11日、2012年シーズンのポジション別に活躍した選手を選ぶゴールデングラブ賞の表彰式がソウル市内で開かれた。なお、同日のKBO(韓国野球委員会)理事会で10球団制について論議されない場合、プロ野球選手会はゴールデングラブ賞への出席をボイコットすることを表明していたが、同理事会で10球団制拡張が議決されたため、式は予定通り行われた。受賞者はあらかじめ発表された候補者の中から記者などの投票で決定された。
【2012年ゴールデングラブ賞 受賞者一覧】
投手 : チャン・ウォンサム(サムソン) 27試合 17勝6敗 防御率3.55
捕手 : カン・ミンホ(ロッテ) 119試合 打率.273 19本塁打 66打点 0盗塁
一塁 : パク・ピョンホ(ネクセン) 133試合 打率.290 31本塁打 105打点 20盗塁
二塁 : ソ・ゴンチャン(サムソン) 127試合 打率.266 1本塁打 40打点 39盗塁
三塁 : チェ・ジョン(SK) 130試合 打率.300 26本塁打 84打点 20盗塁
遊撃 : カン・ジョンホ(ネクセン) 124試合 打率.314 25本塁打 82打点 21盗塁
外野 : ソン・アソプ(ロッテ) 132試合 打率.314 5本塁打 58打点 10盗塁
イ・ヨンギュ(キア) 125試合 打率.283 2本塁打 37打点 44盗塁
パク・ヨンテク(LG) 127試合 打率.305 11本塁打 76打点 30盗塁
指名打者 : イ・スンヨプ(サムソン) 126試合 打率.307 21本塁打 85打点 6盗塁
2012年シーズンMVP(最優秀選手)、打点・本塁打の二冠王に輝いたパク・ピョンホ、新人王ソ・ゴンチャンだけでなく、最多勝投手チャン・ウォンサム、盗塁王イ・ヨンギュ、最多安打ソン・アソプといったタイトルホルダーが順当に選ばれた。なお最多勝・最優秀防御率の外国人投手ナイト(ネクセン)だけでなく、首位打者キム・テギュン(ハンファ、元千葉ロッテ)は一塁手だったためパク・ピョンホとの争いに敗れ選ばれなかった。また、2003年以来9年ぶりに韓国へ復帰したイ・スンヨプ(元オリックス)が、普段守っている一塁ではなく指名打者でこれまた9年ぶり8度目のゴールデングラブ賞を受賞した。
またチーム別にみると、選手層が薄く2012年シーズンは6位に終わったが、ネクセンが3人と最多である。なお、トゥサン、ハンファからは誰も選ばれなかった。
(文責 : ふるりん)