DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

 みなさま、2013年も当ブログをよろしくお願いいたします。

 2013年の韓国プロ野球は、3月30日(土)開幕予定です。ご存知の方も多いとは思いますが、2013年シーズンよりNCダイノスが1軍に参入し、9球団制となり公式戦も1チーム当たり従来の133試合から128試合に減少します。奇数チームでのリーグ戦のため、3連戦、2連戦でも必ず1チームが休みとなる日程が組まれていて、これまでのシーズンとは違った要素が優勝争いを左右すると思われます。なお、新球団NCダイノスの初の公式戦は、4月2日(火)、本拠地・馬山でのロッテ戦となります。
 なお、2012年から話題を集めてきた10球団目の新球団については、京畿道水原市を本拠地とするKT、全羅北道を本拠地とするプヨンといった2箇所による誘致合戦となっていて、2013年の早期にどちらが新球団を創設することになるか決定が下ると思われます。新球団は2014年2軍、2015年1軍参加予定で、韓国プロ野球は10球団制へ拡張となります。また2014年より使用予定のキアの本拠地球場の建設が光州で進んでいて、またサムソンも大邱市東部に新球場の建設を発表するなど、野球場自体も今後大きく変化していくことになります。 

 年が明けてすぐに、各球団ともに2013年シーズンの準備に入ります。1月中にはグァム、サイパン、米国、日本、台湾など海外へキャンプへ出発し、2月からはキャンプ地で日本プロ野球台湾プロ野球のチームとの対戦も含む練習試合が多数予定されています。3月初には帰国し、示範競技(オープン戦に相当、日程未定)で最終調整に入り、シーズン開幕を迎えます。


 そして2013年シーズン開幕前に注目を集めるのが、第3回WBC(ワールドベースボールクラシック)です。
 米国メジャーリーグで活躍するチュ・シンス(シンシナティレッズ)、ハンファからメジャーリーグへの移籍が決まったリュ・ヒョンジン(ロサンゼルスドジャース)など国際的に知名度の高い選手が出場を辞退し、現状では日本プロ野球で活躍するイ・デホ(オリックス)を除いて国内組主体で韓国代表が構成されます。韓国代表選手たちは2月13日より台湾・嘉義で合宿に入り、3月2日より5日まで台湾・台中での1次ラウンド(総当りリーグ戦)に出場します。韓国が所属するB組は開催地台湾、オランダ、オーストラリアと強豪ぞろいで、気の抜けない戦いが続きます。1次ラウンド2位以内に入ったら2次ラウンド1組へ進出し、3月8日より12日までダブルエリミネーション方式でA組(日本、キューバ、中国、ブラジル)の上位2チームと合計4チームで、そのうち2チームが出場できる準決勝(現地時間3月18日、米国・サンフランシスコ)進出をかけて対戦します。
 前回の2009年第2回大会は5度にわたる日本との死闘が話題を呼び、準優勝という結果でプロ野球人気の高まりに大きく貢献した韓国代表チームですが、第3回は過去2大会と比べて大物選手が少なく、苦しい戦いを強いられるのではないかという意見も聞かれます。しかし、プロ野球の歴史が30年余りと短い韓国において、ファンの関心を保ち続けるため代表チームの好成績が求められることは誰もがわかっていることです。過去の国際大会と同様、太極旗を背負って戦う韓国代表選手たちの最新情報も、こちらのブログでお届けいたしますのでご期待ください。

 それでは、2013年もこのブログが皆様のお役に立てるよう、奮励努力する所存であります。
 どうかご贔屓に。
(文責 : ふるりん