球の夏の風物詩を楽しむことができた。すでに半分以上を消化しさらなる熱戦が期待される公式戦(レギュラーシーズン)は、7月19日(火)より再開される。


(文責 : ふるりん