DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  韓国代表、2大会連続4度目の優勝

韓国 6−3 台湾  (仁川・文鶴) 

(勝)アン・ジマン  (敗)陳冠宇


 中国との準決勝に勝利した仁川アジア大会韓国代表は28日、決勝戦で台湾代表と対戦した。

 韓国は1回表、台湾の先発郭俊麟から無死満塁のチャンスを作ったが、4番パク・ピョンホ(ネクセン)、5番カン・ジョンホ(ネクセン)が連続三振、6番ナ・ソンボム(NC)が凡退し無得点に終わった。すると台湾は1回裏、韓国の先発キム・グァンヒョン(SK)から1番陳品捷の3塁打でチャンスをつくり、2番林瀚の内野ゴロの間に1点を先制した。韓国は2回以降チャンスを作れずにいたが、5回表郭俊麟から2番ソン・アソプ(ロッテ)のタイムリーで1-1の同点に追いつき、代わった台湾の2番手陳冠宇(横浜DeNA)から相手の悪送球で2-1と逆転した。
 台湾は6回裏林瀚、3番郭厳文のタイムリーで3-2と逆転し、ここで韓国は2番手ハン・ヒョンヒィ(ネクセン)に交代し追加点を防いだ。台湾は7回裏、韓国の3番手ヤン・ヒョンジョン(キア)から無死1.3塁のチャンスをつくったが、代わった韓国の4番手アン・ジマン(サムソン)が後続を断ち無得点に終わった。すると韓国は8回表、陳冠宇から1死1,3塁のチャンスを作ると、代わった台湾の3番手羅嘉仁からカン・ジョンホへの押し出しの死球で3-3の同点に追いつき、ナ・ソンボムの内野ゴロの間に4-3と逆転した。さらにこの回7番ファン・ジェギュン(ロッテ)のタイムリーで2点を追加した。
 アン・ジマンは8回裏も登板し三者凡退に抑えた。台湾は9回裏韓国の5番手イム・チャンヨン(サムソン、元東京ヤクルト)、6番手ポン・ジュングン(LG)の継投で無失点に抑えこまれ、韓国が逆転勝ちし2大会連続4度目のアジア大会優勝を遂げた。
 
 開催国、プロ野球シーズンを中断してまで臨んだ韓国には重大なプレッシャーがかかり、準決勝・決勝と厳しい戦いを勝ち抜き、ようやく金メダルへとたどり着いた。これによって兵役を終えていない選手13名がすべて免除の恩典を受けることとなった。次の2018年アジア大会インドネシアでの開催で、野球の実施は見通しが明るくなく、またもや野球の国際大会が消滅する可能性がある。
 

 仁川アジア大会によって中断されていたプロ野球2014年シーズン公式戦は、10月1日より再開される。
 


(文責 : ふるりん