DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位キア、キム・サンヒョンの2本塁打などでトゥサンを圧倒  SK2位浮上

 28日に行われた4試合に合計6万659人の観客が集まり、2009年シーズンの総観客動員数は505万4466人となり、史上初めて2年連続で500万人を突破した。


キア 13−7 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ガトームソン 13勝3敗  (セーブ)クァク・チョンチョル 5勝2敗2S  (敗)ホン・サンサム 9勝4敗
本塁打) キア : チェ・ヒィソプ 25号、キム・サンヒョン 29,30号  トゥサン : ヨン・ドカン 1号
 この試合は首位攻防戦でもあり、首位を独走するキアが好調で熱狂的なファンが3塁側に大挙して押し寄せ、金曜日ながら蚕室野球場は3万人の超満員で、入場券は平日としては1997年以来12年ぶりとなる史上2度目の完売となった。キアは1回表トゥサンの先発ホン・サンサムから4番チェ・ヒィソプの3ランで先制し、トゥサンも1回裏キアの先発ガトームソンから2番イ・ジョンウクのタイムリーで1点を返した。キアは3回表5番キム・サンヒョンの29号3ランでリードを広げたが、トゥサンはその裏イ・ジョンウク、3番キム・ヒョンスのタイムリーで2点、4回裏8番ヨン・ドカンの2006年以来3年ぶりの本塁打で1点を返した。キアは7回表トゥサンの6番手イ・ジェウからチェ・ヒィソプのタイムリー、6番キム・サンフンへの押し出しの四球などで3点を追加したが、トゥサンはその裏キアの2番手ソン・ヨンミンから1番コ・ヨンミン、4番キム・ドンジュのタイムリーで3点を返した。
 キアは8回表トゥサンの7番手イ・ヨンチャンからチェ・ヒィソプのタイムリー、キム・サンヒョンの30号本塁打一番乗りとなる2ランで4点を追加しダメを押した。最後はクァク・チョンチョルが抑え、首位キアが勢いの差を見せつけ打撃でトゥサンを圧倒し勝利した。6回を4失点ながら打線の援護があったガトームソン最多勝争い単独トップの13勝目。打線ではチェ・ヒィソプが4安打1本塁打6打点、キム・サンヒョンが2本塁打5打点と合計11打点をあげ、チームのとどまることを知らない勢いを示していた。2位トゥサンはキアの12安打を上回る13安打と好調だったが、先発ホン・サンサムが3回6失点と崩れてしまい、サムソンに勝ったSKに抜かれ5月10日以来となる3位に後退した。打線ではコ・ヨンミンが3安打1打点と活躍。


SK 6−4 サムソン  (大邱)
(勝)ユン・ギルヒョン 4勝3S  (セーブ)チョン・ビョンドゥ 7勝4敗5S  (敗)チャ・ウチャン 6勝8敗
本塁打) SK : パク・チョングォン 17号、パク・チェサン 13号  サムソン : カン・ボンギュ 17号
 サムソンは1回裏SKの先発ソン・ウンボムから3番カン・ボンギュの本塁打で1点を先制し、SKは2回表プロ初先発となった高卒新人パク・ミンギュから6番パク・チョングォンの本塁打で同点に追いついた。サムソンは3回裏相手のエラーで1点を勝ち越したが、SKは4回表チョン・グヌのホームスチールでまたもや同点に追いついた。サムソンは4回裏8番チェ・サンビョンのタイムリーや相手のエラーで2点を勝ち越した。SKは6回表サムソンの3番手チャ・ウチャンから4番イ・ホジュンのタイムリーで1点を返し、7回表チャ・ウチャンから3番チョン・グヌのタイムリー、5番ナ・ジュファンへの押し出しの四球で5-4と逆転した。
 SKは9回表サムソンの4番手チョ・ヒョングンから2番パク・チェサンの本塁打で1点を追加し、7回以降イ・スンホ、チョン・デヒョン、チョン・ビョンドゥの継投で相手の反撃を断ち、シーソーゲームを制し3連勝で、キアに敗れたトゥサンを抜いて2位に浮上した。6回裏途中から3番手として登板したユン・ギルヒョンが4勝目。サムソンは先発パク・ミンギュこそ5回2失点と好投したが、ヤン・ジフン、チャ・ウチャンなど他の若手投手たちがリードを守れず逆転負けで、ヒーローズに勝ったロッテに勝率わずかに及ばず5位に後退。
      

ヒーローズ 12−5 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チャン・ウォンジュン 11勝7敗  (敗)イ・ヒョンスン 12勝8敗
本塁打) ロッテ : ガルシア 23号、キム・ミンソン 4号
 ロッテは1回裏ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから6番ガルシア(元オリックス)の満塁本塁打で4点を先制し、2回裏1番キム・ジュチャンのタイムリー、2番キム・ミンソンの2ランで3点を追加してイ・ヒョンスンをノックアウトした。ヒーローズは4回表ロッテの先発チャン・ウォンジュンから6番カン・ジョンホのタイムリーで1点、5回表3番イ・テックン、4番クラークのタイムリーで2点を返したが、ロッテはその裏ヒーローズの2番手キム・ソンヒョンの暴投やガルシアのタイムリーで2点を追加した。ヒーローズは6回表8番カン・グィテのタイムリーで1点を返したが、ロッテもその裏3番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を追加した。ヒーローズも7回表ロッテの2番手イム・ギョンワンから5番ソン・ジマンのタイムリーで1点を返したが、ロッテもその裏ヒーローズの3番手イ・デファンから7番チョン・ボミョンのタイムリー、9番パク・キヒョクの犠牲フライで2点を追加した。
 ロッテは最後イ・ジョンフンが抑え、17安打と打線の爆発で大勝し、サムソンがSKに敗れたためゲーム差なしの僅差ながら4位に浮上した。チャン・ウォンジュンは6回途中4失点だったが打線の援護で11勝目。打線ではガルシアが3安打1本塁打5打点、首位打者ホン・ソンフン(.384)が3安打1打点と活躍。6位ヒーローズはエース格のイ・ヒョンスンが2回途中7失点で降板したのが誤算で、打線も14安打ながら5得点とつながりを欠き、混戦の4位争いで一歩後退した。打線ではクラーク、カン・ジョンホが3安打1打点と活躍。
 

LG 7−8 ハンファ    (大田)
(勝)ヤング 1勝4敗  (セーブ)トーマス 4敗10S  (敗)ジョンソン 1勝2敗
本塁打) LG : パク・キョンス 8号、アン・チヨン 5号、ペタジーニ 25号
 LGは3回表ハンファの先発ヤング(元オリックス)から1番イ・デヒョンの内野ゴロの間に1点を先制し、ハンファはその裏LGの先発ジョンソンから4番キム・テギュン、5番イ・ヨンウ、6番ソン・グァンミンのタイムリーなどで5点を奪い逆転した。ハンファは5回裏LGの2番手ノ・ジニョンからソン・グァンミンのタイムリー、8番シン・ギョンヒョンの内野ゴロの間や相手のエラーで3点を追加した。LGは7回表ヤングから7番パク・キョンス、代打アン・チヨンの2者連続本塁打で2点を返し、さらに代わったハンファの2番手ク・デソン(元オリックス)から3番パク・ヨンテクの犠牲フライ、4番ペタジーニ(元読売)の2ランでさらに3点を返し、6-8と2点差に迫った。
 LGは9回表ハンファの守護神トーマス(元北海道日本ハム)の暴投で1点差まで追い上げたが、反撃もここまでで最下位ハンファが意地を見せ逃げ切った。7回途中5失点ながら打線の援護に恵まれたヤングは、7月の入団後韓国初勝利。打線ではイ・ヨンウが3安打1打点、ソン・グァンミンが3安打2打点と活躍。7位LGはヤングと同じく7月に入団したジョンソンが4回8失点と誤算で、7回表の3本塁打による猛反撃も実を結ばなかった。