DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  FA資格選手27名を公示

 KBO(韓国野球委員会)は29日、2009年シーズン終了後にFA(自由契約)資格選手となった27名の選手を公示した。

2009年 FA資格選手 一覧
キア : △ イ・デジン投手(35)、○ イ・ジョンボム外野手(39)、○ チャン・ソンホ外野手(32)、◎ キム・サンフン捕手(32)
SK : △ アン・ギョンヒョン内野手(39)、△ カ・ドゥギョム投手(40)、○ パク・チェホン外野手(36)、※ ソン・ジファン内野手(31)
ロッテ : △ チェ・ギムン捕手(36)、※ パク・ヒョンスン内野手(37)
サムソン : ◎ パク・ハニ外野手(30)
ヒーローズ : △ チョン・ジュンホ投手(34)、× キム・ドンス捕手(41)、△ イ・スンヨン内野手(38)、△ キム・スギョン投手(30)、※ チョン・ジュンホ外野手(40)、△ ソン・ジマン外野手(36)
LG : ※ パク・チチョル投手(34)、○ パク・チョンホ内野手(36)、◎ オ・サンミン投手(35)、◎ キム・ジョンミン捕手(39)
ハンファ : × チョン・ミンチョル投手(36)、× キム・ミンジェ内野手(36)、△ イ・ドヒョン捕手(34)、◎ イ・ボムホ内野手(27)、◎ キム・テギュン内野手(27)、◎ カン・ドンウ外野手(35)


注 : ◎は新規、○は再資格、△は資格維持、※は所属球団から自由契約、×はすでに現役引退を表明。


 FAの取得条件は、プロ入り後にKBOの出場選手と登録されてから、野手は公式戦全試合の3分の2以上に出場したシーズンが9年に到達した場合、投手なら公式戦の規定投球回数の3分の2以上に投球したシーズンが9年に到達した場合となっている。ただ、1998年以降からは、公式戦の1軍登録日数が150日以上の場合を1シーズンとみなし、2006年以降プロ入りした選手からは1軍登録日数は145日以上で1シーズンとみなすことになっている。いずれにせよ、現在の制度では、韓国でのFA最短取得年数は9年である。

 FA資格取得選手が権利を行使する場合、11月1日までにKBOへFA選手の承認を申請しなければならず、翌2日にFA承認選手として公示される。もしFA承認選手として公示された場合、11月3日から12日まで前所属球団との優先交渉期間となり、他球団と交渉できない。もしこの間に前所属球団と契約を結べなかった場合、11月13日から12月2日までの20日間、国内の前所属球団を除く他球団や、海外の球団と交渉できる。また12月2日まで契約を結べなかった場合、12月3日から2010年1月15日まで、前所属球団を含む全球団と交渉できる。もし1月15日までにどの球団とも契約を結べなかった場合、2010年シーズンは韓国内のどの球団でもプレーできない。 

 2009年オフのFA市場は、20代でFAを取得できたキム・テギュンイ・ボムホと2人のハンファの内野手に注目が集まり、国内外の球団による争奪戦が繰り広げられると予想される。2009年シーズン最下位に終わり、巻き返しを図りたいハンファとしては、主軸2人の流出だけはなんとしてでも避けたいところである。ほかの大物選手では、サムソンの主力外野手として活躍してきたパク・ハニの動向に注目が集まる。