DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位キア、連勝は11でストップ  ロッテが4位浮上

ロッテ 8−5 キア  (光州)
(勝)イム・ギョンワン 4勝  (セーブ)アドキンス 3勝3敗21S  (敗)イ・デジン 2勝3敗
本塁打) ロッテ : ガルシア 20号
 キアは1回裏ロッテの先発ソン・スンジュンから5番キム・サンヒョンのタイムリーで1点を先制したが、ロッテは2回表キアの先発イ・デジンから8番チェ・ギムンのタイムリーで同点に追いつき、3回表最近1軍に復帰した3番チョ・ソンファンのタイムリーで2−1と逆転した。キアは5回裏ソン・スンジュンの暴投で2−2の同点に追いついたが、ロッテは6回表6番ガルシア(元オリックス)の2年連続20本塁打となる3ランで勝ち越した。キアもその裏ロッテの3番手カン・ヨンシクから1番イ・ヨンギュのタイムリーで1点を返した。ロッテは7回表相手のエラーで1点を追加したが、キアもその裏ロッテの4番手ペ・ジャンホから6番キム・サンフンのタイムリーで1点を返した。
 ロッテは9回表キアの4番手オ・ジュンヒョンのボークと、無期限失格処分が解除された2番チョン・スグンの1年ぶりの打点となるタイムリーで2点を追加した。キアは9回裏ロッテの守護神アドキンスからキム・サンフンの内野ゴロの間に1点を返したが、反撃もここまででロッテが3連敗から脱出し、ヒーローズに敗れたサムソンを抜いて4位に浮上した。5回途中から6回途中まで無失点に抑えた2番手イム・ギョンワンが4勝目。打線では1番キム・ジュチャンが3安打と活躍。2001年の創設以降球団史上最多タイの11連勝中だった首位キアはついに連勝が止まった。個人通算100勝目を狙った先発イ・デジンは6回5失点と期待にこたえられなかった。ロッテの11安打を上回る15安打を放った打線はつながりを欠いたが、イ・ヨンギュが4安打1打点、4番チェ・ヒィソプが3安打と活躍。
 

ハンファ 2−11 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ニコースキー 2勝6敗  (敗)キム・ヒョンミン 7勝12敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 15,16号
 トゥサンは1回裏ハンファの先発キム・ヒョンミンから4番キム・ドンジュの3ランで先制し、4回裏ハンファの2番手ユン・ギュジンからキム・ドンジュのこの試合2本目の本塁打で3点、5回裏2番イム・ジェチョル、3番キム・ヒョンスのタイムリーで3点を追加しリードを広げた。ハンファは6回表トゥサンの先発ニコースキー(元福岡ソフトバンク)から7番ソン・グァンミンのタイムリーで1点を返したが、トゥサンは7回裏ハンファの3番手ヤン・スンジンから途中出場の4番オ・ジェウォンのタイムリー、5番チェ・ジュンソクの犠牲フライで2点を追加した。
 ハンファは8回表トゥサンの3番手の高卒新人チョ・スンスから代打ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を返したが、最後は4番手クム・ミンチョルが抑え2位トゥサンが16安打と打線の爆発で大勝し、ロッテに敗れ連勝が11で止まった首位キアとのゲーム差が1.5に縮まった。ニコースキーは6回途中まで1失点と好投しようやっと2勝目。打線では主砲キム・ドンジュが2本塁打6打点と活躍。最下位ハンファはこれで8連敗となり、3回6失点で降板したキム・ヒョンミンは最多敗戦タイの12敗目。ハンファはここ20試合で3勝17敗とまったく元気がなく、チームとしての体をなしていない。


(2本塁打6打点と活躍したキム・ドンジュ。)


LG 5−2 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ポン・ジュングン 9勝10敗  (セーブ)ノ・ジニョン 1S  (敗)イ・スンホ 5勝4敗6S
 LGは2回表SKの先発イ・スンホ(背番号20)から2番アン・チヨンのタイムリー、3番パク・ヨンテクの犠牲フライで2点を先制し、イ・スンホをノックアウトした。SKは3回裏LGの先発ポン・ジュングンから3番パク・チェサンのタイムリーで1点を返した。LGは5回表SKの4番手コ・ヒョジュンからパク・ヨンテクのタイムリーで2点を追加し、SKもその裏2番チョ・ドンファのタイムリーで1点を返した。LGは8回表SKの5番手チョン・デヒョンから代打イ・ジニョンのタイムリーで1点を追加した。
 8回以降チョン・チャンホン、ノ・ジニョンの継投で相手の反撃を断ち、7位LGがエースのポン・ジュングンの好投もあって快勝した。ポン・ジュングンは7回を2失点に抑え9勝目で、これによって2009年シーズンは全球団相手に勝利をあげた。2009年シーズン途中に申告選手(正式契約を結んでいない選手)から昇格した19歳のノ・ジニョンがプロ初セーブ。3位SKはこれまでリリーフとして活躍してきたイ・スンホを先発として起用したが、3回途中でノックアウトと結果を残せず、ハンファに勝った2位トゥサンとの差が開き、韓国シリーズ3連覇を目指すはずがシーズン終盤に差し掛かっても停滞状態が続いている。 
 

サムソン 0−5 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)ファン・ドゥソン 3勝2敗9S  (敗)ペ・ヨンス 1勝12敗
 ヒーローズは2回裏サムソンの先発ペ・ヨンスから8番カン・グィテ、9番クォン・ドヨンのタイムリーで4点を先制し、先発ファン・ドゥソンも好投を続けた。打線は5回裏サムソンの2番手パク・ソンフンの暴投で1点を追加し、ファン・ドゥソンは8回を無失点、9奪三振と好投した。最後は2番手オ・ジェヨンが抑え、6位ヒーローズが完封リレーで快勝した。
 最近先発として起用されているファン・ドゥソンは、2008年7月以来1年ぶりとなる先発勝利の3勝目。完封負けを喫したサムソンは、キアに勝ったロッテに抜かれわずか1日で5位に交代。かつてのエースとして復活が待たれるペ・ヨンスは、この試合も3回途中4失点で降板し、最多敗戦タイの12敗目で以前の面影は見られない。打線もわずか5安打に抑えられてしまった。


(約1年ぶりの先発勝利をあげたファン・ドゥソン。)