日本 0−3 韓国 (ゲロラ・ブン・カルノ)
(勝)ヤン・ヒョンジョン (敗)富山
(本塁打) 韓国 : パク・ピョンホ
ソン・ドンヨル監督(元中日)が率いアジア競技大会3連覇を狙う野球韓国代表は1日、決勝戦で日本と対戦した。
韓国の先発ヤン・ヒョンジョン(キア)は1回表に日本の2番北村のヒット、4番笹川への四球でピンチを招いたが無失点に抑えた。韓国は1回裏に日本の先発富山から1番イ・ジョンフ(ネクセン)、2番キム・ハソン(ネクセン)への連続四球、3番キム・ジェファン(トゥサン)のヒットで満塁のチャンスを作ると、5番アン・チホン(キア)のタイムリーで2点を先制した。日本は2回表に相手のエラーで出塁したが無得点に終わった。そして韓国は3回裏に日本の2番手堀から4番パク・ピョンホの4試合連続本塁打で1点を追加した。
ヤン・ヒョンジョンは4回表以降一人の走者も出さなかった。韓国は4回裏に日本の3番手高橋から8番ソン・アソプ(ロッテ)、5回裏に日本の4番手臼井からキム・ハソンが四球を選んだがチャンスとはならなかった。韓国は7回表から2番手チャン・ピルジュン(サムソン)を登板させた。日本の5番手勝野は7回裏を無失点に抑えた。チャン・ピルジュンは8回表まで一人の奏者も出さなかった。韓国は8回裏に日本の6番手佐竹からキム・ジェファンがヒットで出塁したが、追加点は奪えなかった。
3番手チョン・ウラム(ハンファ)は9回表に相手の反撃を断ち、韓国が完封リレーで勝利し2010年広州大会、2014年仁川大会に続いて初のアジア競技大会3連覇、通算5回目の優勝を達成した。8月26日の初戦、予選ラウンドグループBの台湾戦は先発ヤン・ヒョンジョンが1回表に2点を先制され、打線が1点に抑えられ敗れたものの、続くインドネシア、香港に連勝しスーパーラウンド進出を決めると、8月30日の日本戦、31日の中国戦ともに連勝し勢いに乗った。そして決勝戦では序盤に得点を奪うと投手陣が相手の反撃を見事に断ち手堅く勝利を引き寄せ、他チームとの力の差を見せ付けた。
この優勝によってハム・トクチュ、パク・チグク(以上トゥサン)、パク・ミヌ(NC)、オ・ジファン(LG)、キム・ハソン、イ・ジョンフ、チェ・ウォンテ(以上ネクセン)、チェ・チュンヨン、パク・ヘミン(サムソン)の9名の軍へ入隊していない選手が兵役免除の恩典を受けることになる。2018年プロ野球レギュラーシーズンはこのジャカルタ・パレンバンアジア競技大会にプロ選手を出場させるため8月17日から中断されているが、9月4日より再開される。アジア競技大会3連覇の偉業を達成した野球韓国代表の24名の選手たちはこれから帰国の途について所属チームに戻り、喜びもつかの間で過酷な日々の順位争いに身を投じることになる。
ジャカルタ・パレンバンアジア競技大会は9月2日に閉幕する。次回のアジア競技大会は2022年9月に中国・杭州で開催される予定。
(文責 : ふるりん)