DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イ・ジェジュ、チェ・ギョンファン、チャン・ムンソクなどを放出

 キアは27日、イ・ジェジュ内野手(35)、チェ・ギョンファン外野手(37)、チャン・ムンソク投手(34)、キム・ヨンス投手(34)を自由契約とし放出した。
 イ・ジェジュは高校卒業後1992年太平洋(96年から現代)へ入団し、控え捕手として現代の2度の韓国シリーズ優勝に貢献し、2002年トレードでキアへ移籍後は打撃を買われ主に指名打者として活躍した。特に2006年は113試合に出場、13本塁打を記録し4番として起用されることも多かった。だが2009年は出場機会が減り、51試合に出場し打率.194、4本塁打、21打点と不本意な成績に終わった。プロ18年間の通算成績は981試合に出場、打率.252、552安打、82本塁打、355打点、4盗塁。
 チェ・ギョンファンは大学卒業後、米国メジャーリーグレッドソックス傘下のマイナーリーグメキシカンリーグでプレーし、2000年LGへ入団し、2002年トゥサンに移籍後2005年まで外野のレギュラーとして活躍した。その後2006年シーズン途中ロッテへトレードされ、2008年キアへ移籍した。キアでは貴重な外野の控えとして活躍し、2009年シーズンは韓国シリーズにも出場し、公式戦は47試合に出場、打率.243、1本塁打、6打点、4盗塁の成績だったが、チームの若返りもあって放出となった。韓国10年間の通算成績は810試合に出場、打率.265、549安打、32本塁打、222打点、59盗塁。

 チャン・ムンソクは大学卒業後1997年LGへ入団し、2002年、2004年には10勝をあげ主力投手として活躍していた。2005年オフ、マ・ヘヨンなどとの3対3の大型トレードでキアへ移籍し、2006年は抑えとして活躍し15セーブをあげた。その後故障などもあり登板機会が減り、2009年シーズンは1軍での登板はなかった。プロ13年間の通算成績は287試合に登板、49勝41敗42セーブ、防御率4.05。
 キム・ヨンスは大学卒業後1997年OB(99年よりトゥサン)に入団し、2000年シーズン途中トレードでロッテに移籍、先発として起用されるようになり、2002年にはチームの低迷もあって2勝18敗と悲惨な成績を残した。2003年シーズンSKへトレードで移籍し、2007年限りで自由契約となった。2008年ロッテに復帰したが1年でまた自由契約となり、2009年シーズンはキアと契約し21試合に登板、0勝1敗、防御率8.31の成績だった。プロ13年間の通算成績は270試合に登板、15勝37敗4S、防御率5.28。

 先日12年ぶりの韓国シリーズ優勝を飾ったキアは、新たな黄金時代のため若返りを図り、実績のあるベテラン選手の思い切った放出に踏み切ったといえる。
 
(文責 : ふるりん