DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  10球団制承認へ、新球団は2015年より1軍に参加

 KBO(韓国野球委員会)は11日、ソウル市内のKBO本部で理事会(KBOのク・ボンヌン総裁、ヤン・ヘヨン事務総長、各球団の代表などが出席)を開き、かねてから話題になっていたプロ野球10球団制について論議し、満場一致で10球団目の創設を議決した。なお、2013年シーズンよりプロ野球NCダイノスが1軍に参加し9球団制となるが、NCは2011年に球団を創設し、2012年シーズンは2軍にのみ参加と、2年間の準備期間を置いてきた。今後早期に新球団が設立された場合でも、NCと同じく2014年シーズンは2軍にのみ参加し、2015年より1軍に参加する見通しである。
 なお、2012年11月、10球団目の新球団を創設するとして、大手通信業者のKTが本拠地として予定している首都圏の京畿道(キョンギド)水原(スウォン)市とともに記者会見を行った。その後12月、南西部の全羅北道(チョルラプクト)を本拠地とする新球団の設立をプヨン(富栄)グループも発表した。現況ではこの2つの地域、企業のどちらかが新球団を設立することになると思われ、今後正式にKBOへ球団創設を申請し、外部の人間で構成された評価委員会による審査を経て2013年の早期に本拠地や母体企業が決定されると思われる。
 KBOは2012年の半ばまで、既存球団の反発が強かったようで理事会でこの件を先延ばしにするなど、10球団制への拡張に消極的であった。しかしプロ野球選手会が2012年シーズンオールスター戦のボイコット(結局参加)や、11月末には10球団制について論議する理事会を開催しない場合、12月11日に予定されていた2012年ゴールデングラブ賞表彰式に選手全員が出席しないと強硬手段を表明していた。そういった外的圧力や、2013年より当面続く9球団という奇数チームでの運営による弊害もあって、10球団制の決断に踏み切ったとみられる。1982年に創設された韓国プロ野球は、30年余りの歴史を経て大きな転換点に差し掛かっている。