DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位キア5連勝  3位トゥサン、延長10回サヨナラ勝ち

キア 12−5 サムソン  (大邱
(勝)オ・ジュンヒョン 1勝  (セーブ)コ・ウソク 1S  (敗)ナイト 5勝1敗
本塁打) キア : イ・ジェジュ 3号、チェ・ヒィソプ 26,27号
 キアは1回表サムソンの先発ナイト(元福岡ダイエー)から3番イ・ジェジュ、4番チェ・ヒィソプの2者連続本塁打で2点を先制し、サムソンは2回裏、プロ初登板が先発となったキアの高卒新人チョン・ヨンウンから8番チェ・サンビョンのタイムリーで1点を返すと、代わったキアの2番手オ・ジュンヒョンから2番イ・ヨンウクへの押し出しの四球で2−2の同点に追いついた。だがキアは3回表ナイトからイ・ジェジュ、7番チャン・ソンホのタイムリーで4点を勝ち越し、4回表サムソンの2番手パク・ミンギュからエラーもあり1点を追加した。キアの勢いはとまらず、5回表サムソンの3番手チェ・ウォンジェからチャン・ソンホのタイムリーで1点、6回表サムソンの4番手ペク・チョンヒョンからチェ・ヒィソプのこの試合2本目の本塁打となる3ランでリードを広げた。
 サムソンは6回裏キアの3番手パク・キョンテから途中出場の1番の高卒新人キム・サンス(背番号2)のタイムリーで2点、7回裏キアの4番手コ・ウソクから途中出場の8番イ・ジヨンのタイムリーで1点を返した。キアは9回表サムソンの7番手の大卒新人ヤン・ジフンから代打チェ・ギョンファンのタイムリーで1点を追加し、最後はコ・ウソクが抑え、12安打12得点と打線の爆発で快勝し、5連勝で公式戦優勝、韓国シリーズ進出へのマジックナンバーを9に減らした。2回途中から5回まで2失点に抑えたオ・ジュンヒョンは、2007年以来2年ぶりとなる勝利。コ・ウソクはプロ7年目にしての初セーブ。打線ではチェ・ヒィソプが3安打2本塁打4打点、チャン・ソンホが2安打4打点と活躍。5位サムソンは韓国初勝利以降5連勝と好調だったナイトが3回6失点で降板し、初黒星を喫してしまっただけでなく、最近4連敗となりLGに勝った6位ヒーローズにゲーム差なしで並ばれた。12安打ながら5得点とつながらなかった打線では、7番パク・ソンミンが4安打と活躍。


(2本塁打と活躍したチェ・ヒィソプ。)
 

ハンファ 9−10 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)キム・サンヒョン 5勝6敗   (敗)トーマス 5敗10S
本塁打) ハンファ : ヨン・ギョンフム 11号、キム・テギュン 17号  トゥサン : チョン・スビン 3号、キム・ヒョンス 21号
 ハンファは1回表トゥサンの先発ホン・サンサムから2番ヨン・ギョンフム、4番キム・テギュン本塁打で3点を先制し、トゥサンは1回裏ハンファの先発アン・ヨンミョンから1番の高卒新人チョン・スビンの先頭打者本塁打、相手のエラーと7番イ・ウォンソクのタイムリーで3−3の同点に追いついた。ハンファは2回表トゥサンの2番手キム・ソンベから1番カン・ドンウのタイムリーで1点を勝ち越し、3回表キム・ソンベ、トゥサンの3番手イ・ジェウから6番イ・ドヒョンのタイムリー、7番ソン・グァンミンの犠牲フライ、9番イ・ヨサンのタイムリーで4点を追加した。トゥサンはその裏4番キム・ヒョンスの本塁打で1点を返し、4回裏2番イ・ジョンウクのタイムリーで2点、5回裏アン・ヨンミョン、ハンファの2番手の大卒新人ホ・ユガンから6番ソン・シホン、8番イム・ジェチョルのタイムリーで8−8の同点に追いついた。
 この後はトゥサンのイ・ジェウ、チ・スンミン、コ・チャンソン、ハンファのク・デソン(元オリックス)、ヤン・フンの継投で互いにピンチをしのぎ、試合は延長戦に突入した。ハンファは10回表トゥサンの6番手チョン・ジェフンからイ・ヨサンのタイムリーで1点を勝ち越したが、トゥサンはその裏トーマスから相手のエラーもあり1死1,2塁のチャンスを作ると、コ・ヨンミンの2点タイムリーで逆転サヨナラ勝ちを収めた。両チーム合計31安打の乱打戦を制した3位トゥサンは試合のなかった2位SKとのゲーム差を2.5に縮め、2位進出に希望をつないだ。10回表8番手として登板したキム・サンヒョンが5勝目。打線ではサヨナラタイムリーを打ったコ・ヨンミンが3安打2打点と活躍。最下位ハンファは序盤のリードを守れず、延長に入っても守護神トーマスが打たれ逆転負けを喫した。打線ではキム・テギュンが4安打1本塁打1打点と活躍。 
  

LG 2−6 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)カン・ユング 3勝1敗1S  (セーブ)ソン・シニョン 2勝1敗3S  (敗)キム・グァンス 4勝6敗
本塁打) LG : パク・ヨンテク 18号 
 LGは2回表ヒーローズの先発の高卒新人カン・ユングから1番パク・ヨンテクの2ランで先制した。ヒーローズは5回裏LGの先発キム・グァンスから7番カン・ジョンホ、8番カン・グィテ、2番イ・スンヨンのタイムリーなどで5−2と逆転し、キム・グァンスをノックアウトした。さらにヒーローズは6回裏LGの2番手ノ・ジニョンから、骨折により長期戦線離脱していたため4月11日のSK戦以来の出場となる40歳のベテラン、代打チョン・ジュンホ(背番号1)のタイムリーで1点を追加した。
 最後はソン・シニョンが抑え、6位ヒーローズが逆転勝ちしキアに敗れた5位サムソンとゲーム差なしで並び、試合のなかった4位ロッテとのゲーム差が1に縮まり、し烈な4位争いは3チームが1ゲーム差にひしめく混戦が続いている。さらにヒーローズはLG戦の連勝を7に伸ばしお得意様にしている。カン・ユングは8回2死まで2失点と、プロ入り後最高の投球内容で3勝目。7位LGは先発キム・グァンスが5回に突如崩れ、打線も5安打に抑えられてしまってはどうしようもなかった。なお3年連続盗塁王を狙うLGのイ・デヒョンは8回表盗塁を成功させ、史上初となる3年連続50盗塁を達成した。


(3勝目をあげたカン・ユング。)