DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  大投手ソン・ジヌ、盛大な引退試合  背番号21は永久欠番に

 ハンファは23日のLG戦を、内野、外野の一般席を無料で開放し、2009年シーズン限りでの引退を表明した大投手ソン・ジヌ(43)の引退試合とし、本拠地・大田のハンバッ運動場野球場を「Legend 21」のコンセプトで盛大に盛り上げた。そのため観客には無料で「Legend 21」の文字が入ったタオルが配られた。
 この試合、ソン・ジヌは2009年シーズン初の先発登板を任され、当初1イニングを投げる予定だったが、体調などを考慮し打者1人限定となった。通算672試合目の登板となったソン・ジヌは、1回表LGの先頭打者パク・ヨングンの3球目を打たれ、打球がソン・ジヌのグラブをはじいて内野安打となり、ここで予定通り降板し、ハンファの若きエースのリュ・ヒョンジンにマウンドを譲った。

 5回終了後、ソン・ジヌの盛大な引退セレモニーが開かれた。プロ生活21年での同僚や監督などの指導者だけでなく、学生時代の恩師なども招待され、引退を惜しんだ。また長年親しんだ背番号21が、チャン・ジョンフンの背番号35、チョン・ミンチョル(元読売)の背番号23についで、球団史上3人目の永久欠番になることが決まり、野球場のスコアボードライト側に、35、23の数字に並ぶ背番号21のモニュメントの除幕式も行われた。


 ソン・ジヌはマウンド付近でファンに対するスピーチを述べた後、オープンカーで場内を一周し、球場を埋め尽くしたファンたちと別れの名残を惜しんだ。また、選手やコーチからも胴上げされ、21年間の労をねぎらわれた。

 
 1989年ピングレ(ハンファの前身)に入団しプロ生活を始め、韓国を代表する左腕として他球団に移籍することなく20年以上活躍し、2006年には史上初の通算200勝、2008年には史上初の通算2000奪三振、2009年には史上初の通算3000投球回数達成と、数々の個人通算記録を打ち立ててきた大投手ソン・ジヌは、今後指導者の道を歩むことにしていて、海外でのコーチ研修が予定されている。
 
 現役21年間の通算成績は、672試合に登板、3003投球回、210勝153敗103セーブ、2048奪三振防御率3.51。
(文責 : ふるりん