ネクセンは12日、2018年のFA(フリーエージェント)承認選手となっていたチェ・テイン内野手(35)と契約期間1年(条件を満たせばもう1年延長)、契約金2億ウォン、年俸2億ウォン、オプション2億ウォンの総額最大10億ウォンで再契約した。しかし契約がKBO(韓国野球委員会)に承認された直後、チェ・テインはパク・ソンミン投手(19)とのトレードでロッテへ移籍した。
左打者の一塁手チェ・テインは高校卒業後MLB(メジャーリーグベースボール)ボストンレッドソックスと契約し、傘下のマイナーリーグチームに所属したが、故障もあり2002年に退団した。その後軍へ入隊し除隊され、2007年に海外進出選手を対象とした特別指名によりサムソンへ入団した。2009年には118試合に出場、17本塁打を記録し一軍に定着した。一時期故障で出番が減ったが、2014年には124試合に出場し14本塁打・99打点を記録、サムソンの韓国シリーズ4連覇に貢献した。2016年シーズン開幕後の4月にネクセンにトレードで移籍した。2017年シーズンは109試合に出場、打率.322、12本塁打、62打点、0盗塁の成績で、オフシーズンに初のFAを申請したが、35歳という年齢と、2015年までネクセンの主砲として活躍しMLB・ミネソタツインズと契約した一塁手のパク・ピョンホが復帰することもあって、再契約の交渉は進まなかったと思われる。だがネクセン以外の球団と契約すると、現在の規定では新たに契約した球団がネクセンに金銭や選手の補償をする必要があり、他球団はチェ・テインの獲得に二の足を踏む状況であった。そのため、チェ・テインがいったんネクセンと再契約し、その後に他球団へトレードすれば上述の補償は不要となるため、このような措置が取られた。チェ・テインの韓国でのプロ通算11年間の成績は981試合に出場、打率.301、965安打、100本塁打、550打点、8盗塁。ロッテは左打ちの内野手が不足しているため、実績のあるチェ・テインを戦力として必要としたとみられる。
チェ・テインとトレードされたパク・ソンミンは左腕で、2017年に高校を卒業しロッテに入団した。これまで一軍出場はなくフューチャースリーグ(二軍のリーグ戦に相当)で7試合に登板しただけであり、即戦力ではなく若さと素質が見込まれてネクセンに移籍することになったと思われる。
(1月12日現在の為替レート:1億ウォンが1043万9800円。)
(文責:ふるりん)