キアとハンファは8日、チャン・ソンホ(32)を中心とした3対3の大型トレードを発表した。キアはチャン・ソンホ外野手、イ・ドンヒョン投手(30)、キム・ギョンオン外野手(27)を、ハンファはアン・ヨンミョン投手(25)、パク・ソンホ投手(23)、キム・ダウォン外野手(24)が交換要員となった。
このトレードの中心となったチャン・ソンホは、長年キアの主力野手として活躍し、左の好打者として名高く2002年には首位打者にも輝いた。2005年オフFAを行使しキアと4年契約を結んだが、元メジャーリーガーのチェ・ヒィソプの加入などにより出場機会が減少していた。2009年オフFAを再行使したが、高額年俸がネックとなり獲得に名乗りをあげる球団はなく、2010年1月大幅減俸でキアと再契約した。
しかしこのままキアにとどまっても出番はないと思ったため、チャン・ソンホは球団にトレードを要請した。しかし2億5000万ウォンの高年俸と、全盛期を過ぎた選手という印象もあってなかなかトレードはまとまらず、4月にいったんトゥサンとのトレードがまとまりかけたが、熱烈なキアファンたちの抗議もあって立ち消えとなった。そして6月になり、ようやっとハンファとの3対3トレードということで話がまとまった。チャン・ソンホは2010年シーズン1軍出場機会がなく、2009年までのプロ通算14年間の通算成績は1607試合に出場、打率.306、1741安打、195本塁打、882打点、96盗塁。
なお、キアの他の2人の交換要員であるが、イ・ドンヒョンは2004年キアに入団しこれまで中継ぎとしての起用が主で、プロ7年間の通算成績は91試合に登板、7勝15敗、防御率5.63。2010年シーズンは8試合に登板、0勝2敗、防御率5.63。キム・ギョンオンは2001年ヘテ(キアの前身)に入団し、2009年シーズンまでのプロ9年間の通算成績は572試合に出場、打率.254、304安打、14本塁打、140打点、28盗塁。2003年は125試合に出場したこともあるが、近年は出場機会が減り、2010年シーズンはこれまで1軍出場がない。
ハンファの交換要員は、右腕アン・ヨンミョンが軸となる。2003年ハンファに入団し、中継ぎとして起用されてきたが、2009年は先発で11勝と活躍した。2010年シーズンはやや精彩を欠き、13試合に登板、3勝1敗、防御率8.16の成績だった。プロ8年間の通算成績は230試合に登板、28勝18敗9セーブ、防御率4.62。
プロ2年目の左腕パク・ソンホは、これまで18試合に登板し、勝敗なし、防御率8.42の成績を残している。キム・ダウォンは2009年申告選手としてハンファと契約し、2010年シーズンになって正式な選手契約を結び、6月初の1軍昇格を果たし4日のトゥサン戦でプロ初安打を記録したばかりの無名選手である。
(選手の記録は6月6日までのもの。)
チャン・ソンホは8日、早速ハンファに合流するため遠征先のソウル・蚕室野球場へと向かい、ハン・デファ監督とともに入団記者会見に臨んだ。ハンファでは中軸を打てる左打者がいないため、主力としての活躍が期待される。
(入団記者会見に臨んだハン・デファ監督とチャン・ソンホ。)
(文責 : ふるりん)