統一 １−１３ ＳＫ （日本・東京ドーム）
（勝）チェ・ビョンニョン １勝 （敗）彼得 １敗
（本塁打） 統一 ： 楊松弦 １号 ＳＫ ： パク・キョンワン １号
アジアシリーズ2007で連勝し決勝進出に大きく近づいたＳＫは、台湾代表・統一と対戦し1位通過で決勝進出を狙った。特に前大会で韓国代表・サムソンは台湾代表・La Newに敗れ決勝進出を逃しており、台湾代表・統一はＳＫにとって特に負けられないチームとなっていた。だがすでに2勝しているＳＫには余裕があり、この試合6−0で敗れなければ決勝進出が可能だった。ＳＫはチェ・ビョンニョン、統一は外国人投手の彼得の先発で試合が開始された。
ＳＫは1回表を無得点に抑えると、その裏1番チョン・グヌが3塁打を打ちチャンスを作ると、4番イ・ホジュン、6番パク・チェサンのタイムリーで2点を追加した。ＳＫ打線は2回に大爆発し、まず先頭の8番パク・キョンワンが本塁打をレフトスタンドへと運ぶ。1番チョン・グヌ、3番キム・ジェヒョン、5番パク・チェホンのタイムリーでこの回ノーアウトの間に打者8人で5点を奪い、彼得をノックアウトした。さらに代わった統一の2番手林正豊からも、相手のパスボールがあり8−0とリードをさらに広げた。
ＳＫは3回裏相手のまずい守備もあり3点を追加し、4回裏統一の4番手曹竣揚(元中日)から2番チョ・ドンファのタイムリーなどで2点を奪い、13−0と一方的な試合展開とした。統一は5回表チェ・ビョンニョンから楊松弦が本塁打を打ち1点を返すが、その後2番手ソン・ウンボム、3番手ユン・ギルヒョンが相手の反撃を断ち、規定により7回終了時点で10点以上の差がついていたため、ＳＫが2試合連続でコールド勝ちし、3連勝で決勝進出を決めた。
統一の先発・彼得が大乱調で試合を壊してしまったのがＳＫにとって最大の勝因だったが、それ以外にも統一側の守備のミスを突き果敢な走塁でチャンスを広げ、得点に結びつけた。そのため12安打で13得点と非常に得点効率がよかった。投手陣も大量得点を背景に安心して投げることができた。また、2000−01、04年の3年間ＳＫに在籍した統一の外国人選手、ブリトー(布雷)は今季本塁打、打点の二冠王に輝き主砲として活躍したため、古巣との対戦が注目されたが、足の痛みを訴えこの試合には出場せず、その不在が統一の敗因のひとつとなってしまった。
（11月10日：東京ドームにて)
ＳＫは11日18時からの決勝で、予選リーグを2勝1敗で勝ち上がった日本代表・中日と対戦することとなった。中日とは8日の大会緒戦で対戦し、19歳の先発キム・グァンヒョンの好投もありＳＫが6−3で勝利した。決勝の先発は今季チーム最多勝(17勝)のレイボーン(元広島)が予想される。大会3連勝で隙のない強さを見せているＳＫには、韓国代表チームとしての初優勝の期待が大きくかかる。
