DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   キア、SKに大勝し首位独走態勢に  5位ロッテ5連敗

キア 11−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ロペス 11勝4敗  (敗)キム・ウォンヒョン 4敗
本塁打) キア : イ・ジェジュ 2号、キム・ウォンソプ 7号  SK : パク・チョングォン 16号
 この試合は絶好調キアの人気もあり、文鶴野球場は2009年シーズン3度目となる入場券完売となり、27800人の超満員の観客で埋まった。キアは3回表SKの先発キム・ウォンヒョンから3番ナ・ジワンのタイムリーで1点を先制し、4回表代打イ・ジェジュの通算19本目の代打本塁打となる3ランでリードを広げた。キアは6回表SKの3番手ユン・ギルヒョンから9番イ・ヒョンゴンのタイムリーで1点を追加したが、SKはその裏キアの先発ロペスから4番イ・ホジュンのタイムリーで1点、7回裏1番チョン・グヌのタイムリーで1点を返した。だがキアは8回表SKの4番手コ・ヒョジュンの暴投、途中出場の3番イ・ジョンボム(元中日)、6番キム・サンフン、7番チャン・ソンホのタイムリーで4点を追加した。
 SKもその裏キアの2番手クァク・チョンチョルから途中出場の5番パク・チョングォンの2ランで反撃したが、キアは9回表SKの6番手イム・ソンホンから2番キム・ウォンソプの2ランでとどめをさした。最後はクァク・チョンチョルが抑えキアが18安打と打線の爆発で大勝し、首位の座を固め独走態勢に入りつつある。ロペスは7回を2失点に抑えチーム最多タイの11勝目。打線ではチャン・ソンホが3安打1打点と活躍。3位SKは先発キム・ウォンヒョンが4回途中4失点で降板し、37歳のベテランは2009年シーズンから開幕4連敗でいまだ勝ち星がなく、サムソンに勝った2位トゥサンとの差が1に開いた。


(4回表代打イ・ジェジュが3ランを放つ。)
 

サムソン 5−12 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)クム・ミンチョル 6勝1敗  (敗)パク・ソンフン 1敗
 トゥサンは4回裏サムソンのプロ5年目にして初先発となったサムソンのパク・ソンフンから7番イム・ジェチョル、8番チェ・スンファン、9番キム・ジェホのタイムリーで3点を先制し、5回裏サムソンの3番手の大卒新人ヤン・ジフンから5番チェ・ジュンソクの内野ゴロの間に1点を追加した。サムソンは6回表トゥサンの先発クム・ミンチョルから6番チェ・テインのタイムリーで1点を返すと、代わったトゥサンの2番手イム・テフンから7番パク・チンマンの2点タイムリーで1点差に迫った。だがトゥサンはその裏ヤン・ジフン、代わったサムソンの4番手チャ・ウチャンからキム・ジェホ、2番イ・ジョンウクのタイムリーや相手の暴投で3点を追加した。
 サムソンは7回表イム・テフン、代わったトゥサンの3番手コ・チャンソンから4番チェ・ヒョンウ、チェ・テインのタイムリーで2点を返したが、トゥサンはその裏サムソンの5番手チョ・ヒョングンからキム・ジェホ、イ・ジョンウク、4番キム・ドンジュのタイムリーなどで5点を追加した。その後は4番手チ・スンミンが抑え、2位トゥサンが15安打11得点と打線の爆発で大勝し、SKに勝った首位キアとのゲーム差4を維持した。6回途中まで1失点に抑えたクム・ミンチョルが6勝目。打線ではキム・ジェホが3安打4打点、キム・ドンジュが3安打1打点、3番キム・ヒョンスが3安打と活躍。サムソンは投手陣が総崩れだったが、5位ロッテも敗れたため4位の座を守った。


(3安打4打点と活躍したキム・ジェホ。) 


LG 7−6 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)リュ・テッキョン 4勝  (セーブ)イ・ジェヨン 5勝2敗11S  (敗)ナ・スンヒョン 3敗
本塁打) LG : ペタジーニ 23号  ロッテ : イ・デホ 21,22号
 ロッテは1回裏LGの先発の新外国人ジョンソンから6番カン・ミンホのタイムリーで2点を先制し、LGは2回表チャン・ウォンジュンから7番パク・チョンホの内野ゴロの間に1点を返した。さらにLGは5回表3番チョン・ソンフンのタイムリー、4番ペタジーニ(元読売)の内野ゴロの間に3−2と逆転した。ロッテはすかさずその裏4番イ・デホの2ラン、7番パク・チョンユンのタイムリーで5−3と逆転した。LGは7回表ロッテの2番手ナ・スンヒョンから相手のエラーやチョン・ソンフンのタイムリーで5−5の同点に追いつくと、ペタジーニの2ランで逆転した。
 ロッテは9回裏LGの新守護神イ・ジェヨンからイ・デホのこの試合2本目の本塁打で1点差に迫ったが、7位LGが逃げ切り逆転勝ちした。6回から8回途中まで無失点に抑えた2番手リュ・テッキョンが4勝目。15安打と爆発した打線ではパク・ヨンテクが4安打、史上36人目の通算1200安打を達成したチョン・ソンフンが3安打2打点と活躍。5位ロッテは投打がかみ合わず泥沼の5連敗で、2009年シーズン16度目の入場券完売となった社稷野球場に集まった28500人の大観衆を落胆させた。4位争いはサムソンからロッテ、6位ヒーローズまで2ゲーム差に縮まりまた混沌としてきた。打線ではイ・デホが3安打2本塁打3打点、カン・ミンホが3安打2打点と活躍。なお、4回表LGの5番パク・ピョンホがレフトポール際へホームラン性の打球を打った際、判定をめぐって試合が26分間中断したが、ビデオ判定の結果ファールとなった。
 

ハンファ 2−4 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)キム・スギョン 5勝7敗  (セーブ)イ・ボグン 7勝7敗7S  (敗)ヤング 5敗
本塁打) ハンファ : キム・テワン 19号、キム・テギュン 15号
 ヒーローズは2回裏ハンファの先発ヤング(元オリックス)から8番カン・グィテ、1番ファン・ジェギュンのタイムリーで3点を先制し、3回裏4番クラークのタイムリーで1点を追加した。ハンファは4回表ヒーローズの先発キム・スギョンから3番キム・テワンの本塁打で1点を返し、大卒新人ホ・ユガン、ファン・ジェギュなどのリリーフ陣も追加点を与えなかった。キム・スギョンは8回途中まで1失点に抑え、オ・ジェヨン、ソン・シニョンの中継ぎ陣も反撃を許さなかった。
 ハンファは9回表ヒーローズの4番手イ・ボグンから4番キム・テギュン本塁打で1点を返したが、反撃もここまでで6位ヒーローズが接戦を制し、ともに敗れた5位ロッテまで1ゲーム差、4位サムソンまで2ゲーム差と、混戦の4位争いに名乗りを上げた。かつて現代の主力投手として活躍してきたが近年は故障もあり目立った活躍をしていなかったキム・スギョンが、2009年シーズン最多の7回と3分の1を投げ、復活を告げる5勝目。最下位ハンファはキム・テワン、キム・テギュンの主軸の2本塁打を含む4安打だけと、相変わらず淡白な試合内容だった。