DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  強打者マ・ヘヨン引退、解説者に転身

 10月にロッテを自由契約となり、他球団での現役続行を希望していた強打者マ・ヘヨン(38)が、結局引退を決断し、2009年からはケーブルテレビ局エックススポーツの解説者に転身することを明らかにした。マ・ヘヨンは年末まで他球団からの連絡を待つとしていたが、力の衰えが明らかで現在38歳のマ・ヘヨンに声をかける球団はなく、エックススポーツからの誘いもあり解説者の道を歩むことになった。
 マ・ヘヨンは1995年大学卒業後ロッテに入団し、90年代後半は主砲として本拠地・釜山のファンから絶大な支持を受けていた。99年には首位打者を獲得するなど、韓国を代表する右の強打者だった。しかし選手会の問題で球団と対立し、2001年開幕前にサムソンへトレードされた。サムソンではイ・スンヨプ(元読売)、ヤン・ジュンヒョクとクリーンアップを組み、2002年韓国シリーズでは第6戦で優勝を決めるサヨナラ本塁打を打ち、同シリーズMVPを受賞した。03年オフにFAでキアに移籍したが、30代半ばにさしかかり徐々に衰えが見られるようになり、自分を起用しない首脳陣を批判したこともあって、05年オフLGへトレードされた。
 LGでは期待外れの成績に終わったこともあり、2006年オフにいったん自由契約選手として放出されたが、選手層の薄いチーム事情のため再びLGでプレーすることになった。それでも07年はほとんど2軍暮らしで再び放出され、今季はテスト入団で古巣ロッテへ8年ぶりに復帰することとなった。開幕当初は代打として時折活躍したが、徐々に出番がなくなり、6月後半から2軍生活が続いた。だがファンの人気は根強く、オールスター戦に指名打者部門でファン投票選出され、3打点を記録する活躍を見せたのが、現役最後の晴れ舞台であり、その後1軍で試合出場することはなかった。今季の成績は32試合に出場し打率.153、2本塁打、8打点。プロ14年間の通算成績は1501試合に出場、打率.294、1609安打、260本塁打、1003打点、46盗塁。現役引退後に選手がすぐに解説者に転身することがあまりないだけに、マ・ヘヨンがつい前年まで選手だった視点からどのような解説をするのか注目したい。
(文責 : ふるりん