2007年シーズンに韓国シリーズ初優勝を成し遂げ、勢いに乗るSKワイバーンズですが、本拠地の仁川(インチョン)・文鶴(ムナク)野球場も「SPO-TAIMENT(スポーツとエンターテイメントをかけ合わせた造語)」をキャッチフレーズに、ボールパークとしての施設充実が図られ、他のプロ野球の本拠地球場とは違った雰囲気が漂っています。ソウル郊外の新興住宅地にあるため、ファミリー層をターゲットにしているだけでなく、応援コールで唯一本拠地の都市名を使用する(「イーンチョンSK!」)など、地域密着策も徹底しています。
(天然芝の美しいグラウンド。1塁側内野席は地元SKファンで赤く染まっている。左後方はサッカーKリーグ・仁川ユナイティッドの本拠地、文鶴競技場。)
(パク・チェホンの2ランで1回裏SKが逆転!)
球場内通路の1塁側には、球団の歴史や選手紹介コーナーがあります。
一方3塁側には、キッズゾーンとして子供が遊べる遊戯施設があり、女性の係員も頭にワイバーン(翼竜)の飾りをつけ、独特のポーズをとりながら「オソオセヨー(いらっしゃいませ)」とお客さんを迎えてくれます。
また、3塁側内野席には韓国で唯一のリボンビジョンが設置されています。
選手の紹介や広告だけでなく、8回裏の攻撃前にファンたちが歌う仁川のご当地ソング「沿岸埠頭(ヨナンブドゥ)」も流されます。
(SKが出場したアジアシリーズ2007決勝でも、この歌は8回裏の攻撃前に東京ドームの場内に流され、雰囲気を盛り上げました。)
(SKの先発キム・グァンヒョンが、「マウンドのスペシャリスト」と紹介されている。)
(「マーレーダーオー、マレダーオー(話してくれ、話してくれ)」と「沿岸埠頭」の歌詞が流される。)
(チアガールが踊るSKの応援ステージ。グラウンドにはマスコットが。)
試合は5−1でSKが勝利し、春うららかな陽気のもと本拠地のファンたちを大いに喜ばせました。
(文責 : ふるりん)