DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ヨム・ギョンヨプ新監督就任

 ネクセンは10日、2013年シーズン以降の新監督として、ヨム・ギョンヨプ(44)と契約期間3年、契約金2億ウォン、年俸2億ウォンの総額8億ウォンと契約したと発表した。2012年シーズン、ネクセンはキム・シジン監督が9月17日に解任され、残り試合はキム・ソンガプ首席コーチが監督代行として指揮を執っていた。 
 ヨム・ギョンヨプ新監督は大学卒業後1991年太平洋へ入団し、主にショートとして活躍した。同球団が現代へ売却されたあとも内野のユーティリティープレイヤーとして起用され、2000年限りで引退した。現役10年間の通算成績は896試合に出場、打率.195、283安打、5本塁打、110打点、83盗塁。引退後は現代のフロントに入り、同球団が2007年限りで解散すると2008年からLGのスカウトになり、2011年は同球団の守備コーチを務めた。
 2012年からネクセンの走塁・作戦コーチに就任すると、2011年のチーム盗塁数は99と8球団中最小だったが、2012年はそれまで無名選手だったソ・ゴンチャンの39などに8球団中最多の179と劇的に増加させた。特に本塁打(31)、打点(105)の二冠王となったパク・ピョンホも20盗塁を記録するなど、チーム全体に走る意識を根付かせた。そういった手腕が高く評価され、現役時代からあまり注目されることはなく、指導者の経歴も決して長いとはいえないものの、44歳という若さで監督に抜擢された。
 2012年シーズン、7月半ばまで3位と上位争いに残っていたが、後半主力の離脱と経験不足から失速し6位に終わったネクセンは、内部昇格ながらも予想外の人事で、球団創設6年目で初のポストシーズン進出を目指す。
(注:10月10日現在の為替レートは1億ウォンが702万7600円。)