先日19日のKBO理事会で加入が承認された、投資会社センテニアルインベストメント(以下センテニアル社)がスポンサーを募集して経営するプロ野球新球団のメインスポンサーが、「ウリタバコ」に決定したと発表された。契約期間は2008年から2010年までの3年間で、契約金は1年当たり100億ウォン(約11億4000万円)の総額300億ウォン(約34億1900万円)。契約金は毎月末の選手の給与日に合わせて分割払いされる。
センテニアル社は2月上旬、香港系の外資系企業とメインスポンサー契約のための覚書を交わしたが、相手の名前が先にマスコミで報じられてしまったこともあり最終合意に至らず、その後韓国内の企業100社あまりと交渉し、ウリタバコが韓国プロスポーツの発展に強い関心を見せていたため、契約締結に至ったと説明した。ウリタバコは選手のユニフォームやヘルメット、帽子など7ヵ所に自社の名前を広告として載せられる権利を得た。センテニアル社はその他複数のサブスポンサーと契約し、不足する運営資金を調達することにしている。
ウリタバコは2007年12月、韓国初の民間資本によるタバコ製造会社として政府から許可を得て本格的に事業を展開し、韓国内に自社の大工場を建設した。韓国ではタバコのテレビCMに規制がかけられていて、知名度の低い同社はプロ野球のメインスポンサーとなることで広告効果を狙っていると見られている。
(注:韓国でのタバコ製造と販売は、韓国タバコ人参公社から民営化したKT&Gが圧倒的なシェアを占めている。)
チーム名は未定だが、本拠地のソウルや、「ウリ(韓国語で「我々」の意味)」などウリタバコの社名などを冠した複数の候補を検討中で、27日にチーム命名式を兼ねた記者会見を行う予定。