韓国シリーズ 第２戦
トゥサン ６−３ ＳＫ （仁川・文鶴）
（勝）ランデル １勝 （セーブ）イム・テフン １Ｓ （敗）チェ・ビョンニョン １敗
（本塁打） トゥサン ： コ・ヨンミン １号、チェ・サンビョン １号 ＳＫ ： イ・ホジュン １号、チョ・ドンファ １号
第1戦トゥサンがリオスの好投で完封勝利した韓国シリーズの第2戦は、ＳＫの先発がチェ・サンビョン(11勝)、トゥサンの先発がランデル(12勝、元読売)で開始された。仁川(インチョン)・文鶴(ムナク)野球場は第1戦と同じく3万人の大観衆で埋まり、始球式はＳＫのマスコットガール、イ・ヒョンジが務めた。
[始球式を終えたマスコットガールのイ・ヒョンジ。]
ＳＫは1回裏ランデルから4番イ・ホジュンの2ランで幸先よく先制した。今季公式戦でトゥサンに2勝負けなし、防御率0点台に抑えていたチェ・サンビョンは、3回表3番コ・ヨンミンに同点2ランを許す。勢いに乗るトゥサンは5回表8番チェ・サンビョンの本塁打で1点を勝ち越した。しかしＳＫはその裏ランデルから、プロ通算わずか1本塁打の2番チョ・ドンファの本塁打で3−3の同点に追いついた。
〔5回裏同点本塁打を打ったチョ・ドンファ。〕
トゥサンは6回表先頭のコ・ヨンミンがヒットで出塁すると、続く4番キム・ドンジュはチェ・サンビョンから四球を受けた。これに対して故意ではないかと腹を立てたキム・ドンジュがチェ・ビョンニョンに文句を言い、口げんかとなり両軍ベンチから選手が飛び出し、一触即発の緊張したムードとなった。だが特に大きな乱闘にはならず、試合は再開された。この回走者が進塁し2死2，3塁の場面で、7番イ・デスが勝ち越しの2点タイムリーを打ち、8番チェ・サンビョンもタイムリーで続き3点をリードしチェ・ビョンニョンをノックアウトした。
トゥサンは6回から継投策に出て、ＳＫは6回裏トゥサンの2番手イ・スンハクから無死1，2塁と反撃ののろしを上げるが、ここで交代したトゥサンの3番手で高卒新人ながら中継ぎの柱として活躍したイム・テフンに後続を断たれてしまう。イム・テフンは7回、8回と2回連続で三者凡退に抑え、ＳＫの反撃ムードを下げていく。トゥサンは8回表ＳＫの4番手ソン・ウンボムから追加点のチャンスを作るが、盗塁失敗やタイムリーが出ず無得点に終わった。
イム・テフンは9回もマウンドに上がりＳＫの反撃を0点に抑え、トゥサンが敵地・仁川(インチョン)でシリーズ開幕2連勝と最高のスタートを切った。ランデルが5回を3失点とあまりよい内容ではなかったが、韓国シリーズでの自身初勝利。イム・テフンも3回以上を無失点とロングリリーフで好投し、初の大舞台だったが19歳とは思えないマウンド度胸で韓国シリーズ自身初セーブを記録。ハンファとのプレーオフ第3戦でショートを守っていたイ・デスは、相手走者と激突し足のじん帯を損傷する怪我をし韓国シリーズ第1戦を欠場したが、この第2戦は痛み止めをうって強行出場し、見事決勝タイムリーを打った。3回表同点2ランを打ったコ・ヨンミンも3安打と活躍。ＳＫはシーズン中では考えられないような拙攻続きで、タイムリーが出ず2本塁打の3得点のみに終わった。
[勝利のハイタッチを交わすイム・テフン(右)と捕手チェ・サンビョン(左)。]
韓国シリーズ第3戦は、舞台をトゥサンの本拠地、ソウル・蚕室(チャムシル)野球場に移し、25日18時から開始される。韓国シリーズを開幕連勝でスタートした過去の11チームはすべて優勝している。公式戦初優勝で韓国シリーズ出場を決めたＳＫの反撃なるかが注目される。
（文責：ふるりん）
