2010年シーズン、韓国プロ野球は週末ともなればどこの球場も大勢のファンで賑わい、5月29,30日は土日で2日連続全4球場入場券完売を記録し、プロ野球フィーバーはとどまることを知りません。
管理人は5月5日のこどもの日、ソウル・蚕室野球場へ毎年恒例のソウルダービー、トゥサン−LGの蚕室ライバル対決を見に行きました。
韓国においてこどもの日は、家族総出で集まり出かける特別な日とされ、以前から大勢の観客で球場が盛り上がる日だったのですが、プロ野球の観客が増加している昨今においては、チケットの困難が入手になってきています。
試合開始1時間半前の12時半過ぎ蚕室野球場へ到着しましたが、入場券はすでに完売との案内が窓口に出ていました。管理人も韓国の友人にチケットを頼んでおき確保しておいたくらいで、インターネットでの前売り分も販売開始当日に完売になったそうです。
ちなみにダフ屋価格ですが、定価1万ウォンの内野イエロー指定席(上部)は2万ウォンでした。
(蚕室野球場の最寄り駅、地下鉄2号線総合運動場駅改札口横にトゥサンベアーズコーナーがある。)
野球場のライト外野裏には、トゥサン、LG両チームのグッズショップがあり、特にLG側は大変な混雑でした。
2010年の蚕室対決はLGが1塁側ホームで、トゥサンが3塁側ビジターです。
試合前には、グラウンドでこどもの日ということでLGの選手が子どもとともに汗を流すミニ運動会や、ポケモンのイベントも開かれました。
試合開始にあたって、子どもたちが1回表守備につくLGの選手たちとともにグラウンドへ出て、国歌斉唱も子どもの歌声が球場に響き渡りました。
定刻通り14時に試合が開始され、グラウンドだけでなくスタンドでも熱い戦いが繰り広げられます。
球場の通路にもグッズショップがあり、1塁側と3塁側をつなぐ通路横には子どもの遊び部屋などもあります。
試合は4−2で接戦となり、トゥサンが勝利しました。
しかしファンの盛り上がりという点では、LGのほうが上でした。
2005年ごろまではLGファンのほうが多かったのですが、近年の成績不振と、若くて魅力ある選手が多いトゥサンへとファンが流れていきました。
監督が交代し雰囲気が刷新された2010年シーズン、LGはなかなか上位には進出できていないものの、折からのプロ野球ブームもあって足が遠のいていたファンが球場に戻ってきているように思います。
いつの日か、これまでまだ実現していないこの蚕室対決の韓国シリーズで、この球場がどのような熱気に包まれるのかを見てみたくあります。
(文責 : ふるりん)