トゥサン ４−９ ＳＫ （仁川・文鶴）
（勝）キム・グァンヒョン １２勝４敗 （敗）イ・ヘェチョン ４勝４敗
（本塁打） サムソン ： チェ・ジョン ８号、パク・チェホン １５号
ＳＫの先発は、北京五輪で2度の日本戦に先発し好投した若き左腕キム・グァンヒョンで、トゥサンは2回表キム・グァンヒョンから7番チョン・サンヨルのタイムリーで1点を先制した。ＳＫはその裏トゥサンの先発イ・ヘェチョンから、5番チェ・ジョンの本塁打で同点とすると、満塁のチャンスで1番チョン・グヌの内野ゴロの間に1点を勝ち越し、2番イ・ジニョンのタイムリーで1点を追加した。さらにＳＫは3回裏4番パク・チェホンの本塁打でイ・ヘェチョンをノックアウトすると、代わったトゥサンの2番手ノ・ギョンウンから7番ナ・ジュファンの犠牲フライ、チョン・グヌ、イ・ジニョンのタイムリーで8−1と大きくリードを広げた。4回裏にもナ・ジュファンのタイムリーで1点を追加した。
トゥサンは7回表ＳＫの2番手ユン・ギルヒョンから、途中出場の8番チェ・スンファンの走者一掃の3点タイムリーで反撃するが、その後チョン・ウラム、イ・スンホ、新外国人ジャン(元阪神)の継投で相手に反撃を許さなかったＳＫが2位トゥサンとの首位攻防戦を制した。7回途中で降板したエースのキム・グァンヒョンはチーム最多の12勝目で、最多勝争いトップのユン・ソンミン(キア、13勝)に負けじと力投した。打線ではチョン・グヌが2安打3打点と活躍。序盤での失点が響いたトゥサンはＳＫとのゲーム差が9.5に開き、5位サムソンまで2.5ゲーム差と混戦模様となってきた。
(チーム最多の12勝目をあげた若きエース、キム・グァンヒョン。）
ロッテ １１−４ ハンファ （大田）
（勝）ソン・スンジュン １０勝６敗 （敗）ク・デソン ２勝２敗
（本塁打） ロッテ ： ソン・グァンミン １号、イ・スンファ １号
ロッテは2回表ハンファの先発アン・ヨンミョンから、7番ソン・グァンミンのプロ2年目にしての初本塁打で1点を先制したが、ハンファはその裏ロッテの先発で北京五輪の予選リーグ・キューバ戦で好投したソン・スンジュンから、8番シン・ギョンヒョンの内野ゴロの間に同点に追いついた。ロッテも4回表ハンファの2番手チェ・ヨンピルから1番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を勝ち越したが、ハンファはその裏シン・ギョンヒョンのタイムリーでまたも2−2の同点に追いつく。ロッテは6回表ハンファの3番手ク・デソン(元オリックス)からキム・ジュチャンの2点タイムリーで再び勝ち越すと、8回表ハンファの4番手マ・ジョンギルからキム・ジュチャンの2打席連続タイムリーでまず1点を追加した。さらにこの回代わったハンファの5番手ヤン・スンジン、6番手ユ・ウォンサンから代打チョン・ボミョン、4番イ・デホ、6番カン・ミンホ、ソン・グァンミンのタイムリーやエラーで10−2とリードを大きく広げた。
ハンファは8回裏ロッテの2番手キム・イスルから5番イ・ボムホのタイムリーで1点を返したが、ロッテは9回表2番イ・スンファの本塁打で1点を追加した。ハンファは9回裏ロッテの3番手キム・サユルから1番チュ・スンウのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまでで勢いに乗る4位ロッテが7連勝で、3連敗の3位ハンファと1ゲーム差に迫った。7回を無失点に抑えた米国・マイナーリーグ出身のソン・スンジュンは、韓国2年目にして初の2ケタ勝利でチャン・ウォンジュンと並びチーム最多の10勝目。打線ではキム・ジュチャンが3安打4打点と大活躍。ハンファは3番クラーク、4番キム・テギュンがノーヒットで打線がつながらず、投手陣も振るわず3連敗で中断期間再開後他の上位チームと比べ出遅れてしまった。
サムソン ５−３ ヒーローズ （ソウル・木洞）
（勝）チョン・ヒョヌク ７勝３敗 （セーブ）オ・スンファン １勝１敗２９Ｓ （敗）パク・チュンス ３敗１Ｓ
（本塁打） サムソン ： チェ・ヒョンウ １６号、ヤン・ジュンヒョク ７号
サムソンは1回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから4番チェ・ヒョンウのタイムリーで1点を先制し、2回表イ・ヒョンスンのボークで1点を追加した。サムソンの先発は新外国人エニスで韓国初登板だったが、5回裏2番チョン・ソンフン、3番チョン・スソンのタイムリーでヒーローズが3−2で逆転し、この回限りで降板した。サムソンは6回表ヒーローズの2番手で最近5年ぶりに1軍で登板したイ・ジョンホから、チェ・ヒョンウの本塁打で3−3の同点に追いついた。その後サムソンのアン・ジマン、クォン・ヒョク、チョン・ヒョヌク、ヒーローズのソン・シニョン、ノ・ファンス、パク・チュンスが互いに得点を許さず、試合はこのまま延長戦に入った。
サムソンは10回表パク・チュンスから2番パク・チンマンが四球を選ぶと、代わったヒーローズの6番手チョン・ジュンホから3番ヤン・ジュンヒョクが勝ち越しの2ランを打ち、最後は守護神オ・スンファンが抑え、延長戦を制し怒涛の8連勝を決め、7連勝の4位ロッテとのゲーム差0.5を守った。決勝2ランを含む3安打と活躍した大打者ヤン・ジュンヒョクは、チャン・ジョンフン(ハンファ、引退)の通算本塁打記録340本まであと2本と迫った。オ・スンファンはセーブ王争いトップの29セーブ目。7位ヒーローズは4連敗で、中断期間再開後未勝利と浮上の兆しが見えない。
(10回表決勝2ランを打ったヤン・ジュンヒョク。)
キア ８−０ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）ユン・ソンミン １３勝４敗 （敗）チェ・ウォンホ ５敗
（本塁打） キア ： チャン・ソンホ ７号
キアは3回表ＬＧの先発チェ・ウォンホから3番チャン・ソンホの本塁打、6番イ・ヒョンゴンのタイムリーで3点を先制した。北京五輪ではロングリリーフとして好投したキアの先発ユン・ソンミンは、豊富な球種と速球を武器にＬＧの打者から三振と凡打の山を築き、四死球もなくパーフェクトピッチングを続けた。4回以降リュ・テッキョン、高卒新人イ・ボムジュンなどＬＧのリリーフ陣から得点を奪えなかったキア打線は、7回表ＬＧの4番手ウ・ギュミンから代打カン・ドンウ、7番キム・サンヒョン、1番イ・ヨンギュのタイムリーで5点を追加した。
ユン・ソンミンは7回2死まで1人の走者も出さず、ノーヒットノーランや史上初の完全試合達成も期待された。だが3番アン・チヨンが内外野の間に落ちそうな打球を打ち、これをライトのイ・ジョンボム（元中日）が一旦取ったと思われたが落としてしまい、記録はヒットとなり偉業達成はならなかった。だが続く4番ペタジーニ（元読売）から三振を奪い、ユン・ソンミンはこの回でマウンドを降りた。8回以降はソン・ヨンミン、チャン・ムンソク、北京五輪では打ち込まれ不本意な結果に終わった守護神ハン・ギジュが相手に反撃を許さず、6位キアが完封リレーで中断期間再開後初勝利をあげた。8連勝中の5位サムソンとのゲーム差4を守り、何とかし烈な4位争いに生き残った。ユン・ソンミンは9奪三振と力あふれるピッチングで、最多勝争いトップの13勝目をあげ、以前からの好調をキープした。打線では4番チェ・ヒィソプが3安打と活躍。最下位ＬＧはわずか2安打しか打てず、ユン・ソンミンの前になすすべもなかった。
