DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2008年シーズン、3月29日開幕  ポストシーズン、延長戦の方式を変更

 19日のKBO(韓国野球委員会)では、新球団加入承認以外にもさまざまな議論が行われ、2008年シーズンの大枠が固まった。公式戦開幕に先立つ示範競技(オープン戦に相当)は3月8日から23日まで行われる。公式戦開幕は3月29日と、韓国代表が世界最終予選を勝ち抜き(3月7−14日)、北京五輪へ出場した際大会期間中の8月に公式戦を中断する予定のため、例年より1週間程度早い。開幕戦はSK−LG(仁川・文鶴)、トゥサン−新球団(ソウル・蚕室)、ハンファ−ロッテ(大田)、サムソン−キア(大邱)の4試合が予定され、2007年の上位4チーム(1位SK、2位トゥサン、3位ハンファ、4位サムソン)が開幕権を得た。オールスター戦は8月3日、仁川・文鶴野球場で開催される。2007年7月中旬から8月中旬まで初めて行われたサマーリーグは、1年限りで廃止となった。
 公式戦は2007年と同じ1チーム当たり126試合が予定され、上位4チームが進出できるポストシーズンの方式が変更されることとなった。2007年は準プレーオフ(公式戦3位−4位)が最大3試合(2戦先勝)、プレーオフ(公式戦2位−準プレーオフ勝者)が最大5試合(3戦先勝)、年間総合優勝を決める韓国シリーズ(公式戦1位−プレーオフ勝者)が最大7試合(4戦先勝)だったが、プレーオフが最大5試合(3戦先勝)、プレーオフが最大7試合(4戦先勝)と試合数が増加されることとなった。韓国シリーズの優勝決定方式には変更がない。
 また延長戦の規定も変更された。2005年から07年までは公式戦が時間制限なしの延長12回まで、ポストシーズン延長15回までで、決着がつかない場合は引き分けとなっていたが、公式戦、ポストシーズンともに米国メジャーリーグと同様に時間制限なし、決着がつくまで試合が行われ引き分けなしに変更となった。
 プロ野球が万年赤字体質から脱するため、KBOはテレビなどの中継放映権料を各球団に分配することとなった。プロ野球がスタートした1982年からこれまで放映権料は運営費に当てるため、KBOが独占してきていた。またKBOは職員の給与削減や予算の縮小を進め、かねてから必要性が叫ばれていた球界の構造改革へと本格的に取り掛かることになった。懸案事項となっていたFA制度、外国人選手制度の見直しは次回以降の理事会で論議されることとなった。