DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   絶好調ロッテ、首位トゥサンに大勝し8連勝  最下位ハンファ、絶不調SKに大勝し5連敗から脱出

ロッテ 14−2 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ソン・ミンハン 5勝2敗  (セーブ)ペ・ジャンホ 1勝2S  (敗)ニコースキー 4敗
本塁打) ロッテ : キム・ミンソン 3号、イ・デホ 17号、ガルシア 16号   
 トゥサンは1回裏ロッテの先発ソン・ミンハンから1番コ・ヨンミンの先頭打者本塁打で1点を先制した。ロッテは3回表トゥサンの先発にコースキー(元福岡ソフトバンク)からチャンスを作ると、3番チョ・ソンファンのショートへのゴロがホームへ送球されたが、これがセーフとなり同点に追いつくと、4番イ・デホのタイムリーで2−1と逆転した。ロッテは4回表8番キム・ミンソンの本塁打で1点を追加し、トゥサンは5回裏コ・ヨンミンのタイムリーで1点を返した。ロッテは6回表イ・デホ本塁打で1点、7回表トゥサンの2番手キム・サンヒョンの暴投と、代わったトゥサンの3番手クム・ミンチョルから6番ガルシア(元オリックス)の満塁本塁打で5点を追加し、試合を決めた。
 ロッテは8回表2番パク・キヒョク、チョ・ソンファンのタイムリーなどで4点、9回表トゥサンの4番手セデーニョから1番チョン・ジュヌのタイムリーで1点を追加し、6回以降イ・ジョンフン、ペ・ジャンホの継投で相手の反撃を断ち、19日のSK戦に続いて2試合連続2桁得点で首位トゥサンに大勝し、怒涛の8連勝となった。ロッテは依然4位だが、LGに敗れた3位キアに肉薄しその先の首位の座もかなり近づいている。ソン・ミンハンは5回を2失点に抑え5勝目で、史上20人目の通算1500イニング登板を達成した。打線ではチョン・ジュヌが3安打1打点、イ・デホが1本塁打3打点と活躍。トゥサンは2位SKも敗れたため首位の座を守ったが、6回途中4失点でいまだ韓国未勝利のニコースキーをはじめ、投手陣が崩壊し今後に不安を残した。打線ではプロ8年目にして初の先頭打者本塁打を記録したコ・ヨンミンが3安打1本塁打2打点と活躍。


(7回表ガルシアの満塁本塁打で湧き上がる、ロッテファンであふれた蚕室野球場の3塁側応援席。)  
 

ハンファ 11−1 SK(仁川・文鶴)
(勝)ユ・ウォンサン 4勝7敗  (敗)グローバー 2勝3敗
本塁打) ハンファ : イ・ボムホ 18号、ヨン・ギョンフム 8号、イ・ヨンウ 2号
 ハンファは1回表SKの先発グローバー(元読売)から4番キム・テギュンのタイムリーで1点を先制し、SKは4回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから6番ナ・ジュファンのタイムリーで同点に追いついた。ハンファは5回表9番ヤン・スンハクのタイムリーで1点を勝ち越し、6回表3番イ・ボムホの2ランでリードを広げると、代わったSKの2番手カ・ドゥギョム、3番ユン・ギルヒョンから5番ヨン・ギョンフムの本塁打、ヤン・スンハクの2打席連続タイムリー、2番キム・ミンジェの走者一掃の3点タイムリーで9−1とリードを広げた。さらに7回表6番イ・ヨンウの2ランでダメを押した。
 最下位ハンファは6回以降ク・デソン(元オリックス)、ユン・ギュジン、大卒新人ファン・ジェギュ、トーマス(元北海道日本ハム)の継投で相手の反撃を断ち、13安打11得点と打線の爆発で5連敗から脱出した。5回を1失点に抑えたユ・ウォンサンは4勝目。首位から陥落した絶不調の2位SKは、グローバーが6回途中4失点で降板し3連敗となり、最下位ハンファ相手にまさかの大敗を喫してしまい、浮上のきっかけをつかめない。打線はチャンスを作るものの相変わらずのタイムリー欠乏症でユ・ウォンサンを攻略できず、6回以降は無安打と無気力な姿もさらしてしまった。
 

LG 2−1 キア  (光州)
(勝)ポン・ジュングン 8勝9敗  (セーブ)チョン・チャンホン 5勝3敗2S  (敗)クァク・チョンチョル 2勝1敗
本塁打) LG : パク・ヨンテク 13号
 キアは4回裏LGの先発ポン・ジュングンから5番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を先制したが、それ以降得点を奪えない。キアの先発ヤン・ヒョンジョンは5回を無失点と好投していたものの、打球を足に受け降板せざるを得なくなり6回から継投策に出た。LGは7回表エラーもあってキアの2番手ソン・ヨンミンから8番チョ・インソンの犠牲フライで同点に追いつき、8回表キアの3番手クァク・チョンチョルから1番パク・ヨンテクの本塁打で1点を勝ち越し逆転した。キアもこの8回の追加点のピンチの場面で、先発要員のソ・ジェウンをマウンドに送るなど、勝利への執念を見せた。
 ポン・ジュングンは8回からマウンドを2番手チョン・チャンホンに譲り、7位LGが何とか1点差を守りきり投手戦を制し、苦手のキア戦の連敗も7で止めた。ポン・ジュングンは打線の援護がなくても粘り強く投げ、エースの意地を見せチーム最多の8勝目。3位キアは4番キム・サンヒョンが無安打など打線がつながらず、首位トゥサン、2位SKがそろって敗れたにもかかわらず絶好の機会を逃し、4位ロッテに勝率1厘差まで迫られた。 


サムソン 8−6 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)クォン・ヒョク 4勝4敗3S  (敗)イ・ボグン 6勝4敗3S
本塁打) サムソン : チョ・ドンチャン 8号  ヒーローズ : ソン・ジマン 14号
 サムソンは2回表ヒーローズの先発の高卒新人カン・ユングから9番の高卒新人キム・サンス(背番号2)のタイムリーで1点を先制し、4回表ヒーローズの2番手マ・イリョンからキム・サンスの2打席連続タイムリーで1点、8番イ・ヨンウクのタイムリーで3点を追加した。ヒーローズは5回裏サムソンの先発クルセタから7番カン・ビョンシクのタイムリーで1点を返し、サムソンは6回表ヒーローズの3番手チョン・ジュンホ(背番号61)から1番チョ・ドンチャンの本塁打で1点を追加した。ヒーローズは6回裏4番クラークのタイムリー、6番ソン・ジマンの3ランで4点を返し1点差に迫ると、7回裏サムソンの2番手ペ・ヨンスから相手のエラーもあって6−6の同点に追いついた。
 5位サムソンは9回表ヒーローズの5番手イ・ボグンからイ・ヨンウクのタイムリー、チョ・ドンチャンの犠牲フライで2点を勝ち越し、7回裏2死から登板した3番手クォン・ヒョクが最後を締め、何とか逃げ切り4位ロッテにしっかりと追走し、大混戦の上位争いに名乗りをあげている。打線ではプロ2年目で1軍に定着した若手外野手イ・ヨンウクが4安打4打点と活躍。6位ヒーローズは主砲ブランボー(元オリックス)が腰痛で欠場したものの打線は6点を奪ったが、先発カン・ユングが3回持たず降板し、継投がうまくいかなかった。


(4安打4打点と活躍したイ・ヨンウク。)