DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   トゥサン、SKに3連勝し単独首位に  ガトームソン(元福岡ソフトバンク)の好投でキアが単独3位に

 23日にノ・ムヒョン前韓国大統領が死去したのを受けて、23日、24日と各球場では応援団長、チアリーダーによる応援が自粛された。
トゥサン 5−2 SK  (仁川・文鶴)
(勝)イム・テフン 5勝1敗  (敗)コ・ヒョジュン 4勝3敗
本塁打) トゥサン : チェ・ジュンソク 8号  SK : パク・チョンファン 1号、ユン・サンギュン 1号
 トゥサンが連勝したSKとの首位攻防第3ラウンドは、トゥサンが4回表SKの先発コ・ヒョジュンから7番イ・ウォンソクのタイムリーで1点を先制すると、代わったSKの2番手チョン・ウラム、3番手キム・ウォンヒョンから相手のエラーや1番の高卒新人チョン・スビン、2番イム・ジェチョルのタイムリーで3点を追加した。トゥサンの先発ホン・サンサムは5回裏1死満塁のピンチを招いたところで交代させられ、ここは2番手イム・テフンがしのいだ。トゥサンは7回表SKの5番手ユン・ギルヒョンから5番チェ・ジュンソクの本塁打で1点を追加したが、SKはその裏イム・テフンから途中出場の1番パク・チョンファンの本塁打で1点を返した。
 SKは9回裏トゥサンの3番手キム・ミョンジェから、途中出場の9番ユン・サンギュンのプロ2年目にしての初本塁打で1点を返したが、反撃もここまででトゥサンがSKに3連勝し、2007年6月以来の単独首位に立った。5回途中から7回まで投げたイム・テフンは、チーム最多タイの5勝目。打線ではチェ・ジュンソクが3安打1本塁打2打点と活躍。一方SKは投手6人をつぎ込む総力戦でトゥサン戦3連敗を避けようとしたが、守備のミスもあり打線もわずか7安打の本塁打2本に抑えられ、2009年シーズン初の3連敗で2位に後退し、今後もトゥサンとし烈な首位争いを繰り広げると思われる。


(3安打1本塁打と活躍したチェ・ジュンソク。)
  

ヒーローズ 1−8 キア  (光州)
(勝)ガトームソン 6勝1敗  (敗)マ・イリョン 2勝6敗
本塁打) ヒーローズ : カン・ジョンホ 6号  キア : ナ・ジワン 8号、キム・ジョングク 1号
 キアは3回裏ヒーローズの先発マ・イリョンから7番ナ・ジワン、8番キム・ジョングクの2者連続本塁打、4番チェ・ヒィソプの犠牲フライで3点を先制し、4回裏1番キム・ウォンソプのタイムリーで1点を追加しマ・イリョンをノックアウトした。ヒーローズは5回表キアの先発ガトームソン(元福岡ソフトバンク)から9番カン・ジョンホの本塁打で1点を返したが、キアはヒーローズの2番手イ・ボグン、4番手のチョ・ヨンフンから3番ホン・セワン、5番キム・サンヒョン、6番キム・サンフンのタイムリーで4点を追加した。
 8回からは2番手ソン・ヨンミンが相手の反撃を断ち、キアが13400人の大入り満員となった本拠地光州で快勝し、同率3位で並んでいたLGが引き分けたため単独3位に浮上した。7回を1失点と好投したガトームソンは、最多勝争いトップタイの6勝目。打線では1番キム・ウォンソプが3安打1打点と活躍。ヒーローズは先発マ・イリョンが4回途中4失点で降板し、打線もわずか6安打に抑えられてしまっては、なすすべがなかった。

  

ハンファ 1−1 LG  (ソウル・蚕室)
本塁打) ハンファ : キム・テワン 10号
 ハンファは4回表LGの先発ポン・ジュングンから3番キム・テワンの本塁打で1点を先制し、LGは6回裏ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)からチャンスを作ると、代わったハンファの2番手ヤン・フンから4番ペタジーニ(元読売)の内野ゴロの間に1−1の同点に追いついた。試合はその後も投手戦となり、特にポン・ジュングンはエースらしい投球で5回以降は無安打無四球に抑え、9回1失点だったものの、打線がヤン・フン、トーマス(元北海道日本ハム)に抑えられ、試合はこのまま延長戦に突入した。
 延長戦ではハンファのマ・ジョンギル、ク・デソン、大卒新人ファン・ジェギュ、LGのウ・ギュミン、チョン・チャンホン、リュ・テッキョンのリリーフ陣が奮闘し、互いに勝ち越し点を奪えず12回を終えても決着がつかなかったが、規定により引き分けとなった。特にLGは11安打ながらわずか1点と拙攻ぶりが目立ち、同率3位で並んでいたキアが勝ったため、4位に後退した。なお、7回表ハンファの攻撃中グラウンドに韓国の国旗を羽織った外国人が乱入し、係員に取り押さえられたため試合がしばらく中断した。
 

ロッテ 7−4 サムソン  (大邱
(勝)チョ・ジョンフン 4勝4敗  (セーブ)アドキンス 2勝1敗9S  (敗)アン・ジマン 2勝4敗
本塁打) サムソン : パク・チンマン 3号、シン・ミョンチョル 6号、チェ・テイン 4号
 ロッテは1回表サムソンの先発アン・ジマンから3番キム・ジュチャン、4番イ・デホのタイムリー、5番ホン・ソンフンの犠牲フライで3点を先制し、サムソンは1回裏ロッテの先発チョ・ジョンフンから3番チェ・ヒョンウの併殺打の間に1点を返した。さらにサムソンは3回裏8番パク・チンマン本塁打で1点差としたが、ロッテは5回表ホン・ソンフンの犠牲フライでアン・ジマンをノックアウトし、代わった2番手チ・スンミンから6番ガルシア(元オリックス)のタイムリーで5−2とリードを広げた。さらにロッテは6回表サムソンの3番手チョン・ヒョヌクから4番イ・デホのタイムリーで1点、7回表サムソンの4番手チョ・ヒョングンから1番イ・イングのタイムリーで1点を追加した。
 サムソンは8回裏チョ・ジョンフンから1番シン・ミョンチョルの本塁打、代わったろっての2番手カン・ヨンシクから3番チェ・テインの本塁打で2点を返したが、最後はアドキンスが抑え、7位ロッテが先発全員安打の15安打で快勝した。3本塁打を浴びたが打線の援護に恵まれたチョ・ジョンフンはチーム最多の4勝目。打線ではイ・イングとキム・ジュチャンが3安打1打点と活躍。一方サムソンは先発アン・ジマンが5回途中4失点で降板し、打線も3本塁打すべてがソロとつながりを欠いた。