キア 1−10 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)ニコースキー 4勝7敗 (敗)ソ・ジェウン 5勝4敗
(本塁打) トゥサン : イ・ソンヨル 2号
トゥサンは1回裏キアの先発ソ・ジェウンから3番イ・ウォンソク、5番チェ・ジュンソク、6番イ・ソンヨルのタイムリーで3点を先制し、2回裏イ・ウォンソクの2打席連続タイムリーでソ・ジェウンをノックアウトすると、代わったキアの2番手の高卒新人チョン・ヨンウンからチェ・ジュンソクの2打席連続タイムリーで6−0とリードを広げた。キアは3回表トゥサンの先発ニコースキー(元福岡ソフトバンク)から9番イ・ヒョンゴンの内野ゴロの間に1点を返したが、トゥサンは4回裏キアの3番手オ・ジュンヒョンから7番キム・ジェホのタイムリーで2点を追加した。
ニコースキーは7回を1失点に抑え、3位トゥサンは8回裏キアの5番手コ・ウソクからイ・ソンヨルの2ランでダメを押し、最後は2番手キム・ソンベが抑え大勝した。打線ではイ・ウォンソクが4安打2打点、チェ・ジュンソク、イ・ソンヨル」が3安打3打点、1番ミン・ビョンホンが3安打と活躍しただけでなく、イ・ジョンウク、キム・ドンジュを欠場させた大幅な打線の組み換えが功を奏し、18安打と爆発した。12日に続いてトゥサンに連敗し、8月の勢いが嘘のように感じられる首位キアは、試合のなかった2位SKとは0.5ゲーム差に縮まり、残り10試合を切っても公式戦優勝の行方はまったくわからなくなった。なお2009年シーズン最終戦となったこのカードは、3位トゥサンの4連勝で終わり、12勝7敗と勝ち越した。
サムソン 0−4 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)チョ・ジョンフン 13勝9敗 (敗)チャ・ウチャン 6勝9敗
(本塁打) ロッテ : ガルシア 28号
ロッテは3回裏サムソンの先発チャ・ウチャンから、3塁走者キム・ジュチャンの自身プロ初となるホームスチールで1点を先制し、4回裏5番ガルシア(元オリックス)の2試合連続本塁打、9番イ・スンファのタイムリーで2点を追加し、チャ・ウチャンをノックアウトした。ロッテの先発チョ・ジョンフンは1回表の満塁のピンチを相手の走塁ミスもあってしのぐと、その後は無失点に抑え続け、打線は6回裏サムソンの3番手チョン・ヒョヌクから1番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を追加した。
チョ・ジョンフンは6回以降無失点どころか無安打に抑え、ロッテがサムソンに完封勝ちし、ゲーム差はないがサムソンを抜いて4位に浮上した。チョ・ジョンフンは6安打で完封勝ちし、最多勝争いトップタイの13勝目。打線ではホームスチールを決めたキム・ジュチャンが3安打1打点と活躍。サムソンは4位争いの最大のライバルであるロッテに連敗して5位に後退し、ハンファに勝った6位ヒーローズとのゲーム差が1.5に縮まり、し烈な4位争いもまだその決着が当分見えそうにない。中軸の3番パク・ソンミン、4番チェ・テイン、5番カン・ボンギュの3人で1安打しか打てなかったのも響いた。2009年シーズン最終戦となったこのカードは、ロッテが11勝8敗と勝ち越した。
ヒーローズ 7−5 ハンファ (大田)
(勝)キム・スギョン 6勝9敗 (セーブ)ソン・シニョン 3勝3敗4S (敗)チョン・ジョンミン 4敗
(本塁打) ヒーローズ : ブランボー 27号、チョ・ジェホ 1号 ハンファ : イ・ヨンウ 7号、キム・テギュン 18号
ヒーローズは3回表ハンファの先発チョン・ジョンミンから5番ブランボー(元オリックス)の2ランで先制し、4回表2番チョ・ジェホの2003年以来6年ぶりとなる本塁打で3点を追加した。ハンファも5回裏ヒーローズの先発キム・スギョンから代打イ・ヨンウの3ランで2点差に迫った。ヒーローズは8回表ハンファの4番手ヤン・フンから代打チョン・ジュンホ(背番号1)のタイムリーで2点を追加したが、ハンファもその裏ヒーローズの2番手ソン・シニョンから4番キム・テギュンの2ランで反撃した。
最後は6回から登板したソン・シニョンが9回まで投げ抜き相手の反撃を断ち、6位ヒーローズがハンファに競り勝ち、4位ロッテ、5位サムソンとのゲーム差を再び1.5に縮め、し烈な4位争いに何とか残った。キム・スギョンは5回を3失点だったが打線の援護もあり6勝目。最下位が確定しているハンファでは、先発チョン・ジョンミンが4回途中5失点でノックアウトとなりいまだ勝ち星なしの5連敗で、プロ6年目にして勝利投手になったこともない。だが2009年シーズン最終戦となったこのカードは、ハンファが10勝9敗と勝ち越し意地を見せ、上位に進出しようとしたヒーローズの足を引っ張った。