DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   ハンファ、ロッテともに3連敗から脱出  トゥサン、キム・ドンジュの活躍で大勝

 17日、プロ野球4試合には合計94082人の観客が集まり、1日の観客数としては2005年4月5日(101400人)に次ぐ歴代2位の記録となった。

ハンファ 5−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ユン・ギュジン 3勝1敗1S  (セーブ)トーマス 1勝3敗8S  (敗)チョン・ウラム 3勝1敗1S
本塁打) ハンファ : クラーク 13号
 この試合、文鶴野球場には約24400人の観客が集まった。SKは1回裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンから2番パク・チェサン、5番パク・キョンワンのタイムリーで2点を先制したが、ハンファは4回表SKの先発レイボーン(元広島)から4番キム・テギュン、5番イ・ボムホのタイムリーで2−2の同点に追いつき、6回表キム・テギュンの2打席連続タイムリーで3−2と逆転し、レイボーンをノックアウトした。SKは6回裏6番チョン・グヌ、7番イ・ジニョンのタイムリーで4−3と逆転し、リュ・ヒョンジンをノックアウトした。
 SKは得意の継投策で逃げ切ろうとしたが、ハンファは8回表SKの3番手チョン・ウラムから3番クラークの本塁打王争いトップの13号2ランで逆転し、その後はユン・ギュジン、新守護神トーマス(元北海道日本ハム)の継投で1点差を守りきり、3連敗から脱出した。決勝逆転2ランを打ったクラークが3安打2打点、キム・テギュンが4安打2打点と活躍。一方SKは13日からトゥサンに3連敗するなど1勝4敗と元気がなく、首位独走の勢いに陰りが見えてきた。
 
サムソン 4−11 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)キム・サンヒョン 1勝  (敗)チョ・ジンホ 1勝1敗
本塁打) サムソン : パク・ソンミン 4号、チン・ガビョン 7号  トゥサン : キム・ドンジュ 7,8号
 この試合、蚕室野球場は約29200人と満員に近い観客が集まった。サムソンは1回表トゥサンの先発イ・ヘェチョンから4番パク・ソンミンの3ランで先制したが、トゥサンはその裏サムソンの先発チョ・ジンホから5番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を返すと、3回裏4番キム・ドンジュの2ランで同点とする。勢いに乗るトゥサンは4回裏3番コ・ヨンミンの押し出しの四球で逆転しチョ・ジンホを降板させると、代わったサムソンの2番手チャ・ウチャンからキム・ドンジュ、ホン・ソンフンのタイムリーで8−3とリードを広げた。サムソンは5回表トゥサンの2番手キム・サンヒョンから5番チン・ガビョンの本塁打で1点を返すが、トゥサンはその裏コ・ヨンミンのタイムリーで1点を追加した。
 2位トゥサンは8回裏キム・ドンジュのこの試合2本目の本塁打となる2ランでダメを押すと、イム・テフン、イ・ジェウ、イ・ユンハクの継投で相手の反撃を断ち、15安打11得点と打線の爆発で快勝し、ハンファに敗れた首位SKとのゲーム差を再び4.5に縮めた。主砲キム・ドンジュが3安打2本塁打7打点と大爆発しただけでなく、コ・ヨンミンが2安打2打点、ホン・ソンフンが3安打2打点と、クリーンアップだけで全11打点をあげた。サムソンは今季打率2割を切る不振が続いていた大打者ヤン・ジュンヒョクが、プロ16年目にして初の2軍降格となったでチームに衝撃が走ったせいではないだろうが、2本塁打を除いて投打ともに元気がなく逆転負けし、連勝が3で止まった。

(7打点と大爆発したキム・ドンジュ。)


ウリ 2−9 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チャン・ウォンジュン 4勝3敗  (敗)ソン・シニョン 3敗2S
本塁打) ロッテ : ガルシア 10号、チョ・ソンファン 2号
 ロッテは1回裏ウリの先発ソン・シニョンから3番チョ・ソンファンのタイムリーで1点を先制し、3回裏4番イ・デホの犠牲フライ、5番カン・ミンホのタイムリー、6番ガルシア(元オリックス)の2ランで4点を追加した。ロッテ打線の勢いは止まらず、5回裏ウリの2番手チョ・ヨンフンから8番パク・ヒョンスンのタイムリーで1点、6回裏ウリの3番手イ・サンヨルからチョ・ソンファンの3ランでダメを押した。ウリは7回表ロッテの先発チャン・ウォンジュンから4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーでようやっと1点を返した。
 ウリは9回表6番キム・ドンスのタイムリーで1点を返したが、リリーフに不安のある4位ロッテはチャン・ウォンジュンを完投させ、3連敗から脱出し5位サムソンとのゲーム差を1に広げ、約27000人の本拠地・社稷野球場のファンたちを喜ばせた。12安打と爆発した打線では、2番キム・ジュチャンが3安打2盗塁、チョ・ソンファンが2安打1本塁打4打点と活躍。チャン・ウォンジュンは2失点完投で4勝目。ウリにとっては、リリーフから先発に回したソン・シニョンが3回持たず5失点と誤算だった。

(2失点で完投したチャン・ウォンジュン。)
 
  
LG 5−0 キア  (光州)
(勝)ポン・ジュングン 4勝5敗  (セーブ)チョン・ジェボク 2勝2敗10S  (敗)イ・デジン 1勝4敗
本塁打) LG : パク・キョンス 4号
 LGは新外国人ペタジーニ(元読売)を4番ファーストで先発出場させ、2回表キアの先発イ・デジンから7番チョ・インソンのタイムリーで1点を先制し、打線の援護がなかったが先発ポン・ジュングンも好投を続ける。なかなか追加点を奪えなかったLGは7回表、キアの3番手ユ・ドンフンから3番アン・チヨンのタイムリー、代わった4番手イム・ジュンヒョクからペタジーニの韓国初打点となる押し出しの死球で2点を追加した。
 LGは9回表キアの5番手クァク・チョンチョルから2番パク・キョンスの2ランでダメを押すと、最後はチョン・ジェボクが抑え完封リレーで快勝した。元メジャーリーガーの左腕ポン・ジュングンは、8回途中まで無失点に抑え4勝目と、最下位に低迷するチームで先発投手陣の柱になりつつある。キアはわずか4安打に抑えられ、昼間の試合でウリがロッテに敗れたため巡ってきた6位浮上のチャンスを逃した。