DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チャン・ソンホ、3対3トレードでハンファへ移籍

 キアとハンファは8日、チャン・ソンホ(32)を中心とした3対3の大型トレードを発表した。キアはチャン・ソンホ外野手、イ・ドンヒョン投手(30)、キム・ギョンオン外野手(27)を、ハンファはアン・ヨンミョン投手(25)、パク・ソンホ投手(23)、キム・ダウォン外野手(24)が交換要員となった。
 このトレードの中心となったチャン・ソンホは、長年キアの主力野手として活躍し、左の好打者として名高く2002年には首位打者にも輝いた。2005年オフFAを行使しキアと4年契約を結んだが、元メジャーリーガーのチェ・ヒィソプの加入などにより出場機会が減少していた。2009年オフFAを再行使したが、高額年俸がネックとなり獲得に名乗りをあげる球団はなく、2010年1月大幅減俸でキアと再契約した。
 しかしこのままキアにとどまっても出番はないと思ったため、チャン・ソンホは球団にトレードを要請した。しかし2億5000万ウォンの高年俸と、全盛期を過ぎた選手という印象もあってなかなかトレードはまとまらず、4月にいったんトゥサンとのトレードがまとまりかけたが、熱烈なキアファンたちの抗議もあって立ち消えとなった。そして6月になり、ようやっとハンファとの3対3トレードということで話がまとまった。チャン・ソンホは2010年シーズン1軍出場機会がなく、2009年までのプロ通算14年間の通算成績は1607試合に出場、打率.306、1741安打、195本塁打、882打点、96盗塁。
 なお、キアの他の2人の交換要員であるが、イ・ドンヒョンは2004年キアに入団しこれまで中継ぎとしての起用が主で、プロ7年間の通算成績は91試合に登板、7勝15敗、防御率5.63。2010年シーズンは8試合に登板、0勝2敗、防御率5.63。キム・ギョンオンは2001年ヘテ(キアの前身)に入団し、2009年シーズンまでのプロ9年間の通算成績は572試合に出場、打率.254、304安打、14本塁打、140打点、28盗塁。2003年は125試合に出場したこともあるが、近年は出場機会が減り、2010年シーズンはこれまで1軍出場がない。
 
 ハンファの交換要員は、右腕アン・ヨンミョンが軸となる。2003年ハンファに入団し、中継ぎとして起用されてきたが、2009年は先発で11勝と活躍した。2010年シーズンはやや精彩を欠き、13試合に登板、3勝1敗、防御率8.16の成績だった。プロ8年間の通算成績は230試合に登板、28勝18敗9セーブ、防御率4.62。
 プロ2年目の左腕パク・ソンホは、これまで18試合に登板し、勝敗なし、防御率8.42の成績を残している。キム・ダウォンは2009年申告選手としてハンファと契約し、2010年シーズンになって正式な選手契約を結び、6月初の1軍昇格を果たし4日のトゥサン戦でプロ初安打を記録したばかりの無名選手である。

(選手の記録は6月6日までのもの。)

 チャン・ソンホは8日、早速ハンファに合流するため遠征先のソウル・蚕室野球場へと向かい、ハン・デファ監督とともに入団記者会見に臨んだ。ハンファでは中軸を打てる左打者がいないため、主力としての活躍が期待される。


(入団記者会見に臨んだハン・デファ監督とチャン・ソンホ。)
 
(文責 : ふるりん