ハンファは23日のLG戦を、内野、外野の一般席を無料で開放し、2009年シーズン限りでの引退を表明した大投手ソン・ジヌ(43)の引退試合とし、本拠地・大田のハンバッ運動場野球場を「Legend 21」のコンセプトで盛大に盛り上げた。そのため観客には無料で「Legend 21」の文字が入ったタオルが配られた。
この試合、ソン・ジヌは2009年シーズン初の先発登板を任され、当初1イニングを投げる予定だったが、体調などを考慮し打者1人限定となった。通算672試合目の登板となったソン・ジヌは、1回表LGの先頭打者パク・ヨングンの3球目を打たれ、打球がソン・ジヌのグラブをはじいて内野安打となり、ここで予定通り降板し、ハンファの若きエースのリュ・ヒョンジンにマウンドを譲った。
5回終了後、ソン・ジヌの盛大な引退セレモニーが開かれた。プロ生活21年での同僚や監督などの指導者だけでなく、学生時代の恩師なども招待され、引退を惜しんだ。また長年親しんだ背番号21が、チャン・ジョンフンの背番号35、チョン・ミンチョル(元読売)の背番号23についで、球団史上3人目の永久欠番になることが決まり、野球場のスコアボードライト側に、35、23の数字に並ぶ背番号21のモニュメントの除幕式も行われた。
ソン・ジヌはマウンド付近でファンに対するスピーチを述べた後、オープンカーで場内を一周し、球場を埋め尽くしたファンたちと別れの名残を惜しんだ。また、選手やコーチからも胴上げされ、21年間の労をねぎらわれた。
1989年ピングレ(ハンファの前身)に入団しプロ生活を始め、韓国を代表する左腕として他球団に移籍することなく20年以上活躍し、2006年には史上初の通算200勝、2008年には史上初の通算2000奪三振、2009年には史上初の通算3000投球回数達成と、数々の個人通算記録を打ち立ててきた大投手ソン・ジヌは、今後指導者の道を歩むことにしていて、海外でのコーチ研修が予定されている。
現役21年間の通算成績は、672試合に登板、3003投球回、210勝153敗103セーブ、2048奪三振、防御率3.51。
(文責 : ふるりん)