1月25日に引き続き、26日も高知市営球場でSKワイバーンズのキャンプを見学しました。
SKはここ高知市のみならず、沖縄本島南部でもリハビリキャンプを実施中で、キム・グァンヒョン、ソン・ウンボム、チョン・デヒョン、チョン・ウラム、イ・スンホなどの主力投手、パク・チェサン、キム・ガンミンなど主力外野手はそちらに参加していて、高知キャンプは若手や1軍当落線上の選手が中心にいます。
この日も、高知市営球場では若手選手、チェ・ドンス、クォン・ヨングァン、チョン・ジュンホなど1軍当落線上のベテラン選手が練習し、主力で姿を見かけたのはチェ・ジョン、チョ・ドンファの2人でした。
高知キャンプに参加している主力選手でも、チョン・グヌ、パク・チョングォン、パク・チョングォンなどはこの日、中心市街地から離れた東部運動公園野球場で練習していたそうです。
昼12時30分から紅白戦が始まりました。
前回のレポートでもお伝えしたとおり、世界一練習をするチームだとキム・ソングン監督が強調しているSKは、まだ寒いこの時期から紅白戦を繰り返し、選手たちを鍛えています。
この日の赤組の先発は、テスト中の金村暁選手(元阪神)で、白組の先発投手イ・ヨンウクのビジターユニフォームを借りていました。
(手前の赤いユニフォームが金村暁投手。)
注目の投球内容ですが、3回を1失点と上々の内容でした。
1回は三者凡退、2回は主力のチェ・ジョンにヒットを打たれましたが後続を断ちました。
3回先頭のチョ・ドンファに四球を与えると、盗塁を警戒しけん制したところ悪送球となり3塁まで進まれ、タイムリーを1本浴びました。
金村暁投手らしい緩急を使ったピッチングは健在で、右打者の内角に変化球を落とし空振りを奪っていました。
試合終了後、金村暁投手が控え室に寄ったとき、1月に実戦登板したのは高校生以来かもしれない、とおっしゃっていて、この辺からもSKキャンプの厳しさが伺えます。
金村暁投手が近日中にSKのテストに合格し、かつてエースとして活躍した北海道日本ハム時代のような投球を見せてくれることを期待します。
(マウンド上にいるのが金村暁投手。)
試合は7−5で赤組が勝利しました。
投手、野手ともに1軍であまり活躍していない若手や新人選手が多く、投球、攻守ともに未熟な部分が目立ちました。
その中でも、ここ数年サードのレギュラーを任されているチェ・ジョン選手の攻守による働きは素晴らしく、この試合ではショートを守っていましたが軽快なスローイングで、これまでのショートのレギュラーだったナ・ジュファンが軍へ入隊したため、2011年シーズンはショートのチェ・ジョンが見られるかもしれません。
試合は午後3時前に終了し、選手たちは球場やサブグラウンドで練習にいそしみます。
グラウンドでは在日韓国人のチェ・イロンコーチ(日本名:山本一彦、専修大学卒業後OBベアーズなどで投手としてプレーし、現役引退後は韓国プロ野球でコーチを歴任)が、日本語と韓国語を交えながら選手たちを指導していました。
また、福原峰夫コーチもグラウンドで厳しく若手選手たちにノックを浴びせていました。
この日は偶然福原コーチの義理のお母様が遠方から来られていて、大変野球がお好きで熱心に紅白戦をご覧になっていました。
また市営球場では捕手のキャッチング練習、フリー打撃練習などが行われていました。
飛行機の時間の都合もあり、この日の練習を最後まで見ることはできませんでしたが、2日間のキャンプ見学は非常に充実したものとなりました。
現地でお世話になりました高知県の方々、そしてSKの関係者の方々に厚く御礼申し上げます。
今後もSKワイバーンズと、高知市、高知県の方々が良好な関係を築かれ、末永くキャンプが実施されることを心より願います。
(文責 : ふるりん)