DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  未納だったKBOへの加入金24億ウォンを納付  

 KBO(韓国野球委員会)は7日、今季からプロ野球に新規参入したウリヒーローズの経営者センテニアルインベストメント(以下センテニアル社)が、6月末までが支払期限となっていた加入金120億ウォンの一部である24億ウォンを納付した、と発表した。センテニアル社は、ウリヒーローズの本拠地、ソウル・木洞野球場の改補修工事に多額の資金を費やしたこともあり、新たな契約書を作成して6月末まで支払うことになっていた24億ウォンの支払いを見直すことを要求していた。
 だが、KBOや他球団の反対が強く、メインスポンサーのウリタバコ社がスポンサー権利の放棄を宣言するなど、イメージダウンがはなはだしくなったこともあり、5日KBOとの交渉で、センテニアル社は7日に24億ウォンを無条件で納付することとなった。今回納付した24億ウォンと、2月に納付した12億ウォンを合わせてすでに36億ウォンをKBOに納付したセンテニアル社は、2008年12月末までに24億ウォン、2009年6月末まで30億ウォン、2009年12月末までに30億ウォンを分割払いし、残り合計84億ウォンを支払い、加入金120億ウォンをすべて納付することになっている。
 センテニアル社は、プロ野球の経営を従来の大企業の損失補填による赤字経営から、企業的な利益重視の黒字経営に転換するという目標を掲げているが、理由はどうであれ加入金の一部24億ウォンの支払いを先延ばししようとするなど、実際は利益を創出できず経営はかなり苦しいのではないか、と思われる。またメインスポンサーの権利放棄を宣言したウリタバコ社は、社会的責任もあるため当分の間球団には資金を提供し続けるが、それがいつ打ち切られてもおかしくはない。2007年の1年間をかけても引き取り手を探せなかった現代ユニコーンズを事実上引き受けて誕生し、プロ野球界の救世主になるかと思われたウリヒーローズの前途は、各方面からの声を総合すると決して明るいものではないように見える。

(注:7月7日現在の為替レートで1億ウォン=約1035万円、120億ウォン=12億4200万円)